2016/05/14付 ビルボード Hot 100 トップ10解説
1位 (先週1位、最高位1位)
Desiigner(デザイナー) – Panda
2位とは僅差ながら2週目の1位。
今日(5/3)、19歳になったデザイナーのこの曲、ギャングがボスの指示を受けながら犯罪を犯していくという問題作ながら世界で一番売れているテレビゲーム「グランド・セフト・オート」の世界が表現されているようです。
【解説・和訳】Panda / デザイナー
2位 (先週3位、最高位2位)
Drake(ドレイク) feat. WizKid(ウィズキッド) & Kyla(カイラ) – One Dance
ワンランクアップで来週の1位獲得に王手。
UKチャートでは既に1位を獲得しているこの曲、フィーチャーされているイギリスのシンガー、カイラがクレイジー・カズンズと組んで2008年にリリースした “Do You Mind?” がサンプリングされています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20
Lukas Graham(ルーカス・グラハム) – 7 Years
ラジオでは1位獲得もワンランクダウン。
YouTubeでの動画公開をきっかけにイギリスで一躍有名になった15歳のシンガーソングライター、ジャスミン・トンプソンにカヴァーされたことでもちょっとした話題になっています。
4位 (先週17位、最高位2位)
Prince(プリンス) & The Revolution – Purple Rain
訃報を受けて32年ぶりにトップ10復帰。
プリンス主演の自伝的映画「パープル・レイン」のセンターピース(中心的存在)でアカデミー賞受賞曲。映画の中ではバンドの女性メンバー、ウェンディとリサが作曲したことになっていますが実際にはプリンス自身の作品。献身した女性との別れがテーマになっており、『パープル・レイン(紫の雨)の中で笑うあなたが見たかった』と歌われています。ちなみに、パープル・レインとは「神が守ってくれる場所」のことだそうです。
Prince(プリンス) – ヒット曲ベスト20
5位 (先週5位、最高位5位)
Mike Posner(マイク・ポスナー) – I Took A Pill In Ibiza
変わらずトップ5をキープ。
イビザ島でクスリをやったという内容が問題視されているこの曲ですが、クリーンバージョンではタイトルは “I Took A Plane To Ibiza” となっており、「イビザ島行きの飛行機に乗った」ということになっています。
6位 (先週4位、最高位1位)
Rihanna(リアーナ) feat. Drake(ドレイク) – Work
2ランクダウン。
再生回数が3億回を突破したこの曲のビデオについてリアーナは、『人生で一番好きな曲がパーティで流れた時の気分をビデオで表現したかった。そして最高の音楽に出会った瞬間を閉じ込めたかった。』と語っています。
【解説・和訳】Work / リアーナ feat. ドレイク
7位 (先週6位、最高位6位)
Fifth Harmony(フィフス・ハーモニー) feat. Ty Dolla $ign(タイ・ダラー・サイン) – Work From Home
ワンランクダウン。
コーラスは魅惑的でクセになると評価されている一方で、全く普通の曲という批評もある賛否両論の曲。
8位 (先週20位、最高位1位)
Prince(プリンス) & The Revolution – When Doves Cry
こちらも32年ぶりのトップ10復帰。
1984年に5週1位を獲得した曲。うまくいかない彼女との仲を両親に例えて『俺は父親のように向こう見ず、君は母親のように決して満足しない…どうして俺たち叫び合わなくちゃいけないんだ?ハトが泣くみたいに』と歌われています。
9位 (先週8位、最高位1位)
ZAYN(ゼイン) – PILLOWTALK
ワンランクダウン。
ワン・ダイレクション時代は絶対に使うことができなかった “f**king” という言葉が堂々と使われているこの曲ですが、クリーン・バージョンの歌詞は “loving” に置き換えられています。
【解説・和訳】PILLOWTALK / ZAYN(ゼイン)
Beyonce(ビヨンセ) – Formation
ビヨンセは16曲目のトップ10。
アルバム “Lemonade” のリリース効果で急上昇。黒人の少年が不当に警官に撃たれた事件などを取り上げた、アフリカン・アメリカンとしてのプライドがテーマになっている社会的メッセージソング。
以上、最新のチャートでした。
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コメント
パープルレインは超名曲ですね。胸が掴まれてしまうような…。来週はジャスティン・ティンバーレイク、ランクインしますかね?
映画「パープル・レイン」のクライマックスのシーンとリンクしていて、私にとっても想い出の名曲です。
JTですが、トップ10入りは厳しいと思います。
今週は全体が荒れていますね。
プリンスも2曲Top10に入っていますし、プリンスの人気っぷりが良くわかるチャートだと思います。個人的には年間1位獲得したWhen Doves Cryの再Top10入りが一番嬉しいです。
またビヨンセもすごいですね。Lemonade収録曲12曲が全てランクイン(そのうち4曲がTop20入り)というのもある意味快挙です。
来週は間違いなくドレイクがチャート全体を荒らすと思います。すでにViewsは80万枚突破していると聞いてますが…本当なんでしょうか?
プリンスの曲はYouTubeで聴けないのでダウンロードする人が多かったのかも。マイケルの時もホイットニーの時もここまではいかなかったので。
ビヨンセですが、アルバムの売り上げが収録されている曲数で按分されて各曲のポイントになるという変な制度の影響ですね…