2007年の今日(8月11日)、1位を獲得した Sean Kingston(ショーン・キングストン)の “Beautiful Girls” について解説しました。
美人のガールフレンドに振られた10代男性が自殺的な気持ちを歌った曲で、ベン・E・キングの “Stand By Me” をサンプリングしたベース・ラインのリフが印象的なレゲエ風のR&B。
1990年代生まれのアーティストとして初めて1位を獲得したショーン・キングストンのこの曲は、ジョン・レノンもカヴァーしたベン・E・キングの名曲 “Stand By Me”(1961年、最高位4位)がサンプリングされていることでも注目を集めましたが、それ以上にフックで連呼されている “suicidal”(自殺的な)という歌詞が物議を醸し、ラジオ局では放送禁止、当該部分をカットして放送、”in denial”(現実から目をそらす)に修正したバージョンの放送など対応が分かれたものの、ラジオのチャートでも1位を獲得する大ヒットとなっています。
その問題となったフックでは、
君が美しすぎるから
うまくいかないんだ
死にたくなる、死にたくなるんだ
君に「(あなたとは)終わりよ」って言われると
と歌われています。
ちなみに、ショーン・キングストン本人によると、この曲の歌詞は自身の実体験を書いたものだそうで、『付き合って3年目に彼女に振られた時は頭がおかしくなった。みんなに「美人は他にいくらでもいるよ」と言われたけど、彼女は美人以上だったんだ』と語っています。