【解説・和訳】 In My Feelings / Drake(ドレイク)

 
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Drake(ドレイク)“In My Feelings” を解説・和訳しました。

昔の恋人たちに向けた想いが歌われている曲で、この曲に乗せて自分のダンスを披露する ”In My Feelings Challenge” がトレンドとなり大ブレイクしたポップ・ラップ(バウンス)。

ドレイクの初恋の相手とされるキキことキーシャ・シャンテ、隠し子の母親とされるキャナ・バーバー、ちょっとだけ付き合ったジェニファー・ロペス、そしてヴォーカルにも参加しているシティ・ガールズのヤング・マイアミとJ.T.らの名前が次々に登場するこの曲は、”In My Feelings Challenge” の効果により、バウアーの “Harlem Shake”(2013年、最高位1位)が保持していた週間最多ストリーミング数(1億310万回)を上回る1億1620万回で新記録を樹立、圧倒的な強さで現在(2018/08/25付)まで6週連続で1位を獲得する大ヒットとなっています。

メインのソングライターはドレイクになっていますが、2010年に亡くなった女性ラッパー、マグノリア・ショーティの “Smoking Gun” とリル・ウェインの “Lollipop”(2008年、最高位1位)がサンプリングされており、総勢13名の名前がクレジットされています。

また、8月2日にリリースされたビデオには、”In My Feelings Challenge” の「仕掛け人」でコメディアンのシギーが出演、エンディングにはウィル・スミス、DJキャレド、スティーブ・アオキらのチャレンジも収録されています。


[Intro]
Trap, TrapMoneyBenny
トラップ、トラップマネーベニー(※)
(※21サヴェージ、グッチ・メインらを手がけているオハイオ出身のプロデューサー。ドレイクとは初のコラボ)

This shit got me in my feelings
コイツが俺を感じさせてくれる

Gotta be real with it, yup
これで本物になるのさ

[Hook 1]
Kiki, do you love me? Are you riding?
キキ(※)、俺を愛してるかい? やってるかい?
(※ドレイクの初恋の相手とされるキーシャ・シャンテのこと)

Say you’ll never ever leave from beside me
俺の側から決して離れないと言ってくれ

‘Cause I want ya, and I need ya
だって君が欲しいし、必要なんだ

And I’m down for you always
俺はいつも君の側にいる

KB, do you love me? Are you riding?
KB(※)、俺を愛してるかい? やってるかい?
(※ドレイクの子供を産んだキャナ・バーバーのこと)

Say you’ll never ever leave from beside me
俺の側から決して離れないと言ってくれ

‘Cause I want ya, and I need ya
だって君が欲しいし、必要なんだ

And I’m down for you always
俺はいつも君の側にいる

[Verse]
Look, the new me is really still the real me
見ろ、新しい俺は本物の俺のままだ(※)
(※プッシャ・Tによって暴露された隠し子の存在を認めたことと関係あり?)

I swear you gotta feel me before they try and kill me
誓うよ 君は俺を感じていられる
ヤツらが俺を消そうとする前に

They gotta make some choices they runnin’ out of options
ヤツらは選択しなければならないが 打つ手はない

‘Cause I’ve been goin’ off and they don’t know when it’s stoppin’
俺は走り続けているから ヤツらはいつ止まるか知る由もない

And when you get to toppin’, I see that you’ve been learnin’
君のトッピング(※)で 君が学んできたこと(テクニック)がわかる
(※オーラルセックスの意味。前のstoppin’と後のshoppin’と掛けた言葉遊び)

And when I take you shoppin’, you spend it like you earned it
俺がショッピングに連れて行けば 君は自分で稼いだように使う

And when you popped off on your ex he deserved it
君は元カレのもとを去ったけど それは当然のこと

I thought you were the one from the jump that confirmed it
俺は最初から君がそういう人だとわかってたんだ

TrapMoneyBenny
トラップマネーベニー

I buy you Champagne but you love some Henny
俺はシャンパンを買うけど 君はヘニー(コニャックのヘネシーのこと)のほうが好き

From the block like you Jenny
庶民的だからな ジェニーのように(※)
(※ドレイクの元カノ、ジェニファー・ロペスの”Jenny From The Block”(近所のジェニー)の引用)

I know you special, girl, ‘cause I know too many
君がスペシャルなのはわかってる 俺はたくさん(の女を)知ってるから

[Hook 2]
‘Resha, do you love me? Are you riding?
リーシャ(※)、俺を愛してるかい? やってるかい?
(※この曲に参加しているシティ・ガールズのヤング・マイアミことカリーシャのこと)

Say you’ll never ever leave from beside me
俺の側から決して離れないと言ってくれ

‘Cause I want ya, and I need ya
だって君が欲しいし、必要なんだ

And I’m down for you always
俺はいつも君の側にいる

J.T., do you love me? Are you riding?
J.T.(※)、俺を愛してるかい? やってるかい?
(※この曲に参加しているシティ・ガールズのJ.T.のこと)

Say you’ll never ever leave from beside me
俺の側から決して離れないと言ってくれ

‘Cause I want ya, and I need ya
だって君が欲しいし、必要なんだ

And I’m down for you always
俺はいつも君の側にいる

[Segue] … City Girls, Drake & Magnolia Shorty
Two bad bitches and we kissin’ in the Wraith
二人のバッド・ビッチがレイス(ロールスロイスの車種)の中でキスをする

Kissin’-kissin’ in the Wraith, kiss-kissin’ in the Wraith
レイスの中でキス、キス レイスの中でキス、キス

I need that black card and the code to the safe
ブラックカードと暗証番号が必要

Code to the safe, code-code to the safe-safe
暗証番号、暗証番号

I show him how that neck work
私がどんな感じで首を動かすか彼に見せてあげる

Fuck that Netflix and chill—what’s your net-net-net worth?
ネットフリックス・アンド・チルでファック(※)
(※ネットフリックスは映画などのストリーミング配信サービス。それをBGMにしてチル(ドレン):子供たちにバレないようにセックスすること)
あなたのネット・ワース(資産)はどれだけあるの?

‘Cause I want ya, and I need ya
だって君が欲しいし、必要なんだ

And I’m down for you always
俺はいつも君の側にいる

Yea, yea, yea, yea he bad
彼はバッド

And I’m down for you always
俺はいつも君の側にいる

Yea, yea, yea, guess who’s back
誰が戻って来ると思う

And I’m down for you always
俺はいつも君の側にいる

D-down for you al–
俺はいつも君の側にいる

Black biggy biggy black biggy black blake
ビッグな黒人 ビッグな黒人 ビッグなヤツよ

D-d-down for you always
俺はいつも君の側にいる

I got a new boy, and that nigga trade!
新しい男ができたの 交換したのよ

[Hook 1]

[Breakdown] … Lil Wayne & Magnolia Shorty
Skate and Smoke and Rap
Now let me see you
スケート、スモーク、ラップ(※)
見せてやる
(※リル・ウェインの”S.A.S.A.R.A.F.”(Skate And Smoke And Rap And Fuck)の引用)

Bring that ass, bring that ass, bring that ass back!
戻って来いよ 戻って来いよ 戻って来いよ(※)
(※「戻って来い」と「ケツをこっちに持って来い(向けろ)」というダブルミーニング)

B-bring that ass, bring that ass, bring that ass back!
戻って来いよ 戻って来いよ 戻って来いよ

Shawty say the nigga that she with can’t hit
ヤツはやることもできないって?

But shawty, I’ma hit it, hit it like I can’t miss
でも俺ならヤレるぜ 外さないでヤレる

Now let me see you
見せてやる

Clap that ass, you’re the only one I love
(音を立てて)ケツを振る 私が愛しているのはあなただけ

Clap that ass, clap-clap that ass!
(音を立てて)ケツを振る ケツを振る

Bring that ass back!
ケツをこっちに向けろ

Clap that ass, you’re the only one I love
(音を立てて)ケツを振る 私が愛しているのはあなただけ

Let’s go, let’s go, let’s go!
レッツ・ゴー、レッツ・ゴー、レッツ・ゴー

Bring that ass back!
ケツをこっちに向けろ

[Outro]
Trap, TrapMoneyBenny
トラップ、トラップマネーベニー

This shit got me in my feelings
コイツが俺を感じさせてくれる

I just gotta be real with it, yup
これで本物になるのさ

BlaqNmilD, you a genius, you diggin’ me?
ブラックンマイルド(※) あんたは天才 俺をクールにしてくれるかい?
(※この曲の共同プロデューサー)

[Skit] … Zazie Beetz
I don’t even care, I need a photo with Drake
私は気にもしない ドレイクと一緒の写真が必要

Because my Instagram is weak as fuck
だって私のインスタは人気がないから

I’m just being real, my shit look–
正直でいるだけ 見てるの…


【ビルボード Hot 100 トップ10解説より】
2018/10/13付
5ランクダウン。
“In My Feeling Challenge” が完全に下火となり、今後のトップ10滞在は曲そのものの実力次第と思われていた矢先に大きくランクダウン。もし来週トップ10から陥落ということになると、デビー・ブーンの “You Light Up My Life”(1977年)と並び10週以上1位を獲得した曲のトップ10滞在週としては過去最低の14週止まりとなってしまいます。

2018/10/06付
2ランクダウンでトップ3から陥落。
こちらはゲストの力でもビデオの力でもなくSNSの力(”In My Feeling Challenge” の拡散)を借りて1位になった曲。ストリーミングでは圧倒的な強さを誇ったこの曲ですが、オフィシャル・ビデオの再生回数では自己最多の “Hotline Bling” の約10分の1、若干「コケた」感のある “Nice For What” と比較しても約半分となっており、ドレイクとしては不本意かもしれません。

2018/09/29付
10週で1位から陥落。
トップ10は “Best I Ever Had” と並び自己9位タイとなる12週目。ドレイクの通算のトップ10滞在週は先週の時点でビートルズを抜いており、歴代8位となっています。

2018/09/22付
今週も主要3チャートで無冠&全てポイント減ながら10週目の1位。
ボーイズ・II・メンに続き10週以上1位の曲を3曲持つ、史上2組目のアーティストとなったドレイク。これで年間では29週目の1位となりアッシャーの記録を抜いて単独トップ。また、年間のトップ10滞在週(延べ)でも一足先にアッシャーの記録を更新しています。

2018/09/15付
主要3チャートで無冠ながら辛うじて9週目の1位。
先週、正式にビルボードのソング・オブ・ザ・サマーとなったこの曲、トップ10はまだ10週ながら記録的なストリーミング数に後押しされ、年間チャートではトップ10入りはもちろん、今後の粘り次第では上位も期待できるかもしれません。また、ドレイクはこれで今年28週目の1位で、アッシャーの年間最多週1位記録に並んでいます。

2018/09/08付
今週もストリーミングを制して8週目の1位。
ヴァースで『ヤツらは選択しなければならないが 打つ手はない』とラップされているこの曲、次の1位候補に挙げられている “Girls Like You” と “FEFE” が揃って「値下げ」という手を打ってきましたが、それに対抗するようにこちらも値下げされています。また、ドレイクは通算47週目の1位で、男性ソロ・アーティストとしてはアッシャーと並び2位タイとなっています。ちなみに1位はエルビス・プレスリーの79週。(Hot 100以前の記録も含む)

2018/09/01付
7週目の1位でドレイクはこれで年間26週目の1位(史上2位タイ)。
セールスは2位後退ながら引き続きストリーミングは制しているこの曲、歌詞に登場していてヴォーカルにも参加しているシティ・ガールズのカリーシャとJ.T.のパートでは「ネットフリックス・アンド・チル」というフレーズが出てきますが、これは映画などのストリーミング配信サービスをBGMにして子供たちにバレないようにセックスすることだそうです。

2018/08/25付
今週もセールスとストリーミングの2冠で6週目の1位。
昔の恋人たちに向けて「元気にしているかい?」というニュアンスで “Are you riding”(やってるかい?、男の上に乗ってるかい?)と問いかけているこの曲、セールス33%減、ストリーミング24%減(ラジオは微増で3位変わらず)ながらまだまだ「元気」で6週目の1位をキープ。ドレイクはこれで今年通算25週目の1位となり、アッシャーが2004年に記録した年間28週1位という記録にあと3週と迫っています。

2018/08/18付
今週もセールスとストリーミングの2冠で5週目の1位。
サンプリングしているリル・ウェイン ft. スタティック・メジャーの “Lollipop” (2008年、最高位1位)と並ぶ5週目の1位となったこの曲、2回目のフックの後のブレイクダウンで “Bring that ass back”(戻って来いよ)とラップされている部分がサンプリングだそうです。

2018/08/11付
今週もセールスとストリーミングの2冠で4週目の1位。
8月2日にビデオがリリースされて来週の1位も安泰だと思われるこの曲、そのビデオのエンディングには “In My Feelings Challenge”(ゆっくり動いている車の外に出て踊るダンス・チャレンジ)の普及に貢献したウィル・スミス、DJキャレド、スティーブ・アオキらのチャレンジが収録されています。

2018/08/04付
今週もセールスとストリーミングの2冠で3週目の1位。
週間ストリーミング数は歴代2位(1位は先週のこの曲)、セールスはエド・シーランの “Perfect” 以来となる3週連続10万ダウンロード超え、ラジオも伸び率トップで5位となり、圧倒的な強さでトップを堅守。2年前にはジェニファー・ロペスと交際していたドレイク、この曲のヴァース1ではジェニファーが自分のルーツを忘れずセレブになっても昔と変わっていないということを歌った “Jenny From The Block”(「近所のジェニー」の意味。2002年、最高位3位)のタイトル・フレーズが(ちょっと変えて)ラップされていますが、自分も昔と変わっていない(初恋の相手への想いも変わっていない)ということだと思います。

2018/07/28付
今週もセールスとストリーミングを制して2週目の1位。
前週より62%アップした週間ストリーミング数はバウアーの “Harlem Shake” が保持していた記録を更新。さらにセールスは29%、ラジオも63%アップして(14位)、ロビン・シック ft. ファレル&T.I.の “Blurred Lines” 以来となる主要3部門全てで伸び率トップとなり圧倒的な強さで1位を獲得。先週(7/10)はウィンブルドンで元カノ、セリーナ・ウィリアムズの準々決勝の試合を会場で応援していたドレイクですが、初恋の相手(キーシャ・シャンテ)への想いが歌われているこの曲のビデオを撮影中との情報もあり(真偽は不明)、忙しい合間を縫っての観戦だったようです。

2018/07/21付
ドレイクは6曲目の1位。
ネット上で自分のベストダンスを披露する「”In My Feelings” チャレンジ」がトレンドとなり、セールスとストリーミングを制して(伸び率は主要3チャート全てで1位)ビルボード史上18回目、ドレイクは2度目となる自分自身の曲に代わる1位獲得となったこの曲、フックでは初恋の相手、キキことキーシャ・シャンテに向けて『キキ、僕を愛してるかい?楽しんでるかい?僕のそばから決して離れないって言ってくれよ。だって君が欲しいんだ。君が必要なんだ』と歌われています。

2018/07/14付
6位初登場。
ドレイクの初恋の相手、キーシャ・”キキ”・シャンテへの想いなど、昔の想い出をラップしている曲。

 
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