The Weeknd(ザ・ウィークエンド) ft. Daft Punk(ダフト・パンク)の “Starboy” を解説・和訳しました。
富と名声を得た一方で付いて回る孤独と苦悩が見え隠れする曲で、ヘイター(他人の成功を嫉妬して嫌がらせする人)たちの反発心を煽るような歌詞が際立つエレクトロポップ。
ダフト・パンクによるシンセ・ドラムのビートに乗せてウィークエンドがファルセット・ヴォイスで『最悪な気分にさせてやる』と歌い出すこの曲、ヘイターたちを挑発しつつ、自らはドラッグに依存していることを包み隠さず打ち明けています。
また、”MTV Europe Music Awards” でビヨンセの “Formation”、カニエ・ウェストの “Famous” などを抑えてベスト・ビデオ賞を獲得したビデオは「パルプ・ホラー」などと揶揄されていますが、十字架で破壊しているのは自身が獲得したプラチナレコードの記念品で、過去の自分との決別を表現しているそうです。
ちなみに、ウィークエンドはこの “Starboy” というタイトルについて、デヴィッド・ボウイ(の”Starman”?)にインスパイアされたものであることを明かしています。
【リンク】
ザ・ウィークエンドの全ヒット曲
ダフト・パンクの全ヒット曲
【解説・和訳】 Blinding Lights / ザ・ウィークエンド
【和訳】
[Verse 1]
最悪な気分にさせてやる
お前のチャーチ・シューズよりクリーンなP1
(※P1:高級車のP1マクラーレンとP1コカインの両方の意味)
ミリ・ポイント・ツーがお前を傷付ける
(※ミリ・ポイント・ツー:120万ドルと銃の両方の意味?)
真赤なランボ(ルギーニ)でお前をからかいに行く
このオモチャはリースじゃない(キャッシュで購入した)んだぜ
お前の1年分を俺は1週間で稼ぐ
お前には手の届かないメインの女もいるし
別の女もいる
[Pre-Hook]
家は空っぽ マスターピース(中心的存在)が必要なんだ
20ラック(※rackは1000ドルの意味)のエボニー(黒檀)テーブルで
アイボリー(※ここではコカインの意味)を細かく砕いて
彼女は顔でそれを掃除する(※鼻で吸い込む)
俺の女は最高だぜ
お前のカネの話には 補聴器が必要だぜ
俺のことを話しても まともには思えねえ
俺はスタイルを変えて どの道でも成功できる
クスリも切り替えて どんな痛みでも消してやる
[Hook]
お前のおかげで
俺はスターボーイ
お前のおかげで
俺はスターボーイ
[Verse 2]
毎日ヤツらは俺をハメようとする
毎日ヤツらは俺を終わらせようとする
ロードスターSVを乗り付けてやる
ポケットも(現金で)パンパンで重たいぜ
キングを目指して来たけど 期待外れ
俺は秋に生き返る
(※関連:2014年リリースの “King of the Fall”)
ライバルはいない
何も聞かねえ
青のミュルサンヌに乗って
ニュー・エディションを蹴散らすぜ
(※ニュー・エディションのメンバー、ボビー・ブラウンは車の中でコカインを使用していた)
[Pre-Hook]
[Hook]
[Verse 3]
ただのニガ(※黒人の蔑称)がブラッド・ピットになる(ようなもの)
「レジェンド・オブ・ザ・フォール」(に出演したブラッド・ピット)は
盗賊みたいにその年(の話題)をかっさらっていったんだ
ママには家と新しいワゴンを買ってあげた
今ではスーパーに行ってても 金持ちに見える
(ロールス・ロイスの)レイス・カーン(モデル)のルーフは
スター・トレック風
(※スター・トレックの “Wrath of Khan”(カーンの逆襲)と車の “Wraith Khan” を掛けている)
この曲を聴かせたら
女だってすぐ落ちる
100(マイル)でブッ飛ばして 神に近づくぜ
愛には祈らない
車に祈る
[Pre-Hook]
[Hook]
コメント
訳って本当に色んな言葉知らないとだめですね。日本だとドラッグとか差別用語まじえた歌作れないだろうけど。
私もいろいろ知っているわけではありませんが、英英辞書で調べたり、本人のインタビュー記事などを参考にしたりしています。
日本だとエロも厳しいですよね。