ビルボード Hot 100(2020/12/26付) トップ10解説

 
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2020/12/26付 ビルボード Hot 100 トップ10解説

1位アップ (先週-位、最高位1位)
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – willow
テイラー・スウィフトは29曲目のトップ10で7曲目の1位。
セールスを制して今年12曲目となる初登場1位。テイラーが想いを寄せる人への献身を歌った曲で、タイトルの “willow” は「柳」という意味。ヴァース2では『人生はウィロー(柳)。あなたの風に吹かれてそよいでいた』、フックでは『あなたがどこに迷い込もうと私はフォローする(ついていく)』と歌われています。なお、現時点の状況からすると、来週はトップ10圏外に陥落してしまうかもしれません。(トップ20からの陥落もあり得るかも)
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – ヒット曲ベスト20(更新)


2位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Mariah Carey(マライア・キャリー) – All I Want For Christmas Is You
今週もストリーミングは制したものの(一旦?)1位陥落。
様々なエディションのビデオがあるこの曲、先日、究極の「恋人たちのクリスマス」のビデオ・プレイリストが公開されましたが、マライア自身は昨年リリースされたビデオがお気に入りだそうで、「いつでもオリジナルのビデオを大切に思っているけど、今は “Make My Wish Come True” エディションが一番のお気に入りだということを認めます。」とツイートしています。
Mariah Carey(マライア・キャリー) – ヒット曲ベスト20(更新)


3位右矢印 (先週3位、最高位2位)
Brenda Lee(ブレンダ・リー) – Rockin’ Around The Christmas Tree
3位変わらず。
おそらく今週は通常であれば1位になれるレベルのチャートポイントを獲得しているこの曲、今後(来年以降)もマライアの “All I Want For Christmas Is You” に阻まれ1位獲得は難しいかもしれませんが、自身のヒット曲ランキングでは現時点で1位の “I’m Sorry”(1960年、最高位1位)をいずれ上回ると思われます。


4位右上矢印 (先週5位、最高位3位)
Bobby Helms(ボビー・ヘルムズ) – Jingle Bell Rock
ワンランクアップ。
この曲は “Jingle Bell Hop” と呼ばれていた原曲の音、歌詞、テンポを変えてブリッジを加えてできた新しい曲という認識で、亡くなるまで著作権を主張し続けた(結局、認められずロイヤリティは入ってこなかった)というボビー・ヘルムズ。亡くなって20数年後、毎年トップ10に入るようなヒットになっていますが、あの世ではあまり喜んでいないかもしれません。


5位右下矢印 (先週2位、最高位1位)
24kGoldn(24kゴールデン) feat. iann dior(イアン・ディオール) – Mood
今週もラジオは制したものの3ランクダウン。
ビルボードのスタッフが選ぶ今年のヒット曲ベスト10では8位にランクインしたこの曲(ちなみに1位はレディー・ガガ&アリアナ・グランデの “Rain On Me”)、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化した一発ヒットランキングでは暫定10位に上昇、オーミの “Cheerleader”(2015年、最高位1位)など3曲を抜いてトップ10入りしています。


6位アップ (先週14位、最高位4位)
Burl Ives(バール・アイヴス) – A Holly Jolly Christmas
約1年ぶりのトップ10復帰。
死後25年、生誕111年になるバール・アイヴスが1964年にリリースしたややカントリーっぽいクリスマスの定番ソング。


7位右下矢印 (先週6位、最高位6位)
Andy Williams(アンディ・ウィリアムス) – It’s The Most Wonderful Time Of The Year
ワンランクダウン。
ミスター・クリスマスと言われているアンディ・ウィリアムスのこの曲、リリースは1963年でトップ10初登場は2018年ですが、マコーレー・カルキン主演の映画「ホーム・アローン2」で使用された1992年に一度再注目されています。


8位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – positions
4ランクダウンでトップ5から陥落。
今年5月に1位を獲得した “Stuck with U” のビデオにも一緒に出ていたロサンゼルスの高級不動産エージェント、ダルトン・ゴメス氏と婚約したことを発表したアリアナ・グランデ。この曲では『(あなたのためなら)何でもする』と歌われていますが、二人はアリアナが14億円で購入した豪邸で同棲しているそうで、ポジション的には「女性上位」になっているようです。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト20

9位アップ (先週24位、最高位1位)
BTS(防弾少年団) – Dynamite
15ランクアップで2度目のトップ10復帰。
ホリデー・リミックスのリリース効果で急上昇。ビルボードのスタッフが選ぶ今年のヒット曲ベスト10では7位にランクインしたこの曲、ストリーミングの時代に一発でリスナーの耳を引きつけるためイントロはなし(※ビートルズも多用した手法)、そして表面的な内容ではなく感情をストレートに盛り込んだ歌詞など、ヒットのための戦略がしっかり練られた用意周到な曲だと思います。


10位右矢印 (先週10位、最高位10位)
Jose Feliciano(ホセ・フェリシアーノ) – Feliz Navidad
10位変わらず。
リリース50周年にして先週初めてトップ10入りしたこの曲、このことでホセ・フェリシアーノは最年長トップ10記録で歴代2位となっています。

最年長トップ10記録
1位(76歳):ブレンダ・リー / Rockin’ Around The Christmas Tree
2位(75歳):ホセ・フェリシアーノ / Feliz Navidad
3位(73歳):ポール・マッカートニー / FourFiveSeconds
4位(71歳):オジー・オズボーン / Take What You Want
5位(58歳):ビリー・レイ・サイラス / Old Town Road


以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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