【解説・和訳】 ROCKSTAR / ダベイビー ft. ロディ・リッチ

 
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DaBaby(ダベイビー) feat. Roddy Ricch(ロディ・リッチ)の “ROCKSTAR” を解説・和訳しました。

ギャングスターこそが本物のロックスターという曲で、ギター・ドリブンのビートが印象的なヒップホップ。

プロデューサーのセスインザキッチンによるハープのようなギターが印象的なこの曲は、ダベイビーという名前の由来、ウォルマートで19歳の男性に銃で脅されたため射殺した事件、その後PTSDになったことなどがノンフィクションでラップされており、その内容も話題となってダベイビーにとっては初のナンバーワン・ヒットとなっています。

【和訳】
[Intro]
Woo, woo
I pull up like
How you pull up, Baby? How you pull up? (Oh, oh, oh)
How you pull up?
I pull up (Woo, SethInTheKitchen)

Woo, woo
俺はこんな感じにするぜ
お前はどうする?ベイビー、お前はどうする?
(※How you pull up? は車のフェアリングについて話すときのフレーズ)
お前はどうする?
俺はこうするぜ(Woo, セスインザキッチン)
(※セスインザキッチン:プロデューサーの名前)

[Hook]
Let’s go
レッツ・ゴー

Brand new Lamborghini, fuck a cop car
新車のランボルギーニ、パトカーはクソくらえ

With the pistol on my hip like I’m a cop (Yeah, yeah, yeah)
サツみたいにケツにはピストル

Have you ever met a real nigga rockstar? (Yeah)
ホンモノの黒人のロックスターを見たことあるか?

This ain’t no guitar, bitch, this a Glock (Woo)
これはギターじゃねえ、これはグロックだ
(※グロック:オーストリア製のピストル)

My Glock told me to promise you gon’ squeeze me (Woo)
グロックが「オレを離すな」と俺に言ったんだ

You better let me go the day you need me (Woo)
「必要ならオレをぶっ放せ」って

Soon as you up me on that nigga, get to bustin’ (Woo)
「オレを見せつければ、ヤツらはすぐに退散するぜ」って

And if I ain’t enough, go get the chop
もし俺がそれで満足できない場合は、首を取りにいく(=ぶっ殺す)

[Verse 1]
It’s safe to say I earned it, ain’t a nigga gave me nothin’ (Yeah, yeah, yeah)
間違いなく俺は成功したんだ、ヤツらからは何ももらっちゃいない

I’m ready to hop out on a nigga, get to bustin’
俺はいつでも(車から)降りて、やってやるぜ

Know you heard me say, “You play, you lay,”
俺は言ったはずだぜ「てめえのケツはてめえで拭け」って

don’t make me push the button
俺の手を煩わせるんじゃねえ

Full of pain, dropped enough tears to fill up a fuckin’ bucket
痛みは散々受けた、バケツいっぱいになるくらい涙を流した

Goin’ for buckets, I bought a chopper
望みはたくさん叶える、チョッパー(ライフル)も買った

I got a big drum, it hold a hundred, ain’t goin’ for nothin’
デカい挿弾子もある、弾が100発入るやつ、使い道もある

I’m ready to air it out on all these niggas
ヤツら全員にぶっ放してやる、

I can see ‘em runnin’
逃げ回る姿が目に浮かぶぜ

Just talked to my mama,
ママと話したんだ

she hit me on FaceTime just to check up on me and my brother
FaceTimeで俺と兄の様子をチェックしてくる

I’m really the baby
俺は本当に「ダ・ベイビー」さ

She know that her youngest son was always guaranteed to get the money (Okay, let’s go)
ママは末っ子(の俺)がいつも稼いでくれるってわかってる

She know that her baby boy was always guaranteed to get the loot
ママは自分の子供が盗んできてくれるってわかってる

She know what I do
ママは俺がすることはわかってる

she know ‘fore I run from a nigga, I’ma pull it out and shoot (Boom)
ママは知っている 俺が逃げる前には撃つことも

PTSD, I’m always waking up in cold sweats like I got the flu
PTSD、俺はいつも風邪ひいてるみたいに冷や汗をかいて目を覚ます

My daughter a G, she saw me kill a nigga in front of her before the age of two
娘は目の前で俺が人を殺すのを見たんだ、まだ2歳になる前なのに

And I’ll kill another nigga too
そして俺はまた誰かを殺すことになる

‘Fore I let another nigga do somethin’ to you
君に何かある前に

Long as you know that, don’t let nobody tell you different
そのことが分かっている限り、誰にも君に違うことを言わせない

Daddy love you (Yeah, yeah)
パパは君を愛してる

[Hook]

[Verse 2] … Roddy Ricch
Keep a Glocky when I ride in the Suburban
グロッキー(銃)を持ってるんだ 郊外を運転するときは

‘Cause the codeine had a young nigga swervin’
若いヤツらはコデインでラリってるからな

I got the mop, watch me wash ‘em like detergent
俺にはモップ(大型のマシンガン)もある
(モップで)床を磨くみたいに(簡単に躊躇なく)使うぜ

And I’m ballin’, that’s why it’s diamonds on my jersey
俺はやりすぎるんだ、だからジャージにもダイヤがついてる

Slide on opps’ side and flip the block back, yeah, yeah
ヤツらのところに乗り込んでブロックごとひっくり返す

My junior popped him and left him lopsided, yeah, yeah
俺のジュニアが火を噴いて ヤツは足を引きずるはめになった

We spin his block, got the rebound, Dennis Rodman
ヤツのブロックをひっかきまわして
デニス・ロッドマンみたいにリバウンドを拾った

Fool me one time, you can’t cross me again
一度は騙せても、二度とそうはいかないぜ

Twelve hundred horsepower, I get lost in the wind
1200馬力で、風のように去る

If he talkin’ on the yard, the pen’ dogs’ll take his chin
庭(刑務所の運動場)でしゃべってたら
犬たちが顎に噛みつくぜ

Maybach SUV for my refugees
俺のところに避難してくるヤツらは
マイバッハのSUVでかくまってやる

My blocks in the hood, put money in the streets
俺の地元は荒れてるんだ
ストリートにカネを落としてやる

I was solo when the opps caught me at the gas station
ガソリンスタンドで捕まったときは俺ひとりだった

Had it on me, thirty thousand, thought it was my last day
やっちまった、3万人が俺の最期だと思っただろうぜ

But they ain’t even want no smoke
でもヤツらはぶっ放すつもりはなかった

If I had to choose it, murder what she wrote
最後の手段で、殺るしかなかったかもな

[Hook]


【ビルボード Hot 100 トップ10解説より】
2020/10/31付
ワンランクダウン。
トップ10滞在はこれでビルボード史上22曲目となる26週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではショーン・メンデス&カミラ・カベロの “Señorita”(2019年、最高位1位)を抜いて27位→26位に上昇しています。

2020/10/24付
7位変わらず。
トップ10滞在はこれで25週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではトラヴィス・スコットの “SICKO MODE”(2018年、最高位1位)など3曲を抜いて30位→27位に上昇しています。

2020/10/17付
こちらも変わらず。
今年の年間チャートではトップ5入り当確と言えそうなこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではLMFAO ft. ローレン・ベネット&グーンロックの “Party Rock Anthem”(2011年、最高位1位)と並び36位→30位に上昇しています。

2020/10/10付
ワンランクダウン。
今年のアーティスト別年間最多1位(現在18週)が確定したロディ・リッチがフィーチャーされているこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではクーリオ ft. L.V.の “Gangsta’s Paradise”(1995年、最高位1位)など6曲を抜いて42位→36位に上昇しています。

2020/10/03付
2ランクダウンでトップ5から陥落。
しかしながら、今年の年間チャートではトップ5入りも視野に入ってきたこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではファレルの “Happy”(2014年、最高位1位)と並び50位→42位に上昇しています。

2020/09/26付
4週連続で4位変わらず。
トップ5はビルボード史上42曲目(32位タイ)となる18週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではマックルモア&ライアン・ルイス ft. ワンツの “Thrift Shop”(2013年、最高位1位)、カミラ・カベロ ft. ヤング・サグの “Havana”(2018年、最高位1位)と並び64位→50位に上昇しています。

2020/09/19付
3週連続で4位変わらず。
トップ10滞在はこれで20週目。今年のソング・オブ・ザ・サマーに決定したこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではルイス・キャパルディの “Someone You Loved”(2019年、最高位1位)など3曲と並び77位→64位に上昇しています。

2020/09/12付
4位変わらず。
今年の年間チャートではトップ10入り当確と言ってもよさそうなこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではTLCの “Creep”(1995年、最高位1位)など4曲と並び77位に上昇、トップ100入りしています。

2020/09/05付
ワンランクダウンでトップ3から陥落。
VMAsではアーティスト・オブ・ザ・イヤーは逃したダベイビー(受賞はレディー・ガガ)。この曲はパトカーの屋根の上でパフォーマンスされましたが口パクだったと思われます。

2020/08/29付
ワンランクダウンもトップ3はキープ。
通常であればまだ1位でもおかしくないレベルのチャートポイントをキープしているこの曲、今年の年間チャートではトップ10入りが視野に入ってきており(現時点で11位予想)、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートでもトップ100入り間近となっています。

2020/08/22付
今週も2位変わらず。
先週は1位と今年一番の僅差で2位、そして今週は1位と今年一番の大差で2位となったこの曲、”WAP” は来週も1位安泰だと思われ、2度目の1位返り咲きは厳しそうですが、勢いは落ちていません。

2020/08/15付
再度ストリーミングを制したものの2位変わらず。
おそらく今年一番の僅差でビルボード史上8曲目の複数回1位返り咲きとはならなかったこの曲、今年の年間チャートでは現時点で14位あたりまで上昇していると思われ、トップ10入りが視野に入ってきています。

2020/08/08付
ワンランクダウンで2度目の1位陥落。
ポスト・マローン ft. 21サヴェージの “rockstar” が記録した8週1位には(今のところ)届かなかったものの7週1位となり、同名異曲のナンバーワン・ソングとしては合算した1位獲得週が “Jump”(ヴァン・ヘイレン5週、クリス・クロス8週で計13週)を抜いてトップになっている “ROCKSTAR”。最もメジャーな同名異曲の1位獲得曲になったと言えるかもしれません。

2020/08/01付
再びストリーミングを制して7週目の1位。
1位に返り咲いた後の1位獲得週はこれで5週となりシックの “Le Freak”(1978年)など4曲と並び5位タイ(先週のコメントは間違いで修正済み)となったこの曲、来週はテイラー・スウィフトの “cardigan” との1位争いになりそうで、8週目の1位は黄色信号となっています。

2020/07/25付
主要3チャートでは無冠ながら6週目の1位。
年間最多1位滞在週、年間最多トップ10滞在週の両方で独走中のロディ・リッチが “The Box” 同様、『デニス・ロッドマンみたいにリバウンドを拾った』とバスケ関連ネタをラップしているこの曲、リバウンド後(1位に返り咲いた後)の1位獲得週はアリアナ・グランデの “thank u next”(2001年)など9曲と並び、9位タイとなっています。ちなみに、1位復帰後の最多1位獲得週はエド・シーランの “Shape Of You”(2017年)で11週。

2020/07/18付
今週もストリーミングを制して5週目の1位。
アメリカの独立記念日(7/4)にソーシャル・ディスタンスとマスク・ガイダンスが守られていない屋内でライブを行ったと報じられているダベイビー。この曲(の魅力)には既にクラスター(集団感染)が発生、チャートポイントもオーバーシュート(爆発的増加)しており、今週も2位とは大差となっています。

2020/07/11付
今週もストリーミングを制して4週目の1位。
警官に首を押さえつけられ亡くなったジョージ・フロイドさんの最期を再現して “Black Lives Matter” をアピールしたBET Awardsでのパフォーマンスとビデオのリリースのダブル効果で2位に大差をつけて1位をキープ。しばらくは安泰かもしれません。

2020/07/04付
今週もストリーミングを制し、返り咲きでトータル3週目の1位。
26日(金)にオフィシャル・ビデオがリリースされたこの曲、28日(日)に開催されたBET Awards(エンタテインメント業界で活躍しているマイノリティの人々に対して贈られるアメリカの文化賞)では “Black Lives Matter” バージョンがパフォーマンスされており、ビデオのリリース効果とあわせて来週もある曲(後述)の猛追をかわして1位をキープすると思われます。

2020/06/27付
今週もストリーミングは制したものの2週で1位から陥落。
今年1位を獲得した曲の中では “The Box”、”Blinding Lights” に次いで3曲目のマルチ週1位となったこの曲、しかしながら今年の年間チャートではまだ40位前後だと思われ、ビデオのリリースなどの起爆剤がなければ(あっても?)年間トップ10入りは難しいかもしれません。

2020/06/20付
今週もストリーミングを制して2週目の1位。
“Stuck With U” に続いて今年2曲目となる同名異曲のナンバーワン・ソング誕生となったこの曲、先週(6/12)、ダベイビー自身が体験した白人警察官による「蛮行」についてラップしているヴァースが追加された “Black Lives Matter” リミックスがリリースされていますが、来週、シックスナイン&ニッキー・ミナージュの “Trollz” の初登場1位を阻止できるかどうかは今のところ微妙です。(現時点ではこの曲のほうが有利)

2020/06/13付
ダベイビーは初、ロディ・リッチは2曲目の1位。
今週もストリーミングを制して2ランクアップ。プロデューサーのセスインザキッチンによるギター・ドリブンのビートが特徴的なこの曲、今年誕生した9曲目のナンバーワン・ソングとなりましたが、ソロアーティスト同士のコラボによる1位はこれで6曲連続。また、6週で6曲の1位誕生は1990年以来30年ぶりの珍事となっています。

2020/06/06付
今週もストリーミングを制してワンランクアップでトップ3入り。
イギリス、オーストラリアでは1位を獲得しているこの曲、ほぼストリーミングだけ(今週のチャートポイントに占める割合は約80%)でここまで上昇していますが、前週比プラスなのは(上位では)この曲だけとなっており、同名異曲の1位獲得曲リストにまた新たな1曲が加わる可能性もあると思います。(※ポスト・マローンの同名異曲が2017年に1位獲得)

2020/05/30付
ストリーミングを制して4ランクアップで最高位更新。
ギャングスタのライフスタイルがラップされているこの曲、現時点で2020年の年間のトップ10滞在週が単独1位となっているロディ・リッチのパートでは『俺はモップ(大型のマシンガン)を持っている。(モップで)床を磨くみたいに(簡単に躊躇なく)使うぜ』とラップされています。

2020/05/23付
ワンランクアップで最高位更新。
2018年に家族でウォルマートに買い物に行った際、銃で脅されたためにその男(19歳)を射殺しているダベイビー。この曲ではそのことについてもラップされています。

2020/05/16付
トップ10&最高位復帰。
逮捕されたときに「全曲同じフロウを使用したからでは?」と揶揄されたからか、今回はフロウを変えてきたダベイビーのこの曲、フックでは『本物の黒人ロックスターに会ったことがあるか?これはギターじゃない、グロック(セミオートマチックのピストル)だ』とラップされており、ギャングスターこそが本物のロックスターだと説いています。

2020/05/02付
ダベイビー、ロディ・リッチともに2曲目のトップ10。
ギャングスターとロックスターのライフスタイルをラップしている曲。ダベイビーはこの曲の中で、『彼女(母親)は知っている、いつも末っ子がお金を稼いでくれることを。彼女は知っている、息子が(私のために)盗んできてくれることを。』とラップしており、母親に期待されたベイビーだということが自分のアーティスト名の由来になっていることを明かしています。

 
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