ビルボード Hot 100(2021/01/02付) トップ10解説

 
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2021/01/02付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右上矢印 (先週2位、最高位1位)
Mariah Carey(マライア・キャリー) – All I Want For Christmas Is You
今週もストリーミングを制して返り咲きでトータル5週目の1位。
1位滞在は2年で5週となったこの曲、このペースでいくと6年後にはリル・ナズ・X ft. ビリー・レイ・サイラスの “Old Town Road” が持つ19週1位の記録を破ることになりますが、ビルボードのスタッフの一人は昨年の時点でその可能性が十分にあるとコメントしています。
Mariah Carey(マライア・キャリー) – ヒット曲ベスト20


2位右上矢印 (先週3位、最高位2位)
Brenda Lee(ブレンダ・リー) – Rockin’ Around The Christmas Tree
ワンランクアップで最高位復帰。
通常であればダントツで1位となるレベルのチャートポイントを獲得しているものの1位獲得ならず。今年76歳になったブレンダ・リーの最年長トップ10入りの記録は来年以降も更新すると思われます。


3位右上矢印 (先週4位、最高位3位)
Bobby Helms(ボビー・ヘルムズ) – Jingle Bell Rock
同じくワンランクアップで最高位復帰。
こちらも通常であれば1位になれるレベルのチャートポイントを獲得しているものの3位止まり。1987年にはメル・ギブソン主演の映画「リーサル・ウェポン」で使用されたこの曲、来年以降、またTVや映画で使用されたりリミックス版がリリースされたりすれば(1位獲得は難しいとしても)最高位更新はあるかもしれません。


4位右上矢印 (先週6位、最高位4位)
Burl Ives(バール・アイヴス) – A Holly Jolly Christmas
2ランクアップでこちらも最高位復帰。
同じく通常であれば1位になれるレベルのチャートポイントを獲得しているものの4位止まり。昨年、この曲がトップ10入りしたことにより、56年8ヶ月というアーティストとしてのトップ10復帰間隔の最長記録を作ったバール・アイヴス。この記録と生誕111年のアーティストのトップ10入りという記録は長い長い眠りに入ると思われます。


5位右上矢印 (先週7位、最高位5位)
Andy Williams(アンディ・ウィリアムス) – It’s The Most Wonderful Time Of The Year
2ランクアップでトップ5入り。
昨年に続いて今年も最高位更新。アンディ・ウィリアムスにとっては自己最高位の “Can’t Get Used To Losing You”(1963年、最高位2位)以来、4曲目(Hot 100以前の記録も含む)で57年7ヶ月ぶりのトップ5。トップ5ヒット輩出間隔はブレンダ・リーの記録を更新してビルボード史上最長となっています。


6位右上矢印 (先週10位、最高位6位)
Jose Feliciano(ホセ・フェリシアーノ) – Feliz Navidad
4ランクアップで最高位更新。
スペイン語で「フェリス・ナビダッド」は「メリー・クリスマス」という意味だということをスペイン語圏以外の人たちに広く知らしめることになったこの曲、今回はリリース50周年ということで特需もありましたが、来年以降はトップ10入りできるか微妙だと思います。


7位右下矢印 (先週5位、最高位1位)
24kGoldn(24kゴールデン) feat. iann dior(イアン・ディオール) – Mood
今週もラジオは制したものの2ランクダウンでトップ5陥落。
トップ10内では今週唯一の非クリスマスソングとなったこの曲、来週は1位復帰の可能性が高そうですが、もしそうなれば3度目の返り咲きでドレイクの “Nice For What”(2018年)以来、ビルボード史上2曲目となります。

8位アップ (先週11位、最高位8位)
Dean Martin(ディーン・マーティン) – Let It Snow, Let It Snow, Let It Snow
ディーン・マーティンは6曲目のトップ10。
25年前のクリスマスに亡くなったディーン・マーティンの1959年から定番となっているクリスマスソング。彼にとっては1965年の “I Will”(最高位10位)以来、約55年ぶりのトップ10で、アーティストとしてのトップ10復帰間隔の記録では歴代4位となっています。なお、オフィシャル・ビデオは昨年公開されています。

9位アップ (先週14位、最高位9位)
Wham!(ワム!) – Last Christmas
ワム!は7曲目のトップ10。
こちらは4年前のクリスマスに亡くなったジョージ・マイケルが書いて1984年にリリースされた日本でも定番になっているクリスマスソング。『ラスト(去年の)クリスマスは君に僕のハートを捧げたけど、すぐに捨てられた』という歌い出しで、クリスマスの失恋がテーマになっています。ちなみに、今週のUKチャートではこの曲、”Last Christmas”(去年のクリスマス) とジェス・グリンの “This Chrismas”(今年のクリスマス)が4位と5位で並んでいます。

10位アップ (先週29位、最高位10位)
Chuck Berry(チャック・ベリー) – Run Rudolph Run
チャック・ベリーは8曲目のトップ10(Hot 100以前の記録も含む)。
日本でも有名な「赤鼻のトナカイ」(原題:Rudolph The Red-Nosed Reindeer)の歌詞(物語)をベースにして(2017年に90歳で亡くなった)チャック・ベリーが書いたロック調のクリスマスソングで、彼の代表曲 “Johnny B. Goode”(1958年、最高位9位)のメロディが使用されています。

なお、先週初登場で1位を獲得したテイラー・スウィフトの “willow” は今週38位(37ランクダウン)で、シックスナイン ft. ニッキー・ミナージュの “TROLLZ” が記録した33ランクダウンを上回り、1位からの陥落幅の記録を更新しています。

また、来週はクリスマスソングが落ちて今週7位の “Mood” とアリアナ・グランデの “positions” の1位争いになりそうで(前者優勢)、デュア・リパ ft. ダベイビーの “Levitating” は新たにトップ10入り、そしてジャスティン・ビーバー ft. チャンス・ザ・ラッパーの “Holy” やザ・ウィークエンドの “Blinding Lights” などがトップ10復帰すると思われます。(※あくまで現時点での予想です)

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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