2016/03/05付 ビルボード Hot 100 トップ10解説
Rihanna(リアーナ) feat. Drake(ドレイク) – Work
リアーナは14曲目、ドレイクは2曲目の1位。
1位が14曲というのはビートルズ(20曲)、マライア・キャリー(18曲)、エルビス・プレスリー(18曲、HOT100以前も含む)に次ぐ記録で、マイケル・ジャクソン(13曲)を抜いてビルボード史上単独4位。3日前に28歳の誕生日を迎え、先ほどこの曲のビデオをリリースしたばかりのリアーナは、『今週は最高!』とツイートしています。
【解説・和訳】Work / リアーナ feat. ドレイク
2位 (先週1位、最高位1位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – Love Yourself
僅差で2位に陥落。
1位とはデジタルがほとんど同じ、ラジオはダブルスコアでリードしているものの、ストリーミングで35%ほどの差をつけられてギリギリで3週目の1位を逃しています。
【解説・和訳】Love Yourself / ジャスティン・ビーバー
3位 (先週2位、最高位2位)
Twenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ) – Stressed Out
チャートポイントは上昇もワンランクダウン。
どんなに落ち込んだとしても自殺では何も解決しないということを曲を通して訴えてきたというトゥエンティ・ワン・パイロット、この曲が収録されている今回のアルバムでは不安とどう折り合いをつけるかを伝えたいそうです。
4位 (先週3位、最高位1位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – Sorry
ワンランクダウンでトップ3から陥落。
ビルボードでの順位をスコア化して算出したオールタイム・チャートでは、グラミーで最優秀楽曲賞を獲ったエド・シーランの “Thinking Out Loud” などと並び57位まで上昇しています。
【解説・和訳】Sorry / Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20
Flo Rida(フロー・ライダー) – My House
変わらず最高位をキープ。
フロー・ライダーの7曲目のトップ5となったこの曲、好調の一因はスーパー・ボウルのCM(ピザハット)で使用されたこと。
Flo Rida(フロー・ライダー) – ヒット曲ベスト10(更新)
6位 (先週7位、最高位1位)
ZAYN(ゼイン) – PILLOWTALK
ワンランクアップ。
「スロー」と「ハイテンポ」、「ライト」と「ダーク」、「敵」と「味方」、そして「パラダイス」と「戦場」など、対比が目立つこの曲の歌詞ですが、これらの意味は順に「最初はゆっくり、最中は早く」、「昼から夜まで」、「同じグループだったけど敵だった」、「脱退後はパラダイス、脱退前は戦場」ということだと思います。
【解説・和訳】PILLOWTALK / ZAYN(ゼイン)
7位 (先週6位、最高位1位)
Adele(アデル) – Hello
今週もワンランクダウン。
ビルボードでの順位をスコア化して算出したオールタイム・チャートでは、自身の “Rolling In The Deep” を抜いて64位まで上昇しています。
【解説・和訳】Hello / Adele(アデル)
8位 (先週8位、最高位8位)
G-Eazy(G・イージー) × BeBe Rexha(ベベ・レクサ) – Me, Myself & I
変わらず8位。
タイトルの “Me, Myself & I” とは人と関わりを持たず孤独な状態を表現したもの。G・イージーは『俺はふたご座なのに時々すごくすごく憂鬱になるんだ』と語っています。(ふたご座は関係あるんでしょうかね?)
9位 (先週9位、最高位6位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) feat. ROZES(ローゼス) – Roses
こちらも変わらず。
先週、この曲のブレイクした一因はジャスティン・ビーバーのサポートがあったからとコメントしましたが、この曲とのマッシュアップで恩恵を受けたのはジャスティン・ビーバーの “Love Yourself” の方だという見方もあるようです。
DNCE(ディー・エヌ・シー・イー) – Cake By The Ocean
DNCEは初のトップ10。
“Jealous” のヒットが記憶に新しいニック・ジョナスの兄で元ジョナス・ブラザース、ソロとしてもトップ10入りしたことがあるジョー・ジョナスが率いるDNCEのこの曲、ビデオは当時のジョーの彼女だった(今はゼインの彼女と言われている)ジジ・ハジッドが監督。ビキニの女の子とコメディアンのジョシュがケーキのぶつけ合いをするという内容になっています。
非アメリカ出身アーティストによる1位が9曲続いて(史上初)これで33週目となった今週のチャート、トップ10圏外ではチャーリー・プースの “One Call Away” が15位→12位、アデルの “When We Were Young” が20位→14位、ルーカス・グラハムの “7 Years” が35位→20位などとなっています。
以上、最新のチャートでした。
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コメント
来週は予想が難しいですね。
1位は変わらないでしょうが
予想は年間チャートのトップ10だけにしておきます。それもあまり当たりませんが…(^_^;
すいません、ジョージョナスはソロではトップ10には入ったことはありません。
2011年のソロデビュー曲「see no more」はチャート50位にもはいっていなかったです。2008年の「this is me」はデミのほうのデビュー曲なので。
申し訳ないですが、訂正しておきます。
ところで質問ですが、ジョーとニックはどちらが才能あるとおもいますか。
歌唱力や音楽的才能の点ではどうでしょうか?
よろしくお願いします。
せっかくのご指摘ですが、間違いではないです。(コメントは大感謝です。)
ジョー・ジョナスのソロでのトップ10入りはビルボードの公式記録になっています。ビルボード誌も「ソロと二つのグループでトップ10に入ったアーティスト」と報じていますし、私はその記事を読んで事実関係を裏どりして記載しました。(ビルボードもたまに間違いがあるので)
“This Is Me”(最高位9位) はデミのほうのデビュー曲とのことですが、タイトルクレジットは “Demi Lovato & Joe Jonas” になっており、ちゃんとジョーの名前も入っているため、二人のソロの曲という扱いになります。
あと、ジョーとニックについてですが、才能の評価はできないのでどちらの曲が好きかということであればニックです。
どうやら私の勘違いだったようです。失礼しました。
デミとのコラボでもジョーのソロに入るのですね。「this is me」は「キャンプロック」の映画内でもデミがつくったことになっており、ジョーの方は「Gotta Find You」でしたので・・・。まあ、それが合わったのがリリースされたのでしょうが、デミが中心でジョーはフィーチャリング扱いだけだと勝手に思っていました・・。
よくソロでは失敗したと書かれることが多いので、「see no more 」がソロデビュ曲だと思っていましたよ。まあ、本格的なソロはこちらになるのかもしれませんね。
なんか紛らわしいです(+_+)。
もし “Demi Lovato & Joe Jonas” ではなく “Demi Lovato featuring Joe Jonas” となっていたとしても同じです。個人的には分けるべきだという気もしますが…
uptown funkかえってきましたね。
50週以上チャートインした後に、
再びチャートインは相当すごいのでは?今まで見たことない気がしますが…
トップ10に復帰するようなことがあればコメントしますが…(^_^;
ただ、ビルボードのさじ加減(26位以下のランキングをコントロールできるリカレント・ルールのこと)には個人的に思うところがあるので、21位~40位(の順位が関わる記録)はあまり興味がなく、41位~100位(同)についてはほとんど興味ないです。
トップ10返り咲きまではいかないでしょう。
Uptown Funkは前チャートインした時21位あたりから落ちたのは、
そのルールのせいでしょうか?
そのせいです。
ビルボードは自らHOT100(26位以下)の権威を落としているような気がします。
来週でリアーナのトップ10獲得週が単独1位になるのは、ほぼ確実ですね。それにしても、リアーナとドレイクのコラボはやはり強かったですね。ビデオが2バージョンあったことには驚きましたが、セクシーというより過激な物になっているような…リアーナのビデオの中ではあまり好きではないです。
7yearsってイギリスで1位になる前からかなり調子いいですが、なぜなんでしょうか?
リアーナのトップ10獲得週については来週の解説で書こうと思っていました。よく気が付きましたね。
“7 Years” もトップ10に入ってきたら解説しようと思いますが、昨年末からの好調の要因はあるTVの影響です。