ビルボード Hot 100(2019/11/23付) トップ10解説

 
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2019/11/23付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) – Someone You Loved
今週もラジオを制して3週目の1位。
活動休止中のワン・ダイレクションのメンバー、ナイル・ホーランの北米ツアーに参加することが決まったルイス・キャパルディのこの曲、フックでは『すべてを乗り越える支えになってくれるはずの君がそばにいない』と歌われていますが、ラジオが引き続き好調で1位キープの下支えになっています。


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Circles
1位とは僅差で今週も2位。
ナイル・ホーランによるカヴァーで(彼が世界一の大親友と語るルイス・キャパルディの1位返り咲きを阻止することになるかもという意味もあって)ちょっとした話題にはなったものの1位獲得には至らず。しかしながら、最終的に2位止まりになったとしても(ラッパーではなく)「シンガー、ポスト・マローン」のイメージを強固なものにした彼の代表作の一つと言っていい存在になっていると思います。


3位右矢印 (先週3位、最高位1位)
Shawn Mendes(ショーン・メンデス) & Camila Cabello(カミラ・カベロ) – Señorita
こちらも変わらずでトップ3をキープ。
今月24日に開催される American Music Awards(以下、AMAs)ではカミラ一人でパフォーマンスされるかもしれないこの曲、これでトップ3はビルボード史上15曲目(10位タイ)の17週、トップ5も同15曲目(13位タイ)の21週となり、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではクーリオの “Gangsta’s Paradise”(1995年、最高位1位)など13曲を抜いて45位→32位に上昇しています。
【解説・和訳】 Senorita / ショーン・メンデス&カミラ・カベロ


4位右上矢印 (先週6位、最高位4位)
Lizzo(リゾ) – Good As Hell
2ランクアップでトップ5入り。
AMAsではパフォーマーとして出演することが決まっているリゾ。現時点での上位は比較的低レベルの争いになっていることもあり、もしアリアナ・グランデと共にこの曲がパフォーマンスされるようなことがあれば、1位獲得も狙えるレベルの起爆剤になるかもしれません。


5位右上矢印 (先週9位、最高位5位)
Maroon 5(マルーン5) – Memories
4ランクアップでこちらもトップ5入り。
シネイド・オコナーの “Nothing Compares 2 U”(1990年、最高位1位)を想起させる全編アダム・レヴィーンのアップになっているビデオが印象的なこの曲、ヨハン・パッヘルベルのカノンのメロディに乗せて歌われている『君はもうここには居ないけど、君がここに居てくれたらと願うみんなで乾杯しよう。飲むと君との思い出がすべてよみがえるから』というフックは弔辞のようでもあり、なかなか良い歌詞だと思います。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20(更新)


6位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
Lizzo(リゾ) – Truth Hurts
2ランクダウンでトップ5から陥落。
しかしながらトップ10滞在はこれで20週目(ビルボード史上97曲目)。そして、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではエルトン・ジョンの “Candle In The Wind 1997″(1997年、最高位1位)など3曲と並んで72位→63位に上昇しています。
【解説・和訳】 Truth Hurts / Lizzo(リゾ)


7位右矢印 (先週7位、最高位5位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) feat. Drake(ドレイク) – No Guidance
7位変わらず。
トップ10滞在はこれで21週目。トップ3入りしていない曲としてはニッキー・ミナージュの “Starships”(2012年、最高位5位)、アヴィーチーの “Wake Me Up!”(2013年、最高位4位)と並ぶ1位タイの記録となっています。
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20


8位右下矢印 (先週5位、最高位1位)
Selena Gomez(セレーナ・ゴメス) – Lose You To Love Me
3ランクダウン。
別れと復縁を繰り返しながらも長年付き合ってきたジャスティン・ビーバーとの最終的な決別ソングと思われるこの曲、セレーナの親友のテイラー・スウィフトは『セレーナを誇りに思う。これまで彼女はいろんなことを乗り越えてきた。それを最前列で見てきた私が自信を持って言う。今回の曲は彼女のベストよ』と語っています。


9位右下矢印 (先週8位、最高位5位)
Lil Nas X(リル・ナズ・X) – Panini
ワンランクダウン。
ニルヴァーナの “In Bloom” がサンプリング(正確には書き換え)されているフックの『言ってみろよ、俺にどうして欲しいんだ』という部分が印象的なこの曲、トップ10にランクインしてから毎週順位が変動していますが、9週連続(トップ10入りした週を含む)はビルボード史上40曲目。ちなみに最長記録はグウェン・ステファニー ft. エイコンの “The Sweet Escape”(2007年、最高位2位)で14週連続。


10位右矢印 (先週10位、最高位4位)
Dan + Shay(ダン+シェイ) & Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – 10,000 Hours
変わらずで今週もトップ10をキープ。
カントリー界の大御所ディーン・ディロンの娘、ジェシー・ジョー・ディロンが共同ソングライターとしてクレジットされているこの曲、その彼女は、ビリー・ジョエルの “Just The Way You Are”(邦題:素顔のままで)(1978年、最高位3位)が「自分が何と言われたいか」という観点で書かれたことを知って、そこからインスピレーションを得たと語っています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20

トップ10圏外では、シェイドの “Trampoline” が16位→14位、ジョナス・ブラザーズの “Only Human” が19位→18位、ストリーミングを制したリル・ベイビーの “Woah” が19位初登場などとなっています。

また、ショーン・メンデスが加わったリミックス版がリリースされセールスを制したテイラー・スウィフトの “Lover” が43位→26位に再上昇しています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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