2016/08/13付 ビルボード Hot 100 トップ10解説
1位 (先週1位、最高位1位)
Sia(シーア) feat. Sean Paul(ショーン・ポール) – Cheap Thrills
今週も主要3部門で無冠ながら2週目の1位。
『カモン、カモン、ラジオをつけて』というフレーズで始まるこの曲、ラジオから流れる曲で踊ればクラブに行くお金すら必要ないということだと思いますが、このラジオフレンドリーな歌詞も好調の一因かもしれません。
【解説・和訳】Cheap Thrills / シーア feat. ショーン・ポール

Major Lazer(メジャー・レイザー) feat. Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) & MØ(ムー) – Cold Water
メジャー・レイザーとムーは2曲目、ジャスティン・ビーバーは10曲目のトップ10。
セールスとデジタルを制して初登場。ジャスティンがメジャー・レーザーのメンバーでプロデューサーのディプロをTwitterで急かして夏に間に合わせた曲で、ギターが織り交ぜられたエレクトリック・バラード。メインのソングライターはジャスティンの “Love Yourself” と同じエド・シーランとベニー・ブランコ。イギリスではドレイクの連続1位を15週で止めています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20(更新)
3位 (先週2位、最高位1位)
Drake(ドレイク) feat. WizKid(ウィズキッド) & Kyla(カイラ) – One Dance
一歩後退。
これでリアーナの記録と並び46週連続でトップ10にランクインし続けているドレイク、ビルボードでの順位をスコア化して算出した彼のヒット曲ランキングでは “Hotline Bling” を抜いてついにこの曲が1位になっています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)
4位 (先週3位、最高位3位)
Calvin Harris(カルヴィン・ハリス) feat. Rihanna(リアーナ) – This Is What You Came For
ワンランクダウンでトップ3から1週で陥落。
敵の敵は味方(?)ということで(テイラー・スウィフトともめている者同士)、先週はキム・カーダシアン(カニエ・ウェストの妻)と一緒にジェニファー・ロペスのバースデー・パーティに参加したカルヴィン・ハリス、テイラーとの確執については意図的に火に油を注いでいるという見方もあるようで、この曲がテイラーとの共作だったということを公表したのもプロモーションの一環ではと揶揄されています。
5位 (先週4位、最高位1位)
Justin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク) – Can’t Stop The Feeling!
こちらもワンランクダウン。
ドリームワークスが制作した映画「トロールズ」の主題歌となっているこの曲、レーベルでもあるドリームワークスとしては最高位2位ながら2001年の年間1位に輝いたライフハウスの “Hanging By A Moment” 以来、15年ぶりの大ヒットになったそうです。
【解説・和訳】Can’t Stop The Feeling! / ジャスティン・ティンバーレイク
マックス・マーチン – 1位獲得曲ベスト20+α(更新)
6位 (先週5位、最高位3位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) feat. Daya(デイア) – Don’t Let Me Down
同じくワンランクダウンでトップ5から陥落。
毎年、巧妙なキャッチフレーズを付けて「最高」とアピールするボジョレー・ヌーボーのように、チェインスモーカーズの二人が『”Roses” と同じく最高の出来』というこの曲、ただ評論家たちには『デイアの貢献度が高い曲』と評されています。
7位 (先週6位、最高位6位)
Twenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ) – Ride
最高位から一歩後退。
歌詞に合わせて(?)人生における光と影を暗示するかのように昼と夜の森の中で二人がパフォーマンスする様子が描かれているこの曲のビデオ、YouTubeでの再生回数は先日1億回に到達しています。
8位 (先週7位、最高位7位)
Rihanna(リアーナ) – Needed Me
ワンランクダウン。
これで12週目のトップ10となり、最高位が7位以下の曲としてはG・イージー x ベベ・レクサの “Me, Myself & I” 以来、ビルボード史上2曲目のレアな記録(しかも同じ年に記録)となっています。
9位 (先週10位、最高位9位)
Adele(アデル) – Send My Love (To Your New Lover)
一歩前進で最高位更新。
アデル本人は『元カレへのファック・ユー・ソング』とも言っているこの曲、イギリスのガーディアン紙ではグロリア・ゲイナーの “I Will Survive”(1979年、最高位1位)、ビヨンセの “Irreplaceable”(2006年、最高位1位)に似た「好戦的な曲」と評されています。
10位 (先週9位、最高位1位)
Desiigner(デザイナー) – Panda
ワンランクダウンもトップ10はキープ。
HOT100同様、セールス、ストリーミング、エアプレイが主要項目となっているラップ・ソングのチャートで続けていた連続1位記録はケント・ジョーンズの “Don’t Mind” に15週でストップさせられましたが、今週は返り咲いています。
【解説・和訳】Panda / デザイナー
以上、最新のチャートでした。
コメント
そういえばジャスティンも初登場1位、2位の曲が最も多いアーティストになったのでは?
初登場2位に関してはそうですが、初登場1位も合わせるとマライアが上です。
ジャスティン・ビーバー
初登場1位(1曲):What Do You Mean?
初登場2位(3曲):”Boyfriend”, “Sorry”, “Cold Water”
マライア・キャリー
初登場1位(3曲):”Fantasy”、”One Sweet Day”、”Honey”
初登場2位(2曲):”Always Be My Baby”、”My All”
でしたね。My All入れるの忘れてました
ジャスティンきましたね〜。
Sorryと同じく初登場1位は阻止されたましたが…
来週は一旦落ちて勢いあげてくような感じになりそうな気が…。
来ましたね~
デジタルだけだと初週がピークというパターンが多い気がしますが、ストリーミングもラジオも伸びてるようなので…どうなるでしょうね。