ビルボード Hot 100(2021/02/20付) トップ10解説

 
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2021/02/20付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Olivia Rodrigo(オリヴィア・ロドリゴ) – drivers license
主要チャート無冠ながら5週目の1位。
チャートポイントは先週比約6%減となったものの、人気司会者ジミー・ファロンのトーク番組「トゥナイト・ショー」での初パフォーマンス効果もあったようで何とか1位をキープ。1位獲得以来、今週が最大の陥落危機でしたが乗り切ったことでもう少しトップの座を走り続けられるかもしれません。

2位アップ (先週-位、最高位2位)
Cardi B(カーディ・B) – Up
カーディ・Bは9曲目のトップ10。
セールスとストリーミングの2冠で初登場2位。ラップ・クイーンである自分の魅力を自慢している曲。フックで使われている “up and stuck” というフレーズはカーディ・Bの夫であるオフセットのホームタウン(アトランタ)でよく使われているスラングだそうで、「上昇(成功)して張り付く(キープする)」というニュアンス。初登場2位となったものの、そのフレーズ通り上位にとどまることができるかは今のところ不透明です。
Cardi B(カーディ・B) – ヒット曲ベスト20(更新)


3位右矢印 (先週3位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
3位変わらず。
昨日(2/16)が31歳の誕生日だったザ・ウィークエンドは1位復帰ならず。スーパーボウルのハーフタイムショーでのパフォーマンス効果でチャートポイントは先週比約40%アップながら1位、2位とは僅差の3位。なお、トップ3滞在はこれでビルボード史上4曲目(3位タイ)の20週、トップ5滞在はダントツの40週となっています。
【解説・和訳】 Blinding Lights / ザ・ウィークエンド


4位右上矢印 (先週8位、最高位4位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Save Your Tears
4ランクアップで最高位更新。
こちらもスーパーボウルのハーフタイムショーでのパフォーマンス効果でチャートポイントは先週比約45%アップ。特殊メイクやグラミーっぽいトロフィーを投げ捨てるシーン(ノミネートされなかったことへの抗議?)など、ビデオも注目を集めているこの曲、ザ・ウィークエンドのヒット曲ランキングでは “Call Out My Name”(2018年、最高位4位)を抜いて10位に上昇、トップ10入りしています。
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20(更新)


5位右下矢印 (先週2位、最高位1位)
24kGoldn(24kゴールデン) feat. iann dior(イアン・ディオール) – Mood
3ランクダウンでトップ3から2度目の陥落。
トップ10滞在はこれで24週となった24kゴールデンのこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではロディ・リッチの “The Box”(2020年、最高位1位)など6曲を抜いて27位→21位に上昇しています。

6位右下矢印 (先週4位、最高位2位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – 34+35
2ランクダウンでトップ5から陥落。
しかしながら、アリアナの予告どおりドジャ・キャットとミーガン・ジー・スタリオンをフィーチャーしたバージョンの公式ビデオが金曜日にリリースされており、来週はその効果が期待できそうです。なお、そのビデオはホテルで3人が心置きなく女子会を楽しむという内容になっています。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト20(更新)


7位右下矢印 (先週6位、最高位5位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) & Young Thug(ヤング・サグ) – Go Crazy
今週もラジオを制したもののワンランクダウン。
トップ10はこれで10週目。フューチャー、リル・ダーク、ムラートの3名を加えたリミックス版が日付は未定ながらリリースされることが(つい先ほど)アナウンスされたこの曲、ラジオの好調もあり、少なくともトップ10をキープする余力はまだまだあると思われます。
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20


8位右下矢印 (先週5位、最高位5位)
Dua Lipa(デュア・リパ) feat. DaBaby(ダベイビー) – Levitating
3ランクダウンでトップ5から陥落。
“Future Nostalgia – The Moonlight Edition” として再リリースされたペアレントアルバムの効果は限定的となりそうなこの曲、今年度のチャートポイントの合計(=現時点での2021年の年間チャート)では今のところ8位だと思われますが、最終的にはトップ20入りも厳しくなるかもしれません。


9位右下矢印 (先週7位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – positions
2ランクダウン。
トップ10はこれで15週目。ズルズル下がってはいるもののラジオは引き続き好調(今週もおそらく2位)でトップ10キープの下支えとなっており、(”34+35″もまだトップ10は安泰と思われるので)アリアナの複数曲同時トップ10滞在週の記録(26週)はもう少し伸びると思われます。

10位アップ (先週13位、最高位10位)
Pop Smoke(ポップ・スモーク) – What You Know Bout Love
故ポップ・スモークは2曲目のトップ10。
フィフティ・セントのような甘くてセクシーな声で恋人への心からの愛がラップされている曲。ジェニュワインの “Differences”(2001年、最高位4位)がサンプリングされています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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