ビルボード Hot 100(2021/01/30付) トップ10解説

 
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2021/01/30付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Olivia Rodrigo(オリヴィア・ロドリゴ) – drivers license
今週もセールスとストリーミングの2冠で2週目の1位。
Twitter上でカーディ・Bとのやり取り(「免許がないので夜中にマクドナルドに行けない苦悩について曲を書こうかな」というカーディのツイートに、オリヴィアが「私がいつでも好きな場所に連れて行くよ」と返信)がきっかけで、カーディがリミックス版で参加することになるかもという期待も出ているこの曲、依然として2位にダブルスコア以上の大差をつけてチャートを走行中で、来週も「ポールポジション」をキープすると思われます。

2位アップ (先週11位、最高位2位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) feat. Doja Cat(ドジャ・キャット) & Megan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン) – 34+35
9ランクアップで11週ぶりにトップ10復帰。
ドジャ・キャットとミーガン・ジー・スタリオンがフィーチャーされたリミックス版がリリースされて急上昇。ドジャ・キャットのパートでは『二つの数字を足して(この曲の)秘密をゲットして。Tekashi(※ラッパーのシックスナインのこと)とではなく「私はシックスナインがしたい」という答えが見つかるはず』とラップされています。


3位右下矢印 (先週2位、最高位1位)
24kGoldn(24kゴールデン) feat. iann dior(イアン・ディオール) – Mood
今週もワンランクダウン。
今のところ一発ヒットランキングでは5位となっているこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではホイットニー・ヒューストンの “I Will Always Love You”(1992年、最高位1位)と並び65位→50位に上昇しています。


4位右矢印 (先週4位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
4位変わらず。
トップ5滞在は2位(チェインスモーカーズの “Closer” とエド・シーランの “Shape Of You”)に10週差をつける37週となり、トップ10滞在とともに今週も新記録を更新したこの曲、2/7開催予定のスーパーボウルのハーフタイムショーでは間違いなくパフォーマンスされると見られており、2/20付のチャートではその効果で1位に返り咲くのではという予想も出てきています。
【解説・和訳】 Blinding Lights / ザ・ウィークエンド
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20


5位右下矢印 (先週3位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – positions
2ランクダウンでトップ3から3度目の陥落。
関連グッズも多数販売されているこの曲、プリフックの “Boy, I’m tryna meet your mama on Sunday”(日曜日はあなたのママと会うわ)、”Then make a lotta love on a Monday”(で、月曜日はたくさんエッチしましょう)という歌詞はシリアスとファン(楽しみ)を対比させつつ、彼との付き合いが真剣かつ深いものであることを表していると思われますが、この前半部分のフレーズがプリントされたスウェットは人気商品になっているようです。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト20


6位右矢印 (先週6位、最高位6位)
Dua Lipa(デュア・リパ) feat. DaBaby(ダベイビー) – Levitating
6位変わらず。
評論家の間では歌詞の評判もよくデュア・リパの最高傑作という声もあるこの曲、フックでは前半で「見つけたわ、ムーンライト。あなたは私のスターライト。一晩中あなたが必要なの」と月明かりや星明りを恋人に見立てつつ、後半では(決して寂しさを忘れるためではなく)ハッピーな気持ちで踊っている様子をありきたりな表現ではなく「”I’m levitating”(宙に浮いている)」と表現し、両者を空中(宇宙)というキーワードでリンクさせているあたりが個人的には特にクレバーで秀逸だと思います。


7位右下矢印 (先週5位、最高位5位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) & Young Thug(ヤング・サグ) – Go Crazy
今週もラジオは制したものの2ランクダウンでトップ5陥落。
カミラ・カベロの “Havana”(2018年、最高位1位)、ポスト・マローンの “Goodbyes”(2019年、最高位3位)、トラヴィス・スコットの “FRANCHISE”(2020年、最高位1位)などでフィーチャーされていながら、いずれも影が薄かったヤング・サグ。(フィーチャーではなくメインアクトとして併記されている)この曲では「クリスは孔雀が羽を広げるように財産を見せつけている、という事実を強調している」と評されています。
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20


8位右下矢印 (先週7位、最高位3位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) feat. Chance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー) – Holy
ワンランクダウン。
今年度のチャートポイントの合計(=現時点での2021年の年間チャート)では “Mood”、”positions” に次いで3位だと思われるこの曲、ジャスティン・ビーバーのヒット曲ランキングでは “Intentions”(2020年、最高位5位)を抜いて9位に上昇しています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20(更新)


9位右下矢印 (先週8位、最高位8位)
AJR(エージェイアール) – Bang!
こちらもワンランクダウン。
カメラは一方向に固定され、引きと寄りになるたびに映り込む人たちの衣装(裸も含む)が変わるこの曲のビデオ、再生回数はまだ3,000万回にも達しておらず、トップ10内の曲としてはかなり物足りない数字になっています。


10位右矢印 (先週10位、最高位10位)
SZA(シザ) – Good Days
10位変わらず。
「男と別れてもネガティブになりたくない」、「いい日は必ず来ると信じている」という内容のこの曲、今のところトップ10を維持するのがやっとで、上位に食い込む日が必ず来るとは言えない状況になっています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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