ビルボード Hot 100(2021/02/06付) トップ10解説

 
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2021/02/06付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Olivia Rodrigo(オリヴィア・ロドリゴ) – drivers license
今週もセールスとストリーミングの2冠で3週目の1位。
「ベッドルームのピアノの前に座って悲しい曲を書くこと以上に素敵なことはない」と語っているオリヴィアのこの失恋ソング、チャートポイントは先週比約25%減で今週は2位にダブルスコア以上の差とはならなかったものの依然としてハイレベルで、少なくとも来週までは2位に大差をつけて独走すると思われます。


2位右上矢印 (先週3位、最高位1位)
24kGoldn(24kゴールデン) feat. iann dior(イアン・ディオール) – Mood
ワンランクアップ。
今年度のチャートポイントの合計(=現時点での2021年の年間チャート)では2位に大差をつけて1位だと思われるこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではニッケルバックの “How You Remind Me”(2001年、最高位1位)、アリシア・キーズの “No One”(2007年、最高位1位)と並び50位→35位に上昇しています。


3位右矢印 (先週4位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
ワンランクアップでトップ3復帰。
これでチャートイン60週目でトップ3滞在はビルボード史上10曲目(8位タイ)となる18週。スーパーボウルのハーフタイムショーでのパフォーマンスがいよいよ日曜日(日本時間では月曜日)に迫っており、その効果での1位返り咲きが現実味を帯びてきています。
【解説・和訳】 Blinding Lights / ザ・ウィークエンド
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20


4位右下矢印 (先週2位、最高位2位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – 34+35
2ランクダウンでトップ3から陥落。
1位獲得とはならなかったものの、女性ソロアーティスト3名による曲としては(アリアナ、ジェシー・J、ニッキー・ミナージュの “Bang Bang” の)最高位を更新したこの曲、アリアナのヒット曲ランキングでは “Love Me Harder”(2014年、最高位7位)と “break up with your girlfriend, i’m bored”(2019年、最高位2位)を抜いて10位に上昇、トップ10入りしています。なお、今週からドジャ・キャットとミーガン・ジー・スタリオンの名前はクレジットから外れています。(ただし、記録上は二人がフィーチャーされた曲として扱われます)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト20(更新)


5位右上矢印 (先週6位、最高位5位)
Dua Lipa(デュア・リパ) feat. DaBaby(ダベイビー) – Levitating
ワンランクアップでトップ5入り。
デュア・リパにとっては “Don’t Start Now”(2020年、最高位2位)以来、2曲目のトップ5ヒットとなったこの曲、しかしながら勢いは止まっており、これ以上の最高位更新は(自力では)厳しいかもしれません。 


6位右上矢印 (先週7位、最高位5位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) & Young Thug(ヤング・サグ) – Go Crazy
同じくワンランクアップ。
引き続きラジオのチャートでは1位をキープしているもののエアプレイ数は減少傾向で、”Levitating” 同様、これ以上の最高位更新は厳しそうなこの曲、クリス・ブラウンのヒット曲ランキングでは “Look At Me Now”(2011年、最高位6位)を抜いて7位に上昇しています。(が、7位止まりになると思われます)
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20(更新)


7位右下矢印 (先週5位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – positions
今週も2ランクダウンでトップ5から陥落。
世界展開しているレコード販売店のHMVでは「私の居場所(ポジション)は、私が決める。」というキャッチフレーズが付けられているこの曲、ラジオの好調(今週もおそらく3位)がトップ10キープの下支えとなっています。


8位右矢印 (先週8位、最高位3位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) feat. Chance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー) – Holy
8位変わらず。
ビルボード史上14曲目のトップ10復帰3回という記録も作ったこの曲、3回目の復帰後のトップ10滞在はこれで5週目(ジャスティンとダン+シェイがコラボした “10,000 hours” の7週、ジェイソン・ムラーズの “I’m Yours” の6週に次ぐ記録)ですが、チャートポイントは(7%程度)落としており、4回目のトップ10陥落は近いかもしれません。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20


9位右上矢印 (先週10位、最高位9位)
SZA(シザ) – Good Days
ワンランクアップで最高位更新。
空想を掻き立てるようなギターのリフと空想にふけるようなヴォーカルが印象的なこの曲、クリスマスにサプライズでリリースされていますが、シザは「心のかたずけ(としてリリースした)」と語っています。


10位右下矢印 (先週9位、最高位8位)
AJR(エージェイアール) – Bang!
ワンランクダウン。
タイトルに “Bang” が付く曲(”Bangkok” は除く)としてはジェシー・J、アリアナ・グランデ&ニッキー・ミナージュの “Bang Bang”(2014年、最高位3位)以来、5曲目のトップ10ヒットとなったこの曲、チャートポイントは6%ほどダウンしており、来週は(ザ・ウィークエンドの “Save Your Tears” と入れ替わりで)トップ10からお別れになるかもしれません。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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