ビルボード Hot 100(2021/03/06付) トップ10解説

 
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2021/03/06付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Olivia Rodrigo(オリヴィア・ロドリゴ) – drivers license
今週も主要チャート無冠ながら7週目の1位。
ストリーミングは4%減ながら、セールスは伸び率トップ、ラジオのエアプレーもシア ft. ショーン・ポールの “Cheap Thrills”(2016年、最高位1位)以来となる6週連続伸び率トップでチャートポイントは先週比約5%増。激戦のトップ5の中で頭一つ抜け出していてるこの曲、今年度のチャートポイントの合計(=現時点での2021年の年間チャート)では今のところ5位に上昇していると思われます。


2位右上矢印 (先週5位、最高位2位)
Cardi B(カーディ・B) – Up
3ランクアップで最高位復帰。
メジャー・レイザー ft. ジャスティン・ビーバー&ムーの “Cold Water”(2016年、最高位2位)以来、2曲目の2位→5位→2位というチャートアクションになったこの曲(ちなみに “Cold Water” のチャートイン4週目は3位)、カーディ・Bのヒット曲ランキングでは “MotorSport”(2017年、最高位6位)を抜いて8位に上昇しています。
Cardi B(カーディ・B) – ヒット曲ベスト20(更新)


3位右上矢印 (先週8位、最高位3位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) & Young Thug(ヤング・サグ) – Go Crazy
今週もラジオを制して5ランクアップでトップ3入り。
フューチャー、リル・ダーク、ムラートの3名を加えたリミックス版のリリース効果で急上昇(ただし、この3名のクレジットはなし)。クリス・ブラウンはこのリミックス版について、「夏を取り戻す方法を見せてやる」とコメントしています。
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20


4位右下矢印 (先週2位、最高位2位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – 34+35
2ランクダウンで2度目のトップ3陥落。
ディズニー・ソングのような美しいメロディーを聴いた時に、「逆に歌詞はできるだけダーティなものにしようと思った」というアリアナのこの曲、メロディーと歌詞も「69」にしたということなのかもしれません。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト20


5位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
ワンランクダウンながら今週もトップ5はキープ。
自分の歌い方の基礎はエチオピアの音楽だが歌い続ける中で声はカメレオンのように変化してアルバムごとに違う歌い方をするようになったと語っているザ・ウィークエンドのこの曲、トップ10滞在、トップ5滞在ともに不滅の大記録を更新しています。
【解説・和訳】 Blinding Lights / ザ・ウィークエンド


6位右矢印 (先週6位、最高位4位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Save Your Tears
6位変わらず。
ラジオフレンドリーで “Blinding Lights” ほどとはいかなくともロングヒットの予感もあるこの曲、ザ・ウィークエンドのヒット曲ランキングでは “Heartless”(2019年、最高位1位)と “Love Me Harder”(2014年、最高位7位)を抜いて7位に上昇しています。
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20(更新)


7位右矢印 (先週7位、最高位1位)
24kGoldn(24kゴールデン) feat. iann dior(イアン・ディオール) – Mood
7位変わらず。
クレジットされているアーティスト全員が初のトップ10入りとなった曲としては、今のところビルボード史上最大の一発ヒットとなっているこの曲、トップ10滞在はビルボード史上23曲目の26週(半年)となっています。


8位右下矢印 (先週3位、最高位3位)
Lil Tjay(リル・ティージェイ) & 6LACK(ブラック) – Calling My Phone
今週もストリーミングは制したものの5ランクダウン。
チャートポイントは先週比約25%減ながらトップ10は楽にキープしているこの曲、タイトルに “Phone” が付く曲としてはエレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)の “Telephone Line”(1977年、最高位7位)、ソウルジャ・ボーイ・テレムの “Kiss Me Thru The Phone”(2009年、最高位3位)、レディー・ガガ ft. ビヨンセの “Telephone”(2010年、最高位3位)、マルーン5 ft. ウィズ・カリファの “Payphone”(2012年、最高位2位)に続く5曲目のトップ10ヒットとなっています。


9位右上矢印 (先週10位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – positions
ワンランクアップ。
これでトップ10滞在は17週目。アリアナにとっては “thank u, next”(2018年、最高位1位)と並ぶ自己最長記録となっています。


10位右下矢印 (先週9位、最高位5位)
Dua Lipa(デュア・リパ) feat. DaBaby(ダベイビー) – Levitating
ワンランクダウン。
次世代の影響力のある100人に選ばれ、タイム誌の表紙を飾ったデュア・リパ。彼女を推薦したカイリー・ミノーグは「ポップの宇宙で光を放ちながら新しい場所を開拓していくニュー・スター」と、この曲の歌詞を意識したと思われるコメントを出しています。

現時点での来週(2021/03/13付)のトップ10予想
1位 (=) drivers license
2位 (=) Up
3位 (+2) Blinding Lights
4位 (=) 34+35
5位 (+1) Save Your Tears
6位 (-3) Go Crazy
7位 (=) Mood
8位 (=) Calling My Phone
9位 (+) What You Know Bout Love
10位(-1) positions

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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