ビルボード Hot 100(2019/08/24付) トップ10解説

 
ビッグバナー広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

2019/08/24付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右上矢印 (先週2位、最高位1位)
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ) – bad guy
ビリー・アイリッシュは初の1位。
ビルボード史上初となる9週2位の後の1位獲得となったこの曲、今集計週ギリギリに公開されたメイキングのようなヴァーティカル・ビデオ(スマホで撮影された縦長のビデオ)が1位獲得の決め手となったようです。また、ビリー・アイリッシュは2000年代生まれとしては初の1位獲得アーティストとなっています。
【解説・和訳】 bad guy / ビリー・アイリッシュ


2位右上矢印 (先週3位、最高位2位)
Shawn Mendes(ショーン・メンデス) & Camila Cabello(カミラ・カベロ) – Señorita
ワンランクアップで最高位復帰。
ティーンエイジャーに絶大な人気を誇る21歳になったばかりのショーン・メンデス。先週開催された Teen Choice Awards(アメリカ在住のティーンエイジャーが選ぶ賞。以下、TCAsと略)ではChoice男性アーティスト、Choiceサマー男性アーティスト、そしてこの曲がChoiceサマー・ソングに選ばれており、3冠となっています。
【解説・和訳】 Senorita / ショーン・メンデス&カミラ・カベロ


3位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Lil Nas X(リル・ナズ・X) feat. Billy Ray Cyrus(ビリー・レイ・サイラス) – Old Town Road
今週もセールスとストリーミングの2冠ながら2ランクダウンで20週1位ならず。
1位獲得を阻止した曲も1曲減って6曲となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではトニー・ブラクストンの “Un-Break My Heart”(1996年、最高位1位)、マライア・キャリーの “We Belong Together”(2005年、最高位1位)と並び17位→12位に上昇しています。
【解説・和訳】 Old Town Road / リル・ナズ・X ft. ビリー・レイ・サイラス


4位右矢印 (先週4位、最高位4位)
Lizzo(リゾ) – Truth Hurts
変わらず最高位をキープ。
TCAsでは3部門にノミネートされていたリゾ。いずれも受賞は逃したものの、この曲の冒頭の『なぜ男は自分が偉いと勘違いする前までしか偉くないんだろう?』という「つかみ」は初頭効果(最初の印象が後に影響を及ぼすこと)抜群で、リスナーの関心を逃さないキラー・フレーズだと思います。
【解説・和訳】 Truth Hurts / Lizzo(リゾ)


5位右矢印 (先週5位、最高位3位)
Khalid(カリード) – Talk
今週もラジオを制してトップ5をキープ。
TCAsではノミネートされていた4部門すべてで受賞を逃したカリード。この曲はChoice R&B/ヒップホップ・ソングの候補になっていましたが、”Old Town Road” に敗れています。


6位右矢印 (先週6位、最高位6位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) feat. Drake(ドレイク) – No Guidance
6位変わらず。
ビデオリリース後の好調をキープしているこの曲、クリス・ブラウンのヒット曲ランキングでは “Yo (Excuse Me Miss)”(2006年、最高位7位)を抜いて7位に上昇、ドレイクのヒット曲ランキングでは “Find Your Love”(2010年、最高位5位)を抜いて12位に上昇しています。
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20(更新)
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)


7位右矢印 (先週7位、最高位2位)
Ed Sheeran(エド・シーラン) & Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – I Don’t Care
こちらも変わらず。
年間チャートではトップ20入りの可能性が見えてきたこの曲、ジャスティン・ビーバーのヒット曲ランキングでは “Let Me Love You”(2016年、最高位4位)を抜いて7位に上昇しています。
Ed Sheeran(エド・シーラン) – ヒット曲ベスト10
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20(更新)

8位右上矢印 (先週10位、最高位8位)
Lil Tecca(リル・テッカ) – Ran$om
2ランクアップで最高位更新。
トップ10入りした際は大きく9ランクアップだったものの、その後はやや膠着状態となっているこの曲、先週(8/14)ジュース・ワールドをフィーチャーしたリミックス版がリリースされていますが、効果は限定的だと思われます。


9位右矢印 (先週9位、最高位3位)
Post Malone(ポスト・マローン) feat. Young Thug(ヤング・サグ) – Goodbyes
9位変わらず。
初登場3位をピークに失速しているこの曲、ビデオでは死んだはずのポスト・マローンがゾンビとなって蘇りますが、セールスとストリーミングの落ち込みが顕著で、このまま復活することなくトップ10からGoodbyeになってしまうかもしれません。


10位アップ (先週11位、最高位2位)
Shawn Mendes(ショーン・メンデス) – If I Can’t Have You
ワンランクアップで3週ぶりのトップ10。
“No Guidance” 以来、今年6曲目の複数回トップ10復帰。トップ10はこれで3週目ですが、ベニー・ブランコ、ホールジー&カリードの “Eastside”(トップ10滞在2週)同様、年間チャートでトップ20入りを狙えるレベルになっていると思います。(最終的には一歩届かないかも)

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
0
  • このエントリーをはてなブックマークに追加