【解説】 Jimmy Cooks / ドレイク ft. 21サヴェージ

 
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2022年の今日(7月2日)、初登場で1位を獲得したDrake(ドレイク) feat. 21 Savage(21サヴェージ)の “Jimmy Cooks” について解説しました。

ドレイクのパートでは、かつての俳優としてのキャリアに言及しつつ現在はハードコア・ラッパーであることを強調している曲で、メンフィス風と称されるサウンドが特徴的なトラップ。(※トラップはヒップホップのサブジャンル)

カナダのティーン向けドラマ “Degrassi: The Next Generation” にバスケットボールのスター、ジミー・ブルックス役で出演していたドレイクのこの曲は、当時の役名とコカインを「料理」することをもじった「ジミー・クックス」というタイトルが付けられており、自身のパートでは

I’m cookin’ up ambition on a kitchen stove
キッチンストーブで野望を料理している

また、プレイボーイのような男性誌「ストレート・スタンティン」のオーナーでもあり、この年にコロナの合併症で亡くなったドラマ・キングことDJケイ・スレイに敬意を表して

Rest in peace to Drama King
We was straight stuntin’
ドラマ・キングよ安らかに眠れ
俺たちはストレート・スタンティンだった

とラップされており、同雑誌の愛読者であったことを示唆している他、ウィル・スミスの平手打ち事件などについてもラップされています。

一方、スリー・6・マフィアの “Poppin’ My Collar”(2006年、最高位21位)がベースになっている21サヴェージのパートでは、

Spin a block twice like it ain’t nowhere to park
Smack the backside of his head like he Bart
(襲撃するチャンスを図るため)
駐車場を探しているみたいにブロックを2周する
(アニメ「ザ・シンプソンズ」に登場するいたずら好きで反抗的なキャラクターの)
バートのように背後から襲う

などと、全体的に自身の暴力的傾向がラップされています。

ちなみに、ドレイク自身はこの曲について『最高のものを最後に取っておくことで、自分がラップゲームの食物連鎖の頂点にいるということをリスナーに思い出させなければならなかった』と語っています。

【リンク】
当時(2022/07/02)のチャート
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20
21サヴェージのヒット曲

 
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