ビルボード Hot 100(2020/10/24付) トップ10解説

 
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2020/10/24付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右上矢印 (先週4位、最高位1位)
24kGoldn(24kゴールデン) feat. iann dior(イアン・ディオール) – Mood
24ゴールデン、イアン・ディオール共に初の1位。
主要3チャート無冠どころか、セールス6位(前週比2%ダウン)、ストリーミング4位(同2%ダウン)、ラジオ6位(同16%アップ)という今年一番の低レベルで1位獲得となったこの曲、アメリカとイギリス同時制覇ということになりましたが、このレベルでの1位はまれで、かなりラッキーなナンバーワン・ソングと言えると思います。


2位右上矢印 (先週3位、最高位1位)
Cardi B(カーディ・B) feat. Megan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン) – WAP
今週もストリーミングを制してワンランクアップ。
トップ10滞在はこれで10週目。ビルボード史上最もエロい1位獲得曲と言えそうなこの曲、セックス・ポジティブ・ソングという評価もある一方で、敬虔なクリスチャンを中心とした保守層からは「聖水を降り注ぎたくなる曲」といった批判も続出しており、特にラジオでは逆風になっているようですが、2度目の1位返り咲きの可能性はまだ残っていると思います。
Cardi B(カーディ・B) – ヒット曲ベスト20


3位右上矢印 (先週5位、最高位2位)
Drake(ドレイク) feat. Lil Durk(リル・ダーク) – Laugh Now Cry Later
2ランクアップでトップ3復帰。
タイトルは歌詞に出てこないこの曲、歌詞は敵対する相手へのディスが中心になっていますが、コロナ禍で困難な状況にあることを踏まえたタイトルだと解釈されていることが好調の一因になっているようです。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20


4位右上矢印 (先週6位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
今週もラジオを制して2ランクアップでトップ5復帰。
トップ5は記録更新となる29週目、トップ10は35週目(単独2位)となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではザ・チェインスモーカーズ ft. ホールジーの “Closer”(2016年、最高位1位)と並び2位に上昇しています。
【解説・和訳】 Blinding Lights / ザ・ウィークエンド
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20


5位右下矢印 (先週2位、最高位1位)
BTS(防弾少年団) – Dynamite
2度目の1位返り咲きが遠のく3ランクダウン。
今週もセールスは制したものの前週比53%ダウンで失速。先週開催されたBillboard Music Awardsではソウルからのリモート中継でパフォーマンスされたこの曲、BTSの背後の大型画面にはバンド演奏とコーラスが映し出され、離れていても心だけは一緒ということを実感させる「オンタクト」が演出されたと報じられています。


6位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Jawsh(ジョシュ685), Jason Derulo(ジェイソン・デルーロ) – Savage Love (Laxed – Siren Beat)
5ランクダウンで1位陥落。
BTSという起爆剤を得て1週ながらタイミングよく1位を獲得したこの曲、ジェイソン・デルーロのヒット曲ランキングでは “Want To Want Me”(2015年、最高位5位)と “Wiggle”(2014年、最高位5位)の2曲を抜いて3位に上昇しています。なお、今週からBTSの名前はクレジットから外れています。
Jason Derulo(ジェイソン・デルーロ) – ヒット曲ベスト10(更新)


7位右矢印 (先週7位、最高位1位)
DaBaby(ダベイビー) feat. Roddy Ricch(ロディ・リッチ) – ROCKSTAR
7位変わらず。
トップ10滞在はこれで25週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではトラヴィス・スコットの “SICKO MODE”(2018年、最高位1位)など3曲を抜いて30位→27位に上昇しています。
【解説・和訳】 ROCKSTAR / ダベイビー ft. ロディ・リッチ


8位右矢印 (先週8位、最高位8位)
Gabby Barrett(ギャビー・バレット) feat. Charlie Puth(チャーリー・プース) – I Hope
こちらも変わらずで最高位をキープ。
お互いに会ったことはないというギャビー・バレットとチャーリー・プースのこの曲、ストリーミングで聴いたというチャーリーが『最近聴いた曲の中で最高。僕にリミックスさせて』と連絡してきたのがデュエット・バージョンが出来たきっかけだそうです。


9位アップ (先週11位、最高位1位)
Harry Styles(ハリー・スタイルズ) – Watermelon Sugar
2ランクアップで2回目のトップ10復帰。
前作の “Adore You” と同じくスティーミー(湯気が立つような)・ポップとも言われているこの曲、複数回のトップ10復帰はビルボード史上56曲目ですが、ちなみに最多トップ10復帰回数は3回でビリー・アイリッシュの “everything i wanted”(2019年、最高位8位)など全11曲。

10位アップ (先週12位、最高位10位)
Internet Money(インターネット・マネー) & Gunna(ガンナ) feat. Don Toliver(ドン・トリヴァー) & NAV(NAV) – Lemonade
ガンナは2曲目、他は初のトップ10。
裕福さと快楽主義のライフスタイルを歌っているギター主導のヒップホップ。タイトルの「レモネード」とはおそらく普通のレモン水のことではなくコデイン(鎮痛剤)が入った怪しい飲み物のことだと思われます。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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