1985年の今日(3月30日)、1位を獲得した Phil Collins(フィル・コリンズ)の “One More Night” を解説・和訳しました。
自分の気持ちをわかってもらうために「もう一晩だけ(チャンスが)欲しい」と歌われている曲で、ポライト(丁寧・礼儀正しい)だけれどもソウルフルなヴォーカルが印象的なソフト・ロック・バラード。
「もう一晩」という、ややもすると低俗な意味にも取られかねないタイトルのこの曲は、「自分の献身の気持ちを伝えるために、もう一日だけ時間が欲しい」というのが趣旨のようで、フィル・コリンズ本人は『ネガティブな気持ちになって落ち込んでいるふうではなく、温かくてより楽観的な感じ(の歌詞)にした』と語っています。
とは言え、元ジェネシスのドラマーのフィルがスティックを置き(ドラムはリズムマシーンのTR-808に任せて)、ピアノを引きながら歌う姿は哀愁が漂っています。
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当時(1985/03/30)のチャート
フィル・コリンズの全ヒット曲
同名異曲のナンバーワン・ソング
【和訳】
[Verse 1]
One more night, one more night
One more night ooh ooh ooh
もう一晩、もう一晩
I’ve been trying ooh so long to let you know
長い間ずっと 君にわかってもらえるようにしてきた
Let you know how I feel
僕の気持ちを伝えてきた
And if I stumble if I fall, just help me back
もし僕が躓いたり失敗したら、助けが欲しい
So I can make you see
君にわかってもらえるようにするから
[Hook 1]
Please give me one more night, give me one more night
お願いだからもう一晩、もう一晩だけくれないか
One more night ‘cause I can’t wait forever
もう一晩 ずっと待つことはできないから
(繰り返し ×2)
[Verse 2]
I’ve been sitting here so long
長い間ずっと ここに座っている
Wasting time, just staring at the phone
時間をつぶしながら 電話を見つめている
And I was wondering should I call you
君に電話すべきか悩んでいたんだ
Then I thought maybe you’re not alone
きっと今の君はひとりじゃないだろうから
[Hook 1]
(繰り返し ×3)
[Bridge]
Like a river to the sea
川が海に流れ着くように
I will always be with you
僕はずっと君と一緒にいられる
And if you sail away
もし君が航海に出るのなら
I will follow you
僕が追い風になる
[Hook 2]
Give me one more night, give me just one more night
お願いだからもう一晩、もう一晩だけくれないか
Oh one more night, ‘cause I can’t wait forever
もう一晩 ずっと待つことはできないから
I know there’ll never be a time you’ll ever feel the same
君の気持ちが戻ることはないってわかってるんだ
And I know it’s only words
ただの言葉にすぎないってことも
(※言葉で言うのは簡単ってことも)
But if you change your mind, you know that I’ll be here
でも、もし気が変わったら 僕はいつでもここにいるから
And maybe we both can learn
お互いに何かを学べるよね
[Outlo (Hook 1)]
(繰り返し ×2)