2016/08/20付 ビルボード Hot 100 トップ10解説
1位 (先週1位、最高位1位)
Sia(シーア) feat. Sean Paul(ショーン・ポール) – Cheap Thrills
ラジオを制して3週目の1位。
チャートイン23週目で1位を獲得したこの曲、これはジョン・レジェンドの “All Of Me” が30週目で1位を獲得して以来、ビルボード史上7位タイのスロー記録。ちなみにチャートインから1位になるまでに最も時間を要したのはロス・デル・リオの “Macarena” で33週。
【解説・和訳】Cheap Thrills / シーア feat. ショーン・ポール
2位 (先週3位、最高位1位)
Drake(ドレイク) feat. WizKid(ウィズキッド) & Kyla(カイラ) – One Dance
再上昇でワンランクアップ。
リアーナの記録を抜き47週連続でトップ10にランクインし続けているドレイクのこの曲、ビルボードでの順位をスコア化したオールタイム・チャートではリアル・マッコイの “Another Night”、サンタナの “Maria Maria” と並んで51位まで上昇しています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20
3位 (先週4位、最高位3位)
Calvin Harris(カルヴィン・ハリス) feat. Rihanna(リアーナ) – This Is What You Came For
トップ3復帰。
ソングライターとして正式にテイラー・スウィフトの名前がクレジットされたこの曲、フック全体が「ユ~ウ、ウ、ウ、ウ」というメリスマで埋められていて手抜きという指摘もありますが、テイラーが書いていた歌詞をカルヴィンがカットしたという情報もあるようです。
リアーナ – ヒット曲ベスト20
4位 (先週5位、最高位1位)
Justin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク) – Can’t Stop The Feeling!
こちらも再上昇。
トップ10滞在週が “Dead And Gone”、”Suit & Tie” と並び自己3位タイとなる13週となったこの曲、マックス・マーティンが書いた1位獲得曲のランキングではピンクの “So What” を抜いてトップ10にランクインしています。
【解説・和訳】Can’t Stop The Feeling! / ジャスティン・ティンバーレイク
マックス・マーティン – 1位獲得曲ベスト20+α(更新)
5位 (先週2位、最高位2位)
Major Lazer(メジャー・レイザー) feat. Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) & MØ(ムー) – Cold Water
ストリーミングではトップキープも3ランクダウン。
『僕は君のために冷たい水の中にだって飛び込むさ』と歌われているこの曲、ラブソングのようにも思えますが、どうやらドラッグ中毒から抜け出すためのサポート・ソングという見方が有力のようです。
解説・和訳】Cold Water / メジャー・レイザー ft. ジャスティン・ビーバー & ムー
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20(更新)
6位 (先週6位、最高位3位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) feat. Daya(デイア) – Don’t Let Me Down
変わらず6位。
Googleで “Don’t Let Me Down” と検索するトップに表示されるようになったこの曲、ビートルズを知らない若い世代の人たちにとっては違和感がないかもしれませんが、オールドファンにとっては「異議あり」かもしれません。
7位 (先週7位、最高位6位)
Twenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ) – Ride
こちらも変わらず。
「死を恐れると同時に自分らしくない生き方をしていることについても恐怖を感じている」という誰もが持つ深層心理に言及していると評されているこの曲ですが、この内容の歌詞をのんびりしたレゲエのサウンドに乗せるという意味は、ひょっとしたら「生き急いではいけない」というメッセージなのかもしれません。
8位 (先週8位、最高位7位)
Rihanna(リアーナ) – Needed Me
今週も変わらずでトップ10をキープ。
最高位が7位以下の曲としてはビルボード史上初となる13週目のトップ10。ちなみにトップ5入りできなかった曲でのトップ10最長滞在記録はケリー・クラークソンの “Behind These Hazel Eyes” で15週。
The Chainsmokers(チェインスモーカーズ) feat. Halsey(ホールジー) – Closer
チェインスモーカーズは3曲目、ホールジーは初のトップ10。
デジタルチャートを制して初登場。初めてヴォーカルを担当するというアンドリュー・タガートとホールジーのデュエット形式になっている復縁がテーマの曲。チェインスモーカーズの二人はこの曲について『破局(broke up)した理由にきちんと向き合って元恋人と復縁(hooked up:イチャつくというニュアンス)した人たちに捧げる曲』とツイートしています。
10位 (先週9位、最高位9位)
Adele(アデル) – Send My Love (To Your New Lover)
ワンランクダウンもトップ10はキープ。
コードはDからBマイナーの間で「転調」しているというこの曲、『お互いもう子供じゃない』から『新しい彼女によろしくね』と言える大人に「変化」したアデルの余裕が感じられる歌詞になっています。
トップ10圏外ではトゥエンティ・ワン・パイロッツの “Heathens” が15位→11位、チャーリー・プース feat. セレーナ・ゴメスの “We Don’t Talk Anymore” が22位→19位、そしてカントリー歌手のケニー・チェズニーがピンクをフィーチャーした “Setting the World on Fire” が初登場29位などとなっています。
以上、最新のチャートでした。
コメント
ジャスティンは落ちた後の勢いが強いイメージなのでひょっとすると
1位も期待できるのでは?
曲自体いいと思うし、これから1位を狙えそうな強敵も他に見当たらないので個人的には期待しています。
やはりジャスティン落ちましたか…
もうパターン化してますね。
特に固定ファンが多いアイドル系はデジタル・セールスがリリース初週に集中するのでこうなりますよね。アーティストが亡くなった時みたいに…
集計方法もセールスが最重要視され、相対的にストリーミングとラジオのウェイトが低めになっているのかもしれません。
ただ今後の動きとしては “Sorry” パターン(2位デビューで翌週4位、11週後に1位獲得)もあるような気がします。
マカレナって時間を要したのに、長く一位でしたよね。私はあの曲好きでした。
14週1位でした。日本でも流行りましたね。私も好きでした。
britony spearsのmake me…とkaty perryのriseが思った以上に上がって来なくて意外でした。今後の再浮上はあるのでしょうか?
どちらもビデオがリリースされたので再浮上すると思いますが、トップ10入りは厳しいかも。