ビルボード Hot 100(2019/12/07付) トップ10解説

 
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2019/12/07付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Circles
AMAsでのパフォーマンス効果でセールスを制して2週目の1位。
2019年はこの曲を含む2曲のナンバーワン・ヒットと4曲のトップ10ヒットを輩出し、年間のトップ10滞在週はビルボード史上最長の81週となって間違いなく今年を代表するアーティストの一人と言えるポスト・マローン。この曲では『季節が変わって俺たちの愛は冷めてしまった』と歌われていますが、何年経ってもこの記録が色あせることはないと思います。


2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) – Someone You Loved
2位変わらず。
1位との差が開いて2回目の返り咲きは一段と厳しくなったこの曲、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)ではディバインの “Lately”(1998年、最高位1位)と並んで31位→24位に上昇しています。


3位右矢印 (先週3位、最高位3位)
Lizzo(リゾ) – Good As Hell
今週もラジオを制してトップ3をキープ。
『誰に電話するの?(ゴーストバスターズ!)』と歌われていたレイ・パーカー・ジュニアの “Ghostbusters”(1984年、最高位1位)と同様、『気分はどう?(最高の気分!)』と、問いかけに対してバック・コーラスがタイトルフレーズで答える形になっているこの曲、アリアナ・グランデをフィーチャーしたリミックス版はやや誤算でしたが、次の1位候補であることは変わりないと思います。


4位右上矢印 (先週4位、最高位4位)
Maroon 5(マルーン5) – Memories
マルーン「5」にとっては10曲目のトップ「5」ヒットとなっているこの曲、感動的な歌詞に加えて、300年以上前に作曲されたカノンのメロディが使用されている(作曲者であるヨハン・パッヘルベルの名前はソングライターとしてクレジットされている)ことでも話題になっていますが、自身「5」曲目の1位獲得は現時点では厳しいと思われます。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20

5位アップ (先週12位、最高位5位)
Arizona Zervas(アリゾナ・ザーヴァス) – Roxanne
アリゾナ・ザーヴァスは初のトップ10。
ストリーミングを制して急上昇。パーティ好きで決して自分の方を向いてはくれないロクサーヌという女性を歌った曲。アリゾナ・ザーヴァス本人はこの曲について『欲しかったけど手に入らなかった、でも必要ではなかった女についての曲』と語っています。なお、ザ・ポリスの “Roxanne”(1979年、最高位32位)とは無関係。


6位右下矢印 (先週5位、最高位1位)
Selena Gomez(セレーナ・ゴメス) – Lose You To Love Me
ワンランクダウンでトップ5から2度目の陥落。
American Music Awardsでこの曲のパフォーマンスしたものの音を外してしまい、随分叩かれてしまったセレーナ・ゴメス。久しぶりのステージで緊張してパニック発作を起こしたことが原因と伝えられています。


7位右下矢印 (先週6位、最高位1位)
Shawn Mendes(ショーン・メンデス) & Camila Cabello(カミラ・カベロ) – Señorita
こちらもワンランクダウン。
トップ10滞在はこれでビルボード史上50曲目の23週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではトラヴィス・スコットの “SICKO MODE”(2018年、最高位1位)、ボーイズ・II・メンの “I’ll Make Love To You”(1994年、最高位1位)を抜いて25位→23位に上昇しています。
【解説・和訳】 Senorita / ショーン・メンデス&カミラ・カベロ


8位右上矢印 (先週9位、最高位4位)
Dan + Shay(ダン+シェイ) & Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – 10,000 Hours
今週もワンランクアップ。
歌詞どおり、時間をかけてゆっくり上昇しているこの曲、ジャスティン・ビーバーのヒット曲ランキングでは “Baby”(2010年、最高位5位)を抜いて12位に上昇しています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20(更新)


9位右上矢印 (先週10位、最高位1位)
Lizzo(リゾ) – Truth Hurts
ワンランクアップ。
これでトップ10内では8位を除いてすべての順位に滞在したことになるこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではカニエ・ウェスト ft. ジェイミー・フォックスの “Gold Digger”(2005年、最高位1位)と並んで62位→59位に上昇しています。
【解説・和訳】 Truth Hurts / Lizzo(リゾ)


10位右下矢印 (先週7位、最高位5位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) feat. Drake(ドレイク) – No Guidance
3ランクダウンながら今週もトップ10をキープ。
“Senorita” と同じく23週目のトップ10。これは1位になっていない曲としてはポスト・マローンの “Wow.” 以来、ビルボード史上15曲目となっています。
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20

トップ10圏外では、トーンズ・アンド・アイの “Dance Monkey” が19位→11位、ダベイビーの “BOP” が18位→12位、マスタード ft. ロディ・リッチの “Ballin'” が20位→16位、そしてマライア・キャリーの “All I Want for Christmas Is You” が31位→18位などとなっています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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