【解説・和訳】 SICKO MODE / トラヴィス・スコット

 
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Travis Scott(トラヴィス・スコット)“SICKO MODE” を解説・和訳しました。

ドレイクの仲間(SICKO)であることと、故郷のテキサスおよび同郷のアーティストたちについてラップされている曲で、オルガンのサウンドとビート・チェンジが印象的なヒップホップ/ラップ。

ノトーリアスB.I.G.の “Gimme The Loot” とアンクル・ルークの “I Wanna Rock (Doo Doo Brown)” がサンプリングされているこの曲は、クレジットはされていないもののレイ・シュリマーのスワエ・リーと共にヴォーカルとして参加しているドレイクの存在感が際立っており、さらにプロモーションにおいても大いに助けられている(ドレイクのツアーでパフォーマンスされていることがヒットの一因になっている)ことから、実質的には “トラヴィス・スコット powered by ドレイク” といった感じの曲になっています。

また、曲のリリースからかなり遅れて作成されたビデオは、音楽情報サイトPitchforkで『シュールで、シーンが次から次へと移り変わり、トラヴィスのいろんな衣装が見られるビデオ』と評されており、1ヶ月で約7,000万回を超える再生回数を記録しています。


【和訳】
[Part I]
[Intro: Drake]
Astro, yeah
Sun is down, freezin’ cold
日が落ちて 凍るように寒い

That’s how we already know, winter’s here
俺たちはそれでわかるんだ 冬の訪れが

My dawg would probably do it for a Louis belt
俺のダチはルイ(・ヴィトン)のベルトのために(犯罪を)やるかもしれねえ
(※ヴィトンのベルトを欲しがっているダチがいる一方、ドレイクは2017年にルイ・ヴィトンのショーで新曲を披露している)

That’s just all he know, he don’t know nothin’ else
奴の興味はそれだけ 他には関心がない

I tried to show ‘em, yeah
I tried to show ‘em, yeah, yeah
Yeah, yeah, yeah
奴らに見せつけてやったのさ

Goin’ on you with the pick and roll
ピック&ロールでお前にもパスを回すぜ
(※ピック&ロールはバスケの戦術)

Young La Flame, he in sicko mode
ヤング・ラ・フレーム、彼がシッコ・モードに入るぜ
(※ヤング・ラ・フレームはトラヴィス・スコットのニックネーム)
(※SICKOはドレイクの仲間の意味、SICKO MODEは無敵モードのような意味)

[Part II]
[Verse 1: Travis Scott & The Notorious B.I.G.]
Woo, made this here with all the ice on in the booth
このブース(録音スタジオ)に全ての宝石とともに到着した

At the gate outside, when they pull up, they get me loose
外のゲートで 奴らは車を止めて 俺を解き放つ

Yeah, Jump Out boys, that’s Nike boys, hoppin’ out coupes
飛び出せ、ナイキ・ボーイズ、クーペ(車)から飛び出せ
(※Jump Out boysは(主に警官が犯人確保のため)車から次々に飛び出す合図のこと)
(※トラヴィスはナイキと契約してエア・ジョーダンのブランドを宣伝している)

This shit way too big when we pull up give me the loot
(Gimme the loot!)
このやり方で略奪するのはBIGだぜ
(※サンプリングしているノトーリアス・B.I.G.の “Gimme the Loot” と掛けている)

Was off the Remy, had a Papoose
レミーとは終わった パプース(赤ちゃん)ができた
(※元テラー・スクワッドのメンバー、レミー・マーとその夫でラッパーのパプースに言及)

Had to hit my old town to duck the news
ニュース(になること)から逃れるため故郷に身を隠すしかなかった

Two four hour lockdown, we made no moves
24時間、缶詰状態
(※トラヴィスはスタジオにこもる時に “lockdown” という表現を使っている)

Now it’s 4 AM and I’m back up poppin’ with the crew
今、朝の4時 やっとスタッフと外に出れる
(※トラヴィスは2チェインズの “4 AM” という曲にフィーチャーされラップしている)

I just landed in, Chase B mix this pop like Jamba Juice
俺はここまで来たんだ チェース・Bがこのポップをジャンバ・ジュースのようにミックスしてくれた
(※チェース・Bはトラヴィスの旧友でツアーDJ)
(※ジャンバ・ジュースはフルーツと野菜をミックスしたスムージーのこと)

Different colored chains, think my jeweler really sellin’ fruits
俺の宝石商がカラフルにしたチェーン(ジュエリー)をフルーツとして売ってしまいそうだぜ

And they chokin’, man, know the crackers wish it was a noose
それにクラッカーどもはそれが首つり縄だったらと思うだろうよ
(※クラッカーは奴隷を使っていた白人の蔑称)

[Bridge: Big Hawk & Swae Lee]
Some-Some-Some-Someone said
誰かが言った

To win the retreat, we all in too deep
撤退したくなければ 深く関わるんだって

Pl-Pl-Playin’ for keeps, don’t play us for weak (Someone said)
真剣勝負するんだ ナメてかかるな(誰かが言った)

To win the retreat, we all in too deep
撤退したくなければ 深く関わるんだって

Pl-Pl-Playin’ for keeps, don’t play us for weak
真剣勝負するんだ ナメてかかるな

[Verse 2: Travis Scott & Uncle Luke]
Yeah, this shit way too formal, y’all know I don’t follow suit
このやり方は型どおりだ 知っての通り 俺は先例には倣わない
(※フォーマル(formal)とスーツ(suit)を掛けている)

Stacey Dash, most of these girls ain’t got a clue
ステイシー・ダッシュ、この手の女にはクルーがない
(※clueには手がかり、糸口=「縁」という意味の他、「勃起」という意味もあり)
(※ステイシー・ダッシュは青春コメディ映画「クルーレス」(ダサいの意味)に出演していた女優)

All of these hoes I made off records I produced
俺がプロデュースして成功させてやった女たち

I might take all my exes and put ‘em all in a group
そんな元カノたちを集めてグループでも作るか

Hit my eses, I need the bootch
仲間を呼ぶんだ 俺にはダチ(※コカインの意味もあり)が必要

‘Bout to turn this function to Bonnaroo
そして そいつらをボナルー(※音楽フェスティバル)に参加させる

Told her, “Hop in, you comin’ too”
彼女に言ったんだ 「飛び入りしろ、お前も来い」って
(※トラヴィスは自身のツアーに恋人のカイリー・ジェンナーを飛び入りさせている)

In the 305, bitches treat me like I’m Uncle Luke
305では女たちが俺をアンクル・ルークのように扱う
(※305はフロリダ州マイアミのエリアコード)
(※アンクル・ルークはフロー・ライダーも所属したエロ・ラップ・グループ、ツー・ライブ・クルーのメンバー)

(Don’t stop, pop that pussy!)
やめるな、セックスを続けろ!
(※アンクル・ルークの代表曲 “I Wanna Rock (Doo Doo Brown)” のサンプリング)

Had to slop the top off, it’s just a roof, uh
フェラするなら 車の屋根を取っ払わないと
(※slop the top offはスラングでフェラの意味。開閉式の車の屋根を下ろす意味と掛けている)

She said, “Where we goin’?” I said, “The moon”
彼女に聞かれたんだ 「どこにいくの」って
で俺は「月」って答えた

We ain’t even make it to the room
She thought it was the ocean, it’s just the pool
まだ部屋にも着いていない
彼女は海だと思ったみたいだ ただのプールなのに
(※ベッドルームに入る前から濡れているという意味?)

Now I got her open, it’s just the Goose
いよいよ彼女を開ける グースのことさ
(※グースは高級酒のこと。彼女の足を開かせると酒を開けることを掛けている)

Who put this shit together? I’m the glue
誰が結合させた? 俺は接着剤だ
(※たくさんのアーティストたちとコラボしてきたこととセックスを掛けている)

[Bridge: Big Hawk & Swae Lee]

[Part III]
[Intro: Drake & Travis Scott]
Yah!
Astro, yeah, yeah
イエー!
アストロ、イエー、イエー

Tay Keith, fuck these niggas up!
Ayy, ayy
テイ・キース(プロデューサー)、盛り上げてくれ

[Hook: Drake & Travis Scott]
She’s in love with who I am
彼女は自分であることに酔っている

Back in high school, I used to bus it to the dance (Yeah)
高校時代、バスでダンスに通っていた
(※カナダの人気TVドラマ「デグラッシ」で、ジミー役のドレイクはバスでダンスに通っていた)

Now I hit the FBO with duffels in my hands
今ではダッフル(バッグ)を手にFBOに行く
(※FBOはプライベート・フライト用の航支援事業者およびその施設)

I did half a Xan, 13 hours ‘til I land
ザナックス(抗不安薬)を半分飲んだ、13時間のフライトに備えて

Had me out like a light, ayy, yeah
それでよく眠れた
(※out like a lightはよく眠れたという意味、フライトとライトを掛けている)

Like a light, ayy, yeah
よく眠れた

[Verse3: Drake & Travis Scott]
Like a light, ayy
よく眠れた

Slept through the flight, ayy
フライトの間、よく眠れた

Knocked for the night, ayy, 767, man
夜はよく眠れる、767
(※ドレイクのプライベートジェットはボーイング767)

This shit got double bedroom, man
こいつ(プライベート・ジェット)にはベッドルームが二つある

I still got scores to settle, man
まだ仕返しは済んでいない(イーブンになるまでスコアが足りない)

I crept down the block (Down the block)
俺は1ブロックほど忍び寄った
(※ドレイクは噂になったキム・カーダシアン(敵対するカニエ・ウェストの妻)の家から1ブロック離れたところに住んでいる。バスケの戦術とも関係あり?)

Made a right (Yeah, right)
正しい選択をした

Cut the lights, (Yeah, what) paid the price (Yeah)
明かりを消して、代金を支払った
(※キム・カーダシアンとの不倫を示唆?)

Niggas think it’s sweet, (Nah, never) it’s on sight (Yeah, what?)
それは “sweet” か?(いや、違う)それは “on sight”だ
(※ドレイクは敵対するコモンに”Sweet”と呼ばれていた)
(※”On Sight”はドレイクとカニエ・ウェストがそれぞれ出している共通の曲名)
(※すなわち、コモンがディスっていたのは俺のことではなくカニエのことだ、という意味?)

Nothin’ nice, (Yeah) baguettes in my ice (Aw, man)
ナイスなことは何もない 俺のアイス(ジュエリー)はバゲット(長方形カット)
(※バゲット・カットはダイヤをより大きく見せるカット方法)
(※すなわち、見栄をはってもいいことはないという意味?)

Jesus Christ, (Yeah) checks over stripes (Yeah)
なんてこった、ストライプ(アディダス)よりチェック(ナイキ)だ
(※アディダスのロゴは3本線のストライプ、ナイキのロゴはチェックマークが特徴的)
(※ドレイクはナイキからアディダスに契約を乗り換えるのではと噂された)

That’s what I like, (Yeah) that’s what we like (Yeah)
それ(ナイキ)が俺の好きなもの、それが俺の好きなもの

Lost my respect, you not a threat
(アディダスは?)俺のリスペクトを失った、もはや(ナイキの?)脅威ではない

When I shoot my shot, that shit wetty like I’m Sheck (Bitch!)
俺がシュートを放つ時は、シェック並みだぜ
(※シェックは “Mo Bamba” でブレイクしたラッパーで、ナイキと契約しているシェック・ウェスのこと)

See the shots that I took, (Ayy) wet like I’m Book (Ayy)
俺の放ったショットを見てみろ、ブック並みだぜ
(※ブックは2018年NBAオールスターの3ポイントシュートコンテストで優勝したデビン・ブッカーのこと)
(※wetはたくさんシュートを放った選手のこと。撃って相手を血まみれにした=濡れさせたということ)

Wet like I’m Lizzie
リジー並みだぜ
(※リジーは女子バスケットボール選手で1試合での最高得点記録を作ったエリザベス・キャンベージのこと)

I be spinnin’ Valley, circle blocks ‘til I’m dizzy (Yeah, what?)
俺はバレー・サークルのブロックを目が回るまで走り回る
(※バレー・サークルはドレイクやカニエ・ウェストが住んでいるロスの通りの名前)
(※dizzyは自分の愛称Drizzyと掛けている?)

Like where is he? (Yeah, what?)
彼はどこだ?

No one seen him (Yeah, yeah)
誰も彼を見ていない

I’m tryna clean ‘em (Yeah)
奴らを一掃してやる
(※ドレイクは隠し子を暴露されたことに怒り、カニエ・ウェストとプッシャ・Tを探し回った?)

[Hook: Drake & Travis Scott]

[Verse4: Travis Scott]
Yeah, passed the dawgs a celly
独房にいるダチにケータイを渡したんだ

Sendin’ texts, ain’t sendin’ kites, yeah
メールを送る、カイト(刑務所内で受け渡すメモ)じゃねえ

He said, “Keep that on lock”
ヤツは「しまっておけ」と言ったが

I say, “You know this shit, it’s stife,” yeah
俺に言わせりゃ、「こんなの、たいしたものじゃねえ」

It’s absolute, yeah (Yeah) I’m back, reboot (It’s lit!)
絶対に戻ってやり直す

LaFerrari to Jamba Juice, yeah (Skrrt, skrrt)
ラフェラーリ(高級車)にジャンバ・ジュース
(※トラヴィスの恋人、カイリー・ジェンナーが好きなものはフェラーリとジャンバ・ジュース)

We back on the road, they jumpin’ off, no parachute, yeah
俺たちは戻ってきた ヤツらはパラシュートなしで飛び降りる

Shawty in the back
彼女が戻ってきた

She said she workin’ on her glutes, yeah (Oh my God)
彼女はケツを鍛えてきた

Ain’t by the book, yeah, this how it look, yeah
先例には倣わない、見ての通りだ

‘Bout a check, yeah, (Check) just check the foots, yeah
チェック(ナイキ)のことさ、足下をチェックしろ

Pass this to my daughter, I’ma show her what it took (Yeah)
俺の娘に渡すんだ 俺は彼女に何をしてきたかを示すんだ

Baby mama cover Forbes, got these other bitches shook
Yeah
お前のママ(カイリー・ジェンナー)はフォーブスのカヴァー(になった)
他のビッチたちを押しのけてな


【ビルボード Hot 100 トップ10解説より】
2019/03/23付
今週もトップ10をキープ。
これでトップ10滞在はビルボード史上5曲目、リアン・ライムスの “How Do I Live”(1997年、最高位2位)、チェインスモーカーズ ft. ホールジーの “Closer”(2016年、最高位1位)と並ぶ32週となっています。

2019/03/16付
今週もトップ10をキープ。
トップ10滞在はビルボード史上6曲目となる31週、そしてHot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではボーイズ・II・メンの “I’ll Make Love To You”(1994年、最高位1位)と並び19位に上昇しています。

2019/03/09付
3ランクダウン。
これでビルボード史上5曲目となるトップ10全ての順位に滞在したことになるこの曲、トップ10滞在はビルボード史上7曲目となる30週、そしてHot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではブラック・アイド・ピーズの “I Gotta Feeling”(2009年、最高位1位)と並び20位に上昇しています。

2019/03/02付
こちらも変わらず7位をキープ。
トップ10滞在はビルボード史上8曲目となる29週、そしてHOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではLMFAOの “Party Rock Anthem”(2011年、最高位1位)と並び21位に上昇しています。

2019/02/23付
2ランクダウンでこちらもトップ5から陥落。
トップ10滞在はビルボード史上9曲目となる28週、そしてHOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではマライア・キャリー&ボーイズ・II・メンの “One Sweet Day”(1995年、最高位1位)など6曲を抜いて27位に上昇しています。

2019/02/16付
変わらずでトップ5をキープ。
先週のスーパーボウルのハーフタイムショーに続いて2週連続となるビッグ・ステージでのパフォーマンスが期待されていましたが、グラミーでは披露されることはなかったこの曲(※アース・ウィンド&ファイアーのフィリップ・ベイリーらと共にアルバム内の別の曲がパフォーマンスされています)、トップ10滞在はビルボード史上10曲目となる27週、そしてHOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではファレル・ウィリアムスの “Happy”(2014年、最高位1位)と並んで33位に上昇しています。

2019/02/09付
変わらずトップ5をキープ。
トップ10滞在はビルボード史上12曲目となる26週、HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではシャナイア・トゥエインの “You’re Still The One”(1998年、最高位2位)、マリオの “Let Me Love You”(2005年、最高位1位)と並んで43位に上昇したこの曲、日本時間の昨日(2/4)開催されたスーパーボウルのハーフタイムショーでパフォーマンスされており(トラヴィス・スコットはマルーン5のゲストとして登場)、来週はその効果が期待されます。

2019/02/02付
2ランクダウンでトップ3から再び陥落。
これで10位以外はトップ10すべての順位を経験したことになるこの曲、トップ10滞在はビルボード史上21曲目となる25週となり、HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではタッグ・チームの “Whoomp! (There It Is)”(1993年、最高位2位)、ブランディ&モニカの “The Boy Is Mine”(1998年、最高位1位)と並んで54位に上昇しています。

2019/01/26付
ワンランクアップでトップ3復帰。
これでトップ10滞在はビルボード史上27曲目となる24週。また、HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではアデルの “Hello”(2015年、最高位1位)など3曲と並んで63位に上昇しています。

2019/01/19付
変わらず4位をキープ。
昨年誕生した娘を溺愛し、この曲では『俺の娘に渡すんだ 俺は彼女に何をしてきたかを示すんだ』とラップしているトラヴィス・スコット。ただ残念ながらインスタでは(恋人のカイリー・ジェンナーが投稿した)娘の写真が、ただの卵の写真に「いいね」世界一の座を奪われています。

2019/01/12付
トップ10滞在22週目にしてストリーミングを制したものの4位変わらず。
トップ10滞在22週はビルボード史上51曲目。1位を1週しか獲得していない曲でのこの記録はブルーノ・マーズの “That’s What I Like”(2017年、トップ10滞在28週)、カミラ・カベロ ft. ヤング・サグの “Havana”(2018年、トップ10滞在23週)に続き3曲目となっています。(※最高位2位以下の曲でも22週以上トップ10に滞在した曲はジュース・ワールドの “Lucid Dreams” など12曲があります。)

2019/01/05付
ワンランクダウンでトップ3から陥落。
ドレイクの弟分的存在ながら、カイリー・ジェンナーと結婚すればカニエ・ウェストの義弟となるトラヴィス・スコットのこの曲、あと5位と10位に滞在すればジャスティン・ティンバーの “Love Yourself”(2016年、最高位1位)以来、ビルボード史上5曲目のトップ10すべての順位を経験した曲となります。

2018/12/29付
変わらずトップ3をキープ。
ローリングストーン誌の最新号の表紙を飾り、インタビューでは(今年、既に自分の子を出産した)モデルのカイリー・ジェンナーと『もうすぐ結婚する』と語ったトラヴィス・スコット。来年はアトランタで2月3日に開催されるスーパーボールのハーフタイム・ショーに(メインであるマルーン5のゲストとして)出演することが決まったそうで、この曲をパフィーマンスすると思われます。

2018/12/22付
今週もワンランクダウン。
R&B/ヒップホップとラップのチャートでは8週トップに立っているこの曲、来年2月10日に開催されるグラミー賞では、ベスト・ラップ・パフォーマンスとベスト・ラップ・ソングにノミネートされており、前者はドレイクの “Nice For What”、後者もドレイクの “God’s Plan” がライバルになっていますが、どちらか(あるいは両方とも)受賞する可能性は十分にあると思います。

2018/12/15付
1週で1位から陥落。
主要3チャートですべてポイントアップながら1位とはダブルスコアの大差となったこの曲、今年はナイキからアディダスへの禁断の移籍が噂されたドレイクがヴァース3で『ストライプよりチェック、それが俺のお気に入り』とラップしていますが、これは(ロゴに3本線のストライプが入っている)アディダスより、(チェックマークのロゴの)ナイキのほうがお気に入りという意味で、移籍の噂に終止符を打つ歌詞だと思われます。

2018/12/08付
主要チャート無冠ながらトラヴィス・スコットは初の1位。
スクリレックスによるリミックス版が11/28にリリースされ、セールスが35%アップ(伸び率1位)したことが1位獲得の要因。トラヴィスはこの曲が1位獲得したことについて『ファンやサポーターにスーパー感謝』とコメント、また『俺とドレイクのイカれたコラボが1位になった。彼とすべてのOVO(ドレイクがプロデュースしているブランド)ファミリーに感謝する』と語っており、最後に “And love to Skrillex!” と付け加えています。また、2位に落ちたアリアナから祝福のツイートを受け、先ほど『(”thank u, next” の)ビデオは素晴らしい』と返信しています。

2018/12/01付
最高位をキープしてトータル4週目の2位。
イントロ部分で『ピック&ロール(バスケの戦術)でお前にもパスを回すぜ』とラップしているドレイク、ヴァース3では『俺がシュートを放つ時は、シェック並みだぜ』ともラップしており、トラヴィスだけではなく、”Mo Bamba” で一躍有名になったシェック・ウェスにもパスを回しています。

2018/11/24付
値下げ効果による再上昇で最高位復帰。
ジャンバ・ジュース(フルーツと野菜をミックスしたスムージー)が大好きで、人気司会者ジミー・ファロンのTV番組「ザ・トゥナイト・ショー」で「ジャンバ・ジュース・チャレンジ」と題したフレーバー当てで全問正解したトラヴィス・スコット。この曲では『チェース・B(プロデューサー)がこのポップをジャンバ・ジュースのようにミックスしてくれた』とラップしています。

2018/11/17付
ワンランクダウンもトップ3はキープ。
“Lucid Dreams” 同様、惜しくも1位を逃してしまったこの曲、ヴァース2では『305では女たちが俺をアンクル・ルークのように扱う』とラップされていますが、305はマイアミのエリアコードのことで、アンクル・ルークはそのマイアミを拠点に過激な下ネタばかりラップするという独特なスタイルで活動し、フロー・ライダーも参加していたことで知られるツー・ライブ・クルーのフロントマン。同じヴァース2でサンプリングされている彼の代表曲 “I Wanna Rock (Doo Doo Brown)” ももちろん下ネタです。

2018/11/10付
先週以上の僅差で今週も2位。
1位獲得のチャンスが回ってきそうなヤング・ラ・フレームことトラヴィス・スコットのこの曲、イントロ部分ではドレイクが『ピック&ロール(バスケの戦術)でお前にもパスを回すぜ。ヤング・ラ・フレーム、彼がシッコ・モードに入る』とラップされています。

2018/11/03付
5ランクアップで最高位更新も僅差で1位には届かず。
オフィシャル・ビデオのリリース効果でストリーミングが41%伸びたこの曲、ドレイクのツアーでパフォーマンスされていることも好調(ラジオ、セールスでも着実に上昇)の下支えになっており、先日のロサンゼルスでのライブでは(もうサプライズではなくなった)トラヴィス・スコットと地元ロサンゼルス・レイカーズのバスケットボール選手、レブロン・ジェームズが登場し(こちらはサプライズ)、3人でパフォーマンスされています。

2018/10/27付
ワンランクダウン。
先週(10/19)、ようやくリリースされたこの曲のオフィシャル・ビデオ、監督は最近ではアリアナ・グランデの “God Is A Woman”、ケンドリック・ラマー&シザの “All The Stars”、ゼッド、マレン・モリス&グレイの “The Middle” などを手がけているデイヴ・マイヤーズで、音楽情報サイトPitchforkでは『シュールで、シーンが次から次へと移り変わり、トラヴィスのいろんな衣装が見られるビデオ』と評されており、再生回数は4日で約1200万回と、なかなかいいペースで増えています。

2018/10/20付
今週も6位をキープ。
トップ10滞在はこれで10週となったこの曲、人気TV番組「サタデー・ナイト・ライブ」でのパフォーマンス・ビデオが先週公開されていますが、ドレイクのツアーでサプライズ・ゲストとして登場した時のライブ・ビデオ同様、低調な再生回数(1週間で約100万回)となっています。

2018/10/13付
変わらず6位をキープ。
最近では珍しく5:12という長さのこの曲、音楽ニュースサイトのピッチフォークではジャケ写になぞらえて『(ペアレントアルバムの)”Astroworld” がアミューズメント・パークなら、この曲がメインアトラクション』と評されています。

2018/10/06付
3ランクアップ。
ペアレントアルバム “Astroworld” のプロデュースに関わっている FKi 1st によると、最初がクライマックスで、その後はジェットコースターみたいに急降下してループするという作りになっているこの曲、初登場時がピーク(4位)でその後7位~9位をループしていましたが、(トラヴィスを帯同させている)ドレイクのツアーでのライブ・パフォーマンスの効果もあって息を吹き返したようです。

2018/09/29付
こちらもワンランクダウン。
American Music Awardで今年のアーティスト・オブ・ザ・イヤーは間違いなしと噂されているドレイクのサポートがあったものの “SICKO MODE”(無敵モード)には入れなかったこの曲、オフィシャル・ビデオのリリースはなさそうで、値下げの気配もなく、来週のトップ10キープは微妙だと思われます。

2018/09/22付
繰り上がりでワンランクアップ。
実質、「トラヴィス・スコット Powered by ドレイク」となっているこの曲、トラヴィスのパートではノトーリアスB.I.G.の “Gimme The Loot” とルークの “I Wanna Rock (Doo Doo Brown)” という曲にも助けられている(サンプリングされている)そうです。

2018/09/15付
2ランクダウン。
トラヴィス・スコットと同郷のアーティストへのトリビュートが至る所に散りばめられているアルバム “Astroworld”(アストロワールド)に収録されているこの曲、ブリッジ部分では2006年にヒューストンで射殺されたラッパー、ビッグ・ホークのヴォーカルがサンプリングされています。

2018/09/08付
再上昇で2ランクアップ。
一旦トップ10から姿を消したもののビデオのリリースでブレイクして1位まで上り詰めたカーディ・Bの “I Like It” のように、ビデオ次第ではまだまだ上が狙えそうなこの曲、今のところオフィシャル・ビデオの制作予定はないようですが、その代り、ドレイクのツアーでサプライズ・ゲストとして登場した時のライブ・ビデオが公開されています。

2018/09/01付
2ランクダウン。
VMAsでは(先々週8位初登場した)”STARGAZING” 他とのメドレーでこの曲を一人でパフォーマンスしたトラヴィス・スコット、その翌々日にはドレイクのツアーでサプライズ・ゲストとして登場し、二人でパフォーマンスしています。

2018/08/25付
3ランクダウン。
オルガンのサウンドとドレイクのラップで始まるこの曲、その後にトラヴィス・スコットが、ハードでファンキーなビートをバックに『ここのブース(録音スタジオ)に全ての宝石とともに到着した』とラップしてドレイクからのバトンを引き継いでいます。

2018/08/18付
トラヴィス・スコットは2曲目のトップ10。
クレジットはされていないもののヴォーカルにドレイク(ソングライターの一人)とレイ・シュリマーのスワエ・リーが参加している曲。”SICKO”(6ICKO)とはもともとトロントのエリアコードからきているワードだそうで、ドレイクの “Summer Sixteen”(2016年、最高位「6」位)でも触れられていますがドレイクとその友達のこと。”SICKO MODE” は「無敵モード」のような意味で使われているようです。

 
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