1989年の今日(12月23日)、1位を獲得した Phil Collins(フィル・コリンズ)の “Another Day In Paradise” を解説・和訳しました。
陽気なイメージのフィルがホームレスというシリアスな社会問題を扱ったこの曲は、グラミーの最優秀楽曲賞に輝き、彼の最高傑作とも評されています。
2回(もう一度)考えてみよう
パラダイスにいる君や僕のとは 別の日があることを
というサビの歌詞が聴く人の心をドキッとさせます。
あえてクリスマスのこの時期に、「ホームレスの人たちの現状を自分のこととして置き換えてみよう」というメッセージを発信したフィル。
1984年にバンド・エイドに参加し、”Do They Know It’s Christmas” をやった時の彼の志が生きていることを確認できる曲とも言えるかもしれません。
【リンク】
当時(1989/12/23付)のチャート
フィル・コリンズのヒット曲
【和訳】
[Verse 1]
彼女は通りがかりの男に声をかける
「すみません、ちょっと助けて頂けないでしょうか?」
「寒くて寝るところもないんで どこかいい場所をご存じないでしょうか?」
男は立ち去る 振り返ることもなく
彼は聞こえていないふりをして
口笛を吹いて 通りを渡っていく
そこに居るのが気まずいかのように
[Hook]
2回(もう一度)考えてみよう
パラダイスにいる君や僕のとは 別の日があることを
2回(もう一度)考えてみよう
パラダイスにいる君や僕のとは 別の日があることを
考えてみないかい
[Verse 2]
彼女は通りがかりの男に声をかける
彼女が泣いているのを 男はわかっている
彼女は足の裏にはマメができていて
歩けないのに 歩こうとしている
[Hook]
考えてみないかい
[Bridge]
主よ!
人にはもっとできることがあるんじゃないでしょうか?
主よ!
何か言ってあげれることがあるはずなんです
[Verse 3]
彼女の顔のしわからわかるはず
彼女がずっとそこにいたってことが
多分いろんな場所から追いやられてきて
ただそこに相応しくないというだけで
[Hook]
考えてみないかい
考えてみないかい
パラダイスにいる君や僕のとは 別の日があることを
パラダイスにいる君や僕のとは 別の日があることを