ビルボード Hot 100(2020/11/07付) トップ10解説

 
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2020/11/07付 ビルボード Hot 100 トップ10解説

1位アップ (先週-位、最高位1位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – positions
アリアナ・グランデは5曲目の1位。
ストリーミングを制して今年10曲目、ビルボード史上45曲目(アリアナは最多の5曲目)となる初登場1位。あなたのためならポジションを変える(「家庭に入る」と「体位を変える」のダブルミーニング?)という、現恋人のダルトン・ゴメスに向けていると思われる曲。ヴァース1では婚約破棄したピート・デヴィッドソンのファースト・ネームと掛けて(?)『私は歴史をリ「ピート」しないことを願っている』、フックでは『あなたのためにポジションを変える。キッチンで料理して、そして(今は)ベッドルームにいる』と歌われています。
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) – ヒット曲ベスト20(更新)

2位アップ (先週-位、最高位2位)
Luke Combs(ルーク・コムズ) – Forever After All
ルーク・コムズは初のトップ10。
セールスを制して初登場2位。今年結婚して家を購入した後に妻のニコールのために書いたというロマンティックなカントリー・ソング。二人の関係はすり減ったとしても強固で、堅い絆で結ばれているということが歌われています。

■1位と2位がどちらも初登場の週(全3回)
2003/06/28
1位:This Is The Night / クレイ・エイケン
2位:Flying Without Wings/ ルーベン・スタッダード
2015/11/14
1位:Hello / アデル
2位:Sorry / ジャスティン・ビーバー
2020/11/07
1位:positions / アリアナ・グランデ
2位:Forever After All / ルーク・コムズ



3位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
24kGoldn(24kゴールデン) feat. iann dior(イアン・ディオール) – Mood
2ランクダウンで1位陥落。
ほとんどデュエットのようになっているこの曲、二人ともラッパーでありながら、自慢、ドラッグ、ディス、エロのいずれでもなく人畜無害でラジオフレンドリーということもあってラジオで好調、同チャートでは今週 “I Hope” に変わって1位を獲得しています。


4位右下矢印 (先週3位、最高位2位)
Drake(ドレイク) feat. Lil Durk(リル・ダーク) – Laugh Now Cry Later
ワンランクダウン。
リル・ダークの存在感は薄く、ローリング・ストーン誌では「ドレイク ft. ドレイクのような曲」と評されているこの曲、ドレイクのヒット曲ランキングでは “Best I Ever Had”(2009年、最高位2位)を抜いて10位に上昇しています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)


5位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
ワンランクダウンながら今週もトップ5はキープ。
11月22日に開催されるAmerican Music Awards(AMAs)では、最多の8部門にノミネートされたザ・ウィークエンド。この曲は最優秀ミュージック・ビデオと最優秀ソング(POP/ROCK)にノミネートされています。
【解説・和訳】 Blinding Lights / ザ・ウィークエンド
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20


6位右矢印 (先週6位、最高位6位)
Gabby Barrett(ギャビー・バレット) feat. Charlie Puth(チャーリー・プース) – I Hope
6位変わらず。
先週はチャートイン43週目にして最高位となったこのポストブレイクアップ(失恋後)・カントリー、今年の年間チャートでは残り1週(おそらく今集計期間は11/14付まで)でトップ10に滑り込んで最高で8位もあるかもしれません。(現時点ではまだ11位予想)


7位右下矢印 (先週2位、最高位1位)
Cardi B(カーディ・B) feat. Megan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン) – WAP
2度目の1位返り咲きが大きく遠のく5ランクダウン。
先日、「フック部分は自分でもちょっと下品かなと思った。でも良い書き換えが思い浮かばなかった」と明かしたカーディ・Bのこの曲、今年の年間チャートではトップ20入りの可能性が見えてきています。(現時点では21位予想)
Cardi B(カーディ・B) – ヒット曲ベスト20


8位右下矢印 (先週5位、最高位1位)
Jawsh(ジョシュ685), Jason Derulo(ジェイソン・デルーロ) – Savage Love (Laxed – Siren Beat)
3ランクダウン。
TikTok上で自身の国のダンスを披露するカルチャー・ダンス・チャレンジでブレイクしたこの曲、ジェイソン・デルーロにとっては、今年レディー・ガガが作った約9年2ヶ月ぶりの1位獲得(”Born This Way” ~ “Rain On Me”)という記録を上回り、”Whatcha Say” 以来、約11年ぶりの1位獲得となりましたが、ちなみにアーティストの1位獲得間隔の最長記録はシェールの約25年5ヶ月(”Half-Breed” ~ “Believe”)。
Jason Derulo(ジェイソン・デルーロ) – ヒット曲ベスト10


9位右上矢印 (先週10位、最高位9位)
Internet Money(インターネット・マネー) & Gunna(ガンナ) feat. Don Toliver(ドン・トリヴァー) & NAV(NAV) – Lemonade
ワンランクアップで最高位更新。
“Off the juice, codeine got me trippin'”(イッてしまう、コデインが俺をぶっ飛ばせる)というフックの危ないフレーズがキャッチーで、イギリスでは1位を獲得しているこの曲、”WAP”、”Mood”、”positions” に続いてイギリスで1位獲得した曲がアメリカでも1位獲得となるか要注目です。


10位右下矢印 (先週9位、最高位3位)
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) feat. Chance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー) – Holy
ワンランクダウンながらトップ10はキープ。
『君に抱きしめられると神聖な(HOLY)気持ちになるんだ』と歌われているこの曲、ビデオは、作業服に身を包んだジャスティンがある日仕事と住まいを失い、パートナーと共に露頭に迷っているところを軍人に助けられるという内容になっています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20

※”ROCKSTAR” がトップ10圏外に落ちたため、ロディ・リッチの連続トップ10滞在は43週(歴代9位)で途切れています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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