2015/09/26付 ビルボード Hot 100 トップ10解説
1位 (先週2位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Can’t Feel My Face
2度目の返り咲きで3週目の1位。
1位→2位→2位→1位→2位→1位と3週の1位がいずれも連続せずにヨーヨー状態になるのはブルーノ・マーズの “Grenade” (2011年、1位→2位→1位→2位→1位→1位)以来。また、アルバムチャートでも “Beauty Behind the Madness” が2週目の1位を獲得しており、シングル・アルバム同時制覇となっています。
【解説・和訳】Can’t Feel My Face / The Weeknd(ザ・ウィークエンド)
2位 (先週3位、最高位2位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – The Hills
ワンランクアップで最高位更新。
ウィークエンドはイギー・アゼリアが “Fancy” と “Problem” で達成して以来となる1位2位独占で、これはビルボード史上16組目にして21回目となる快挙。リード・アクトとしての達成はブラック・アイド・ピーズが “I Gotta Feeling” と “Boom Boom Pow” で独占して以来。
3位 (先週1位、最高位1位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – What Do You Mean?
1位2位と僅差ながら1週でトップの座から陥落。
世界最大のストリーミング・サービス「スポティファイ」では、ワン・ダイレクションの “Drag Me Down” が持っていた初週2,000万ストリーミングの記録の倍以上となる4,100万という新記録を作ったこの曲、サム・スミスをフィーチャーして “Latch” をヒットさせたディスクロージャー風のハウスで、新しいトレンドになりそうなサウンドだと思います。
【解説・和訳】What Do You Mean / Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト10
今週もトップ3をカナダ人が独占。
4位~9位は先週と変わらず。
4位 (先週4位、最高位3位)
Silento(サイレント) – Watch Me
アーティスト本人がビルボードの素人スタッフにダンスを教えるという名物(?)企画 “So You Know You Can’t Dance” でも採用された曲。
5位 (先週5位、最高位1位)
OMI(オーミ)- Cheerleader
ウィズ・カリファの “See You Again”、テイラー・スウィフトの “Bad Blood” などと争った今年の “Song of the Summer” ですが、この曲が見事その称号を獲得しています。ちなみに昨年はイギー・アゼリアの “Fancy” で一昨年がロビン・シックの “Blurred Lines”。
6位 (先週6位、最高位4位)
Major Lazer(メジャー・レイザー) & DJ Snake(DJスネーク) feat. MØ(ムー) – Lean On
ビルボードの “Song of the Summer” では1位に遠く及ばなかったものの、イギリスではこの夏最もストリーミングで聴かれた曲となっています。(2,560万回)
【解説・和訳】Major Lazer(メジャー・レイザー) – Lean On
7位 (先週7位、最高位6位)
Selena Gomez(セレーナ・ゴメス) feat. A$AP Rocky(エイサップ・ロッキー) – Good For You
10月9日にアメリカで発売されるアルバム “Revival” についてセレーナは、『曲を作るプロセスにこれまでで最も深くかかわった』と語っていますが、この曲のソングライターに彼女の名前はありません。(クレジットされているのはジュリア・マイケルズ、ジャスティン・ターナー、エイサップ・ロッキーの3人)
8位 (先週8位、最高位7位)
Fetty Wap(フェティ・ワップ) feat. Remy Boyz(レミー・ボーイズ) – 679
タイトルが歌詞に出てこない曲。また、数字だけのタイトルでトップ10入りしたのはブリトニー・スピアーズの “3”(2009年、最高位1位)以来。
9位 (先週9位、最高位8位)
R. City(ロック・シティ) feat. Adam Levine(アダム・レヴィーン) – Locked Away
ソングライターにトニー・テニールの名前があることから、キャプテン&テニールの “Do That To Me One More Time”(1980年、最高位1位)をサンプリングしているという情報もありますが、どうやら似ていると言われる前に「一応」加えておいたということのようです。
Ed Sheeran(エド・シーラン) – Photograph
エド・シーランは3曲目となるトップ10。
ギター、ピアノ、自動演奏のドラムで構成されているソウルフル・バラードで、エドによると『最愛の人と離れ離れになった時の「愛の痛み」』を表現している曲で、『僕たちはこの愛を一枚の写真にしまっておく』と歌われています。
以上、最新のチャートでした。
(関連記事、コメント欄はこの下)
コメント
ソロのみでワンツーがスゴイと思いました。
フィーチャーもしていないしされていないでソロとなると、2004年のアッシャー以来です。