ビルボード Hot 100(2016/09/03付) トップ10解説

 
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2016/09/03付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右上矢印 (先週6位、最高位1位)
The Chainsmokers(チェインスモーカーズ) feat. Halsey(ホールジー) – Closer
チェインスモーカーズ、ホールジー共に初のNo.1。
デジタルとストリーミングの2冠、ラジオでも上昇率トップで前週の6位から一気に1位を獲得。前No.1の “Cheep Thrills” が23週かかったのとは対照的にチャートイン後わずか3週間でトップに立ったこの曲ですが、これは初登場1位を除くとテイラー・スウィフトの “Blank Space” 以来のスピード記録で、5ランクアップでの1位獲得は同じくテイラー・スウィフトの “Bad Blood” が53位から1位になって以来のビッグ・ジャンプだそうです。さらに、デュオまたはグループとしてはマジックの “Rude” 以来2年ぶり、デュオとしてはマックルモア&ライアン・ルイスの “Can’t Hold Us” 以来3年ぶりのNo.1ソングとなっています。


2位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Sia(シーア) feat. Sean Paul(ショーン・ポール) – Cheap Thrills
トップ10週目で4週続いた1位から陥落。
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のワンシーンを想起させるこの曲のリリック・ビデオ、昔のバラエティ・ショーに現代のダンスを持ち込んで周りを困惑させるという内容になっており、再生回数はマディー・ジーグラーが出演しているオリジナル・バージョンの3倍以上で4億7千万回を超えています。
【解説・和訳】Cheap Thrills / シーア feat. ショーン・ポール


3位右下矢印 (先週2位、最高位2位)
Major Lazer(メジャー・レイザー) feat. Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) & MØ(ムー) – Cold Water
チャート・ポイントは上昇ながら一歩後退。
ジャスティン・ビーバーのヒット曲ランキングでは現在7位になっているこの曲、8/13(土)に幕張メッセで行われた “PURPOSE WORLD TOUR” のライブでは7曲目に披露されています。(ちなみに、全19曲で最後は “Sorry” でした。)
【解説・和訳】Cold Water / メジャー・レイザー ft. ジャスティン・ビーバー & ムー
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20


4位右矢印 (先週4位、最高位4位)
Twenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ) – Heathens
最高位をキープ。
一気に再生回数が1億回を超えたこの曲のビデオ、映画 “Suicide Squad” に登場する(実在はしない)ハイ・セキュリティ刑務所「ベル・レーブ」で映画の出演者とともに撮影されたそうです。


5位右下矢印 (先週3位、最高位3位)
Calvin Harris(カルヴィン・ハリス) feat. Rihanna(リアーナ) – This Is What You Came For
2ランクダウンもトップ5はキープ。
「手抜き」という評論家たちの不評をよそにチャートでは善戦しているこの曲、8月20日~21日にかけてニューヨークで開催されたビルボードの”Hot 100 Festival” ではヘッドライナー(主役)でトリを務めています。
リアーナ – ヒット曲ベスト20 (更新)


6位右上矢印 (先週7位、最高位6位)
Twenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ) – Ride
ワンランクアップで最高位復帰。
「生」と「死」、そして「人生」がテーマになっているこの曲、ソングライターはヴォーカルのタイラー・ジョセフですが、プロデューサーはシリアスな曲からジェイソン・デルーロのエロソング(”Talk Dirty” と “Wiggle”)まで手広くこなすリッキー・リード。


7位右下矢印 (先週5位、最高位1位)
Drake(ドレイク) feat. WizKid(ウィズキッド) & Kyla(カイラ) – One Dance
2ランクダウン。
リアーナにフィーチャーされた “Work” と並び自己2位タイとなる18週目のトップ10。これでドレイクは49週連続でトップ10に滞在しており、クリス・ブラウンとエース・オブ・ベイスを抜いてビルボード史上(HOT100以前も含む)3位の記録となっています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20
TOP10連続滞在週ランキング(更新)


8位右矢印 (先週8位、最高位3位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) feat. Daya(デイア) – Don’t Let Me Down
変わらずトップ10をキープ。
16週目のトップ10ですが、これは今集計期間(昨年12月から)では7曲目で大善戦。ちなみに来週もトップ10をキープできればデザイナーの “Panda” と並びます。


9位右矢印 (先週9位、最高位1位)
Justin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク) – Can’t Stop The Feeling!
こちらも変わらず。
70年代の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」みたいに映画公開前にサントラが話題になるのを目指し、恥ずかしいくらいポップな踊れる曲を作ろうと思ってこの曲を書いたと語っているジャスティン、この一曲だけであれば映画より前に話題になったと言えるかもしれません。
【解説・和訳】Can’t Stop The Feeling! / ジャスティン・ティンバーレイク
マックス・マーティン – 1位獲得曲ベスト20+α


10位アップ (先週11位、最高位9位)
Adele(アデル) – Send My Love (To Your New Lover)
2週間ぶりにトップ10復帰。
トップ10カムバックを果たしたのは “This Is What You Came For” 以来、今年7曲目。ちなみに、最高位9位以下でトップ10に5週以上滞在したのはDNCEの “Cake By The Ocean” 以来、この曲がビルボード史上26曲目。

トップ10圏外ではショーン・メンデスの “Treat You Better” が14位→12位、ドレイク feat. リアーナの “Too Good” が17位→14位、フルーム feat. カイの “Never Be Like You” が25位→20位などとなっています。

以上、最新のチャートでした。

 
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コメント

  1. あいうえお より:

    なるほど…。Helloは5分近くありますけどあれは別物ですからね。
    来週の伸びしろ次第でしょうね。
    にしてもCloserがいきなりきたのはちょっと驚きました。

  2. あいうえお より:

    難しそうなんですか?

    • ラジオでの1位が難しいと思うので、特に「同時に」ということであれば三冠はないとみていますいます。理由は以下の通り。
      1.ラジオでは現時点で1位とはトリプルスコア以上の差
      2.曲が4分台(最近ではラジオで1位を獲れなかったPanda以来)
      3.仮に1位になるとしてもその頃までデジタルセールスが維持できない

  3. あいうえお より:

    Closerが主要3チャート全制覇するとHello以来ですかね?