1997年の今日(5月3日)、1位を獲得した Notorious B.I.G.(ノトーリアス・B.I.G.)の “Hypnotize” について解説しました。
ハーブ・アルパートの “Rise”(1979年、最高位1位)のビートに乗ってポップ・カルチャーをラップするイーストコースト・ヒップホップで、死後のアーティストとしては史上5曲目となるNo.1ソング。
ハーブ・アルパートの甥で “Rise” の共同ソングライターのランディ・アルパートによると、曲の使用依頼は全て断っていたそうですが、パフ・ダディ(この曲のプロデューサー)から直接連絡があり、彼の幼少期の夏の想い出の曲だということ、そして “Rise” のビートのループを生前のビギー(ノトーリアス・B.I.G.の愛称)に聴かせたところ笑顔でハグしてくれたというエピソードを聞いて使用を承諾したそうです。
さらに、ランディはデモテープを聴いて『もう一回1位が獲れると思ったから』とも語っています。
ビギー、ビギー、ビギー
わかるだろ?
時々 俺は君に催眠術にかけられるんだ
君の派手なところは好きだけど
そのせいでみんなは金欠になって
君は金持ちになるんだ
というフックの部分はスリック・リックの “La Di Da Di” という曲のサンプリングで、Total(トータル)のパメラ・ロングが歌っています。
また、ビギーのパートでは、「スターウォーズ」、「ルーツ」(映画・テレビ)、「アンダールーズ」(子供服)、「ベルサーチ」や「DKNY」(ファッション・ブランド)といったポップカルチャー(大衆文化)がラップされています。
コメント
やっぱりこの頃が一番勢いありましたよね。なんかディディは俳優業に力を入れ始めたせいでなんか曲が変わっちゃいましたよね。最近のディディの曲はどうも好きになれません
ビギーの中で一番好きな曲です。歌詞やPVも面白みがありますし、バックのビートが独特で今でもハマっています。
それにしてもやっぱり1997年はバットボーイズ勢がすごいですね。
私もビギーの中では “Going Back To Cali” かこの曲が一番好きです。やっぱりビートがイイですよね。
パフ・ダディは今年 “No Way Out 2” を出して引退するそうですが、この頃の勢いはさすがに取り戻せないかも。