2021/02/27付 ビルボード Hot 100 トップ10解説
1位 (先週1位、最高位1位)
Olivia Rodrigo(オリヴィア・ロドリゴ) – drivers license
今週も主要チャート無冠ながら6週目の1位。
ドレイクの “One Dance”(2016年、最高位1位)にフィーチャーされていたウィズ・キッド以来となる誕生日に1位を獲得したアーティストとなったオリヴィア・ロドリゴのこの曲、チャートポイントは先週比約14%減で1位の曲としては低い水準になってきていますが、今のところトップの座を脅かす存在は見当たらず、来週は更に低ポイントで1位キープとなりそうです。
2位 (先週6位、最高位2位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – 34+35
4ランクアップで最高位復帰。
ドジャ・キャットとミーガン・ジー・スタリオンをフィーチャーしたビデオのリリース効果でチャートポイントは先週比約30%アップ。アリアナ・グランデのヒット曲ランキングではこの曲が “No Tears Left To Cry”(2018年、最高位3位)を抜いて7位に上昇しています。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト20(更新)
3位 (先週-位、最高位3位)
Lil Tjay(リル・ティージェイ) & 6LACK(ブラック) – Calling My Phone
リル・ティージェイ、ブラックともに初のトップ10。
ストリーミングを制して初登場3位。別れたにも関わらずまだ電話してくる元恋人のことがラップされている曲。チャートポイントの約97%がストリーミングによるもので、今のところ来週はトップ10はキープできそうですがトップ5内に留まるのは難しいと思われます。
4位 (先週3位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
ワンランクダウンで7回目のトップ3陥落。
ちょうど1年前(2020/02/29付)に初めてトップ10入りしたこの曲、これでトップ10滞在は前人未踏の50週、トップ5滞在も41週と記録を伸ばしています。
【解説・和訳】 Blinding Lights / ザ・ウィークエンド
5位 (先週2位、最高位2位)
Cardi B(カーディ・B) – Up
3ランクダウンながらトップ5はキープ。
カーディ・B単独の曲としては “Bodak Yellow (Money Moves)”(2017年、最高位1位)に次ぐヒットとなったこの曲、チャートポイントは先週比30%以上減の大幅ダウンとなっていますが、ゲスト・アーティストの力を借りなくとも(リミックス版のリリース等がなくても)来週もトップ5には留まれるレベルだと思います。
Cardi B(カーディ・B) – ヒット曲ベスト20
6位 (先週4位、最高位4位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Save Your Tears
2ランクダウンでトップ5から陥落。
チャートポイントは先週比約15%減ながらスーパーボウルのハーフタイムショーでのパフォーマンス効果の反動としては少なく、ラジオのオンエア回数は伸びていることからわずかながら最高位更新の望みはありそうなこの曲、ザ・ウィークエンドのヒット曲ランキングでは “Pray For Me”(2018年、最高位7位)を抜いて9位に上昇しています。
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20(更新)
7位 (先週5位、最高位1位)
24kGoldn(24kゴールデン) feat. iann dior(イアン・ディオール) – Mood
2ランクダウンでトップ5から2度目の陥落。
一発ヒットランキングではマーク・ロンソンの “Uptown Funk!”(2015年、最高位1位)、ルイス・フォンシの “Despacito”(2017年、最高位1位)に次いで3位となっているこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではビリー・アイリッシュの “bad guy”(2019年、最高位1位)など3曲を抜いて21位→18位に上昇、トップ20入りしています。
8位 (先週7位、最高位5位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) & Young Thug(ヤング・サグ) – Go Crazy
今週もラジオを制したもののワンランクダウン。
金曜日(2/19)にフューチャー、リル・ダーク、ムラートの3名を加えたリミックス版がリリースされたこの曲、来週はその効果で最高位を更新する可能性が出てきています。
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20
9位 (先週8位、最高位5位)
Dua Lipa(デュア・リパ) feat. DaBaby(ダベイビー) – Levitating
こちらもワンランクダウン。
チャートポイントは先週比約8%減。タイトルは「宙に浮く」という意味のこの曲、最高位から短期間(先週と今週)でかなり沈んでしまいましたが、もう少しトップ10内で浮遊する力は残っていると思われます。
10位 (先週9位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – positions
同じくワンランクダウン。
トップ10内では6位以外の順位は全て経験した「体位」という意味もあるこの曲、6位までリバウンドして全ポジションを制覇する力は残っていないものの、10位の曲としてはチャートポイントは高め&減少率もそこまで大きくない&新たにトップ10に入ってきそうな曲も見当たらないため、来週くらいまではトップ10をキープできそうです。
現時点での来週(2021/03/06付)のトップ10予想
1位 (=) drivers license
2位 (=) 34+35
3位 (+5) Go Crazy
4位 (+1) Up
5位 (-1) Blinding Lights
6位 (+1) Mood
7位 (-1) Save Your Tears
8位 (-5) Calling My Phone
9位 (=) Levitating
10位(=) positions
以上、最新のトップ10紹介でした。