ビルボード Hot 100(2016/02/20付) トップ10解説

 
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2016/02/20付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位アップ (先週-位、最高位1位)
ZAYN(ゼイン) – PILLOWTALK
ゼインはイギリス人初となるデビュー曲で初登場1位を獲得。
自分のやりたい音楽ができなかったという理由でワン・ダイレクションを脱退したゼイン・マリクのこの曲は、ずばりセックスについて歌ったR&B。彼はこの曲について『みんなセックスをする。そしてみんなそれについて聞きたいと思ってる。みんなの生活の一部だし、人生のとても大きな一部なんだ』と語っています。
【解説・和訳】PILLOWTALK / ゼイン


2位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – Love Yourself
1週でトップの座から陥落。
今世界で注目を集めている夫婦ダンサーのケオネ&マリエルが家の中で踊りながら日常の生活を送っている様子が描かれているこの曲のビデオ、二人の振り付けを担当したのは “Sorry” のビデオと同じくパリス・ゲーベルだそうです。
【解説・和訳】Love Yourself / ジャスティン・ビーバー


3位右下矢印 (先週2位、最高位1位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – Sorry
また一歩後退ながらこれで15週目のトップ10。
YouTubeでの再生回数が “What Do You Mean?” を抜いて7億8千万回に達したこの曲、ジャスティンのヒット曲ランキングでも来週は同曲を抜いて1位になりそうです。
【解説・和訳】Sorry / Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20


4位右下矢印 (先週3位、最高位3位)
Twenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ) – Stressed Out
チャートポイントは上昇もワンランクダウン。
子供の頃のノスタルジアと大人になることのプレッシャーがテーマの曲と解釈されていますが、ストレスの原因については『誰も聴いたことのないサウンドを見つけられたらいいのに』『もっといい歌詞を歌える声があったらよかったのに』そして『(自分たちの曲を) 君がどう思うか気になるんだ』と、もっぱらミュージシャンとしての不安が歌われており、実は「自分たちの音楽についての問いかけ」が本題の曲なのかもしれません。


5位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
Adele(アデル) – Hello
こちらもワンランクダウンながら15週目のトップ10。
ビルボードでの順位をスコア化して算出したオールタイム・チャートでは自分自身の “Someone Like You” などと並び85位まで上昇してトップ100入りを果たしています。
【解説・和訳】Hello / Adele(アデル)

drake-sixteen-hero
6位アップ (先週-位、最高位6位)
Drake(ドレイク) – Summer Sixteen
ドレイクは16曲目となるトップ10。
タイトルは(アルバムを出す?)「2016年の夏」という意味ですが、『ドレイクの曲はゴーストライターが書いている』と暴露されたミーク・ミルに反撃する曲で、『リベンジしてやるぜ 2016年の夏は俺のもの』と歌われています。


7位右上矢印 (先週9位、最高位7位)
Rihanna(リアーナ) feat. Drake(ドレイク) – Work
2ランクアップで最高位更新。
1位の “PILLOWTALK” 同様、セックスがテーマの曲。独特のダンスホール風のサウンドに乗せて連呼されているタイトルの “Work” ですが、ここでは「(ベッドでの)夜のお勤め」と「仕事、仕事で夜はご無沙汰」というダブル・ミーニングになっているようです。


8位右下矢印 (先週5位、最高位5位)
Flo Rida(フロー・ライダー) – My House
3ランクダウン。
連日のパフォーマンス効果(ジミー・ファロンのトーク番組とNFLのプレイオフ)で先週まで2週連続でジャンプアップだったこの曲、4月3日に開催されるプロレスの世界最大イベント「レッスルマニア」ではテーマ曲に選ばれています。
Flo Rida(フロー・ライダー) – ヒット曲ベスト10


9位右下矢印 (先週6位、最高位6位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) feat. ROZES(ローゼス) – Roses
こちらも3ランクダウン。
先週は人気司会者ジミー・ファロンのトーク番組「ザ・トゥナイト・ショー」にローゼスと共に出演してこの曲をパフォーマンスしたチェインスモーカーズ、好評を得ているようです。

10位アップ (先週12位、最高位10位)
G-Eazy(G・イージー) × BeBe Rexha(ベベ・レクサ) – Me, Myself & I
G・イージーは初、ベベ・レクサは2曲目のトップ10。
『自分だけなんだ 死ぬまで自分だけ 人生を決めるのは』と歌われているこの曲について、G・イージーは『みんな24時間、自分であることから逃れられない。いつも何か期待されている。誰だって一人になる時間が必要なんだ。』と語っており、成功した後のラッパーがよく口にする不満やストレスのようなものが背景にあるようです。

トップ10圏外では、DNCEの “Cake by the Ocean” が18位→14位、チャーリー・プースの “One Call Away” が22位→17位などとなっています。

以上、最新のチャートでした。

(関連記事、コメント欄はこの下)

 
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コメント

  1. ヒット好き より:

    ホントにゼインが1位でくるとは…
    初登場も凄いですが、1Dでも成し遂げることのできなかった全米1位をソロでしてしまった方が凄いです。

    問題は来週も1位を保つことができるかでしょうか。1Dは初登場トップ10入りした曲は全て翌週トップ10落ちしているので…
    1位に素晴らしい曲だと思うので、
    それだけはないことを祈りたいです…

    • グループで1位を獲得できずソロで1位になったのは元ゴーゴーズのべリンダ・カーライル以来28年ぶりなので、かなりレアな記録です。
      来週ですが、デジタルは減るにしてもトップ10から落ちることはないと思いますが…