ビルボード Hot 100(2021/01/09付) トップ10解説

 
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2021/01/09付 ビルボード Hot 100 トップ10解説

皆様、明けましておめでとうございます。
アメブロから始めたこのトップ10解説も今年で10年目に入ります。
引き続きよろしくお願いいたします。


1位右上矢印 (先週7位、最高位1位)
24kGoldn(24kゴールデン) feat. iann dior(イアン・ディオール) – Mood
今週もラジオを制して3度目の返り咲きでトータル7週目の1位。
3度の返り咲きはドレイクの “Nice For What”(2018年)に続いてビルボード史上2曲目。今週は2020/10/24付で初めて1位になった時より若干プラスではあるものの1位獲得曲として最低レベルのチャートポイントだと思われるこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化した一発ヒットランキングではトニー・リッチ・プロジェクトの “Nobody Knows”(1996年、最高位2位)など4曲を抜いて暫定6位に上昇しています。


2位アップ (先週14位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – positions
12ランクアップでトップ10復帰。
新年にあたって「みなさんにとって最も幸せで健康な新年でありますように」とツイートしたアリアナ・グランデ。彼女のヒット曲ランキングではこの曲が “Side To Side”(2016年、最高位4位)を抜いて5位に上昇しています。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト20(更新)


3位アップ (先週-位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
チャート再登場で2度目のトップ10復帰。
一旦100位圏外に落ちていたものの各種メディアによる2020年の振り返り特集などの影響もあってビルボード史上最高位でのリエントリーとなったこの曲、これでトップ10とトップ5の滞在は43週と34週となりどちらも新記録更新。また、トップ3滞在はビルボード史上26曲目となる16週となっています。
【解説・和訳】 Blinding Lights / ザ・ウィークエンド
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20


4位アップ (先週21位、最高位3位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) feat. Chance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー) – Holy
17ランクアップで3度目のトップ10復帰。
3度のトップ10復帰はビルボード史上14曲目。先月80歳になったベテラン歌手、ディオンヌ・ワーウィックに「あなたがラッパーなのはみんな知ってるのにどうして名前にわざわざラッパーと付けるの?」とTwitterで質問され、「あなたが僕のことを知ってるなんて驚き(中略)あなたが言うなら僕はどんな名前にもなります」と返したチャンス・ザ・ラッパー。彼がフィーチャーされているこの曲のヴァース3では『僕は敬意を、あなたに敬意を表したい』とラップされています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20


5位アップ (先週44位、最高位1位)
BTS(防弾少年団) – Dynamite
今週もセールスを制して39ランクアップでこちらも3度目のトップ10復帰。
ビルボードのスタッフが選ぶ2020年のヒット曲ベスト10では7位にランクインしたこの曲、ビデオの再生回数は公開からわずか4ヶ月程度で7億回に達しています。


6位アップ (先週24位、最高位6位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) & Young Thug(ヤング・サグ) – Go Crazy
こちらは18ランクアップで20週ぶりトップ10復帰&最高位更新。
トップ10復帰間隔20週はアデルの “Rolling In The Deep”(2011年、最高位1位)に次ぐ歴代16位となったこの曲、クリス・ブラウンのヒット曲ランキングでは “Shortie Like Mine”(2006年、最高位9位)を抜いて10位に上昇、トップ10入りしています。
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20(更新)


7位アップ (先週25位、最高位2位)
Drake(ドレイク) feat. Lil Durk(リル・ダーク) – Laugh Now Cry Later
こちらも18ランクアップでトップ10復帰。
2020年のアーティスト別年間トップ10滞在週1位は2週差でロディ・リッチ(51週)に奪われたものの、トータルのトップ10滞在週ではエルビス・プレスリーを抜いて単独2位の294週となったドレイク。この曲のトップ10滞在はこれで自己5位タイの18週となっています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20


8位アップ (先週30位、最高位3位)
Gabby Barrett(ギャビー・バレット) feat. Charlie Puth(チャーリー・プース) – I Hope
22ランクアップで4週ぶりにトップ10復帰。
椅子に座って歌う姿が “Rolling In The Deep”(2011年、最高位1位)を歌うアデルを彷彿とさせる(歌詞もアデルっぽい)この曲、チャートインから1年以上(53週目)が経過しましたが、ラジオの好調が効いて超ロングヒットとなっています。


9位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Mariah Carey(マライア・キャリー) – All I Want For Christmas Is You
今週もストリーミングは制したものの8ランクダウンで1位陥落。
ストリーミング数は先週に比べて半分以下に激減ながら、クリスマス当日だけで全体の3分の2を稼いだ(※ストリーミングの週単位の集計期間は金~木なので今週は12/25~12/31まで)ことにより何とかトップ10はキープしたこの曲、昨シーズンはトップ10滞在4週でしたが、今シーズンはこれで5週目。このペースでいくと6年後には(1位獲得週だけでなく)トップ10滞在週も歴代1位になるかもしれません。
Mariah Carey(マライア・キャリー) – ヒット曲ベスト20

10位アップ (先週27位、最高位10位)
Dua Lipa(デュア・リパ) feat. DaBaby(ダベイビー) – Levitating
デュア・リパは3曲目、ダベイビーは5曲目のトップ10。
タイトルは「(超能力で)宙に浮く」という意味。恋に落ちた状態を歌った曲で、切れのある拍手音が印象的なニュー・ディスコ。ミッシー・エリオットとマドンナをフィーチャーしたリミックス版が先にリリースされていましたが、ダベイビーのラップが入ったバージョンのほうが人気になっています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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