1988年の今日(11月5日)、1位を獲得した Beach Boys(ビーチ・ボーイズ)の “Kokomo” を解説・和訳しました。
トム・クルーズ主演映画「カクテル」の主題歌で、スティール・ドラムのサウンドとリゾート地名を並べた歌詞が特徴的なトロピカル・ポップ。
ソングライターは主にコーラス(フック)の前半部分を書いたリード・ヴォーカルのマイク・ラブ、ヴァースを書いた元ママス&パパスのジョン・フィリップ、そしてコーラスの後半部分を書いたプロデューサーのテリー・メルチャーの実質3人ですが、マイク曰く『なんで入っているのかわからない』というスコット・マッケンジー(1967年、最高位4位の”San Francisco”が代表曲)の名前もクレジットされています。
バンドの「クリエイティブ・フォース(創造力)」ブライアン・ウィルソンが全く関わっていないということと、”Good Vibrations” 以来22年ぶりのナンバーワンということでも話題になったこの曲ですが、米人気ドラマ「フルハウス」で使われたこともヒットの一因だと思われます。
【記録】1位獲得間隔ランキング
1位(約63年1ヶ月):ブレンダ・リー
FROM:I Want To Be Wanted(1960/10/24)
TO :Rockin’ Around The Christmas Tree(2023/12/09)
2位(約25年0ヶ月):シェール
FROM:Dark Lady(1974/03/23)
TO :Believe(1999/03/13)
3位(約21年11ヶ月):ビーチ・ボーイズ
FROM:Good Vibrations(1966-12-10)
TO :Kokomo(1988-11-05)
4位(約19年10ヶ月):アレサ・フランクリン
FROM:Respect(1967/06/10)
TO :I Knew You Were Waiting (For Me)(1987/04/18)
5位(約15年1ヶ月):ポール・アンカ
FROM:Lonely Boy(1959/08/03)
TO :(You’re) Having My Baby(1974/08/24)
6位(約14年11ヶ月):ロッド・スチュワート
FROM:Da Ya Think I’m Sexy?(1979/03/03)
TO :All For Love(1994/01/22)
7位(約14年7ヶ月):ジョージ・ハリスン
FROM:Give Me Love (Give Me Peace On Earth)(1973/06/30)
TO :Got My Mind Set On You(1988/01/16)
8位(約13年3ヶ月):コールドプレイ
FROM:Viva La Vida(2008/06/28)
TO :My Universe(2021/10/09)
9位(約12年10ヶ月):カニエ・ウェスト
FROM:E.T.(2011/05/14)
TO :CARNIVAL(2024/03/16)
10位(約12年5ヶ月):ニール・セダカ
FROM:Breaking Up Is Hard To Do(1962/08/18)
TO :Laughter In The Rain(1975/02/01)
【リンク】
当時(1988/11/05)のチャート
ビーチ・ボーイズの全ヒット曲
【和訳】
[Intro]
アールーバー ジャマイカへ
あぁ 君を連れて行きたい
バミューダ バハマへ
さぁ プリティ・ママ
キー・ラーゴ モンティゴへ
ベイビー 行こうよ ジャマイカへ
[Verse 1]
フロリダ半島から離れたところに
ココモという地がある
君はそこに行きたいんだね
すべてから逃れるため
身体を砂に埋め
手にはトロピカル・ドリンク
ふたりは恋に落ちる
スティールドラムのリズムで
ココモの生活も悪くないね
[Hook]
アールーバー ジャマイカへ
あぁ 君を連れて行きたい
バミューダ バハマへ
さぁ プリティ・ママ
キー・ラーゴ モンティゴへ
ベイビー 一緒に行かないか ココモへ
ひとっ飛びさ そこで気楽に暮らそうよ
目的地はひとつ
ココモへ向かおう
マルティニーク島 魅惑の…
[Verse 2]
海に出れば
不思議な力が授けられる
感じるだろう
ちょっとした重力を
太陽と戯れる午後
カクテルと月明かりに
君は夢見心地
トロピカルな日々を楽しもう
ココモへ向かおう
[Hook]
ポート・オゥ・プリンス 一目見たいね
[Break]
(サックス間奏)
[Verse 3]
誰もが知っている
ココモみたいなちょっとした場所を
行ってみたいんだね
すべてから逃れるため
ココモに行こうよ
[Hook] ×2