ビルボード Hot 100(2016/07/16付) トップ10解説

 
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2016/07/16付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Drake(ドレイク) feat. WizKid(ウィズキッド) & Kyla(カイラ) – One Dance
主要3部門では無冠ながら8週目の1位。
アルバム “Views” もトップをキープしてシングルとの同時制覇はこれで7週目。この記録は男性アーティストとしてはマイケル・ジャクソンがシングル “Beat It”、アルバム “Thriller” で記録して以来33年ぶり。ちなみに同時制覇の最高記録はビートルズ(3曲のシングルと2枚のアルバムで記録)とホイットニー・ヒューストン(シングル “I Will Always Love You”、アルバム “The Bodyguard”)の12週。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20


2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Justin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク) – Can’t Stop The Feeling!
デジタルとラジオの2冠ながら2位変わらず。
評論家たちにもおおむね好評なこの曲、ただ某音楽情報誌だけは『無難な曲で攻めていない』、『(ファレルの)”Happy” ではない曲』、『親の世代の人たちがローラースケートをしながら聴いていたような曲』と手厳しく、10点満点で5.5と評価されています。
【解説・和訳】Can’t Stop The Feeling! / ジャスティン・ティンバーレイク


3位右上矢印 (先週4位、最高位3位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) feat. Daya(デイア) – Don’t Let Me Down
ワンランクアップでトップ3入り。
先週はFacebook上でライブを行ったデイア、アコースティック・バージョンでこの曲をパフォーマンスし、約9,000人から「いいね!」を集めています。


4位右下矢印 (先週3位、最高位1位)
Desiigner(デザイナー) – Panda
ストリーミングでは11週1位ながらトップ3から陥落。
『ベルサーチで目を覚ませ、ライフ・デザイナー』というフレーズが出てくるこの曲、この「ベルサーチ」とはアトランタのヒップホップ・トリオ、ミーゴズがブレイクしたシングルの曲名だそうですが、「デザイナー」だけにブランドの「ベルサーチ」と掛けたちょっとベタな言葉遊びだと思われます。
【解説・和訳】Panda / デザイナー


5位右矢印 (先週5位、最高位5位)
Calvin Harris(カルヴィン・ハリス) feat. Rihanna(リアーナ) – This Is What You Came For
トップ5をキープ。
テイラー・スウィフトのことでは?と言われているこの曲、もしそうなら「これがあなたが来た理由」というタイトルは「あなたがポップス界に来た理由」という意味で、”Lightning strikes every time she moves”(彼女が何かする度に稲妻が走る)と歌われている “Lightning” は「稲妻」ではなくカメラのフラッシュのこと、すなわち、「もっとフラッシュを浴びるために(注目されるために)あなたはカントリー界からポップス界に転向した」という曲なのかもしれません。

SiaCheapThrills1
6位右矢印 (先週6位、最高位6位)
Sia(シーア) feat. Sean Paul(ショーン・ポール) – Cheap Thrills
こちらも最高位キープ。
リリック(歌詞)とパフォーマンス・エディットの2種類のビデオが出ているこの曲、前者は昔のバラエティ・ショー(ダンス・コンテスト)のパロディでショーン・ポールがフィーチャーされているバージョン、後者は “Chandelier”、”Elastic Heart” に続いて13歳のダンサー、マディー・ジーグラーが出演しているオリジナル・バージョン。前者が1ヶ月早くリリースされてはいるものの再生回数は後者の約3倍で3億回を突破しています。


7位右上矢印 (先週8位、最高位7位)
Rihanna(リアーナ) – Needed Me
ワンランクアップで最高位復帰。
『私はひとりで大丈夫だったの、もともとそうだったから』と歌われているこの曲、某評論家によると『この曲には男と別れる「いい理由」がある。すべての女性へのアンセム』だそうです。


8位右上矢印 (先週9位、最高位8位)
Kent Jones(ケント・ジョーンズ) – Don’t Mind
今週もワンランクアップで最高位更新。
英語しかしゃべれないというケント・ジョーンズ、この曲ではスペイン語、日本語、フランス語で “Hello” と言っていますが、これはたくさんの人に「この曲にようこそ」というメッセージが込められているそうです。


9位右上矢印 (先週10位、最高位9位)
Twenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ) – Ride
こちらもワンランクアップで最高位更新。
ジョシュ・ダンのパワフルなドラムとヴァース2で披露されているタイラー・ジョセフのラップ風ヴォーカルが特徴的な曲。フックでは『オウオウオー、僕は堕ちていく(falling)、だから自分のライド(ride)に時間を費やすのさ』と歌われており、タイトルにもなっている “Ride” とは “falling”(降りる=堕落する)の対義語かつ「人生」のメタファとして使われているようです。

10位右下矢印 (先週7位、最高位4位)
Fifth Harmony(フィフス・ハーモニー) feat. Ty Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン) – Work From Home
3ランクダウンもトップ10はキープ。
緊急初来日&7/8(金)放送のミュージック・ステーション出演&プレミアム・イベントが決まったフィフス・ハーモニー、Mステでパフォーマンスする曲は不明ですが、フェティ・ワップをフィーチャーした最新シングルの “All In My Head (Flex)”(今週40位)ではなく、この曲の可能性が高いと思います。

以上、最新のチャートでした。

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コメント

  1. 匿名 より:

    そうなんですね。
    Weekndの時よりも長そうですね

  2. 匿名 より:

    ドレイクもトップ10入りの期間結構長いですよね。そろそろ注目される時でしょうか?