2016/03/19付 ビルボード Hot 100 トップ10解説
Rihanna(リアーナ) feat. Drake(ドレイク) – Work
2位とはほぼダブルススコアの大差をつけて3週目の1位。
グラミーでは医者から「声帯から大量出血する恐れがあるため喉を48時間休めるように」と忠告を受けて出演をドタキャンしたリアーナ、BRIT賞ではドレイクと揃ってこの曲を口パクではなくパフォーマンスしています。
【解説・和訳】Work / リアーナ feat. ドレイク
2位 (先週2位、最高位1位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – Love Yourself
今週も2位変わらず。
淡々と、そして痛烈に元カノを「口撃」しているこの曲、『僕の友達が嫌いだって言ったけど問題は君の方だよ』、『いつも僕の意見を否定して僕自身を見失わせようとする』という部分もかなりきつい歌詞になっていますが、この部分はジャスティンではなくエド・シーランが書いたもののような気がします。
【解説・和訳】Love Yourself / ジャスティン・ビーバー
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20
3位 (先週3位、最高位2位)
Twenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ) – Stressed Out
トップ3キープで10週目のトップ10。
ファンにとっては1位になれそうでなれないことにストレスが溜まりそうなこの曲、ロックのチャートで1位を獲得してHot100では2位止まり、そして一人のソングライターによって書かれた曲という点でもホジアーの “Take Me To Church” 以来となっています。
4位 (先週5位、最高位4位)
Flo Rida(フロー・ライダー) – My House
ワンランクアップで最高位更新。
フロー・ライダーにしては珍しく(初めて?)スペイン語が使用されているこの曲、”Mi casa es tu casa” というのは「俺の家は君の家」という意味だそうです。
Flo Rida(フロー・ライダー) – ヒット曲ベスト10
5位 (先週4位、最高位1位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – Sorry
ワンランクダウンもトップ5はキープ。
先ほどビデオの再生回数が10億回を突破した(史上18曲目?)この曲、ビルボードでの順位をスコア化して算出したオールタイム・チャートでは、ボーイズ・II・メンの “End of the Road”、ネリーの “Dilemma”、テイラー・スウィフトの “Shake It Off” などと並び33位まで上昇しています。
【解説・和訳】Sorry / Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)
6位 (先週6位、最高位1位)
ZAYN(ゼイン) – PILLOWTALK
変わらず6位。
ワン・ダイレクション時代には『自分たちが望むような言葉(歌詞)は言わせてもらえなかった』と明かしているゼイン、この曲については『ファンはリアルなものを聴きたがっているから実際に体験していることについて書くべきだと考えていた』と語っています。
【解説・和訳】PILLOWTALK / ZAYN(ゼイン)
7位 (先週7位、最高位7位)
G-Eazy(G・イージー) × BeBe Rexha(ベベ・レクサ) – Me, Myself & I
こちらも変わらずで最高位をキープ。
再生回数が5,000万回に達したこの曲のビデオ、G・イージーの孤独を解消させることを目的としたバースディ・パーティが舞台となっていますが、鏡の中の自分と葛藤しているシーンが印象的です。
Kelly Clarkson(ケリー・クラークソン) – Piece By Piece
ケリー・クラークソンは11曲目のトップ10。
幼い頃に自分を捨てた父親(ケリーの両親は彼女が5歳の頃に離婚)と今の夫について歌った曲。アメリカン・アイドルで涙を見せたパフォーマンス効果でデジタルのチャートでは1位を獲得。ストリーミングは今ひとつですが、その一因は添付のビデオ(再生回数は短期間で1,000万回を突破)が所有者によって「音楽」に分類されていないため(集計に反映されていないから)だそうです。
Lukas Graham(ルーカス・グラハム) – 7 Years
デンマークのバンド、ルーカス・グラハムは初のトップ10。
昨年の12月に出演した人気トーク番組「コナン」でのパフォーマンスをきっかけにブレイク、イギリスでは既に1位を獲得している曲。子供の頃とこれから60歳に向かっていく自分の人生がテーマになっており、『7歳の頃、ママに言われたんだ。淋しくならないように友達を作らなきゃねって』『いずれ60歳になる。父は61だった。人生を振り返ってこれからの人生をよりよくするんだ』と力強く歌われています。
10位 (先週9位、最高位9位)
DNCE(ディー・エヌ・シー・イー) – Cake By The Ocean
ワンランクダウン。
テイラー・スウィフトのアルバム “1989” やエリー・ゴールディングの “Love Me Like You Do”、セレーナ・ゴメスの “Hands To Myself” などにも関わっているこの曲の共同ソングライター、マットマン&ロビンが海でケーキが食べたいと言ったことがきっかけで出来た曲で、ジョー・ジョナスは余談で「それで(カクテルの)セックス・オン・ザ・ビーチの意味にも突然気が付いた」と語っています。
トップ10圏外ではフィフス・ハーモニー feat. タイ・ダラー・サインの “Work From Home” が12位で初登場しています。
以上、最新のチャートでした。
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コメント
口パクかどうかがイマイチすぐ分からないです。。。映像ありがとうございます。
その時のパフォーマンス用にだけ前もって録音された音源に合わせた口パクを見破るのは難しいですけどね。
BRIT賞はひょっとしてグラミーと一緒で基本的に口パクはNGなのかも。
そしてアデルも落ちましたね。
あと9位、10位どちらにも入っていれば、1998年のTruly Madly Deeply以来だったみたいらしいので。
トップ10すべてのランクに入った曲はジェイ・ショーン feat. リル・ウェインの “Down”(2009年)以来です。
他には3曲しかなく、ご指摘のサヴェージ・ガーデンの “Truly Madly Deeply”、あとはアヴリル・ラヴィーンの “Girlfriend” とT-ペインの “Buy U A Drank” です。
意外にも多いんですね…。
知りませんでした
アヴリル・ラヴィーンの “Girlfriend” は間違いでした。(10位なし)
かなりマニアックな記録ですよね。
Sorryは20曲目の10億越えみたいです。(全体だと22番目)
まだリアーナは耐えそうですね。おそらく次の1位候補はほぼ間違いなく7yearsでしょうね。
最近はエロいものが流行りなんでしょうか。上位の方はそれ関連の曲がやたら多いような…。
情報ありがとうございます。
確かにエロソングの割合は増えてきているような気もします。
ただ、リアーナの”Work”はそれとはわからないように巧みに「偽装」されてますが…