ビルボード Hot 100(2019/11/09付) トップ10解説

 
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2019/11/09付 ビルボード Hot 100 トップ10解説

1位アップ (先週15位、最高位1位)
Selena Gomez(セレーナ・ゴメス) – Lose You To Love Me
セレーナ・ゴメスは8曲目のトップ10で初の1位獲得。
2日分の集計でセールスを制して初登場15位となった先週から、今週はストリーミングも制して14ランクアップ。長年付き合った元恋人が別の女性と結婚したことに少なからずショックを受けたセレーナが自己を模索しているような曲で、ジャスティン・ビーバーとの関係を歌ったと思われるメランコリック・ポップ。フックでは『自分を愛するためにあなたを失うべきだった』と歌われています。


2位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) – Someone You Loved
ラジオを制したものの1週で1位から陥落。
大声でしゃべる酔っ払いがたくさんいるパブで歌ってきたので喉が鍛えられたというルイス・キャパルディ。この曲ではその鍛えられた声でシャウトするようなヴォーカルが感動を演出しています。


3位右上矢印 (先週4位、最高位3位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Circles
ワンランクアップでトップ3入り。
ブリージーなアコースティック・ギター主導の楽曲とメランコリックな歌詞のコントラストがなかなか良いこの曲、トップ10滞在は9週目ですが、ポスト・マローンはこれで今年通算77週目のトップ10。これは昨年のカーディ・Bの76週を抜いて単独2位の記録となっています。

■年間トップ10滞在週ランキング
1位:ドレイク(2018年、80週)
2位:ポスト・マローン(2019年、77週)
3位:カーディ・B(2018年、76週)
4位:アッシャー(2004年、72週)
5位:フィフティ・セント(2005年、69週)
6位:ジャスティン・ビーバー(2016年、68週)
7位:ビートルズ(1964年、67週)
8位:T-ペイン(2007年、64週)
9位:レディー・ガガ(2009年、58週)
9位:ザ・ウィークエンド(2015年、58週)



4位右下矢印 (先週3位、最高位1位)
Shawn Mendes(ショーン・メンデス) & Camila Cabello(カミラ・カベロ) – Señorita
今週もワンランクダウンでトップ3から陥落。
しかしながらトップ5滞在はビルボード史上28曲目の19週(21位タイ)となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではタッグ・チームの “Whoomp! (There It Is)”(1993年、最高位2位)、ブランディ&モニカの “The Boy Is Mine”(1998年、最高位1位)と並び71位→59位に上昇しています。
【解説・和訳】 Senorita / ショーン・メンデス&カミラ・カベロ


5位右下矢印 (先週2位、最高位1位)
Lizzo(リゾ) – Truth Hurts
3ランクダウン。
一般女性のツイートが歌詞に使われその女性がソングライターとしてクレジットされるという初めての事例となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではビル・ヘイリーの “(We’re Gonna) Rock Around The Clock”(1955年、最高位1位)と並び97位に上昇、トップ100入りしています。
【解説・和訳】 Truth Hurts / Lizzo(リゾ)

6位アップ (先週14位、最高位6位)
Lizzo(リゾ) – Good As Hell
リゾは2曲目のトップ10。
もともと2016年公開のコメディ映画「バーバーショップ3リニューアル!」のために制作された曲で、活気に満ちたメロディとビブラートの効いたヴォーカルが特徴的なセルフ・ラヴィング・アンセム(自己愛賛歌)。フックでは『彼が愛してくれないのなら、ドアから出て行けばいいだけよ。髪を軽く払って、ネールをチェックして、ベイビー、気分はどう?(Good as hell:最高の気分よ)』と歌われています。

7位アップ (先週-位、最高位7位)
Kanye West(カニエ・ウェスト) – Follow God
カニエ・ウェストは18曲目のトップ10。
カニエが父なる神の監視下で真っ当に生きることの難しさについてラップしている曲。フックはなく、イントロ、ヴァース、アウトロという構成で、『父は俺に言った「そんなの(ラップは)キリスト教的じゃない」って。でもキリスト教的な時は誰もそう言ってはくれない』とラップされています。


8位右下矢印 (先週5位、最高位5位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) feat. Drake(ドレイク) – No Guidance
3ランクダウンでトップ5から陥落。
トップ10滞在はこれで19週目。これはトップ3入りしていない曲としてはビルボード史上6曲目で702の “Where My Girls At?”(1999年、最高位4位)、サラ・バレリスの “Love Song”(2008年、最高位4位)と並び4位タイの記録となっています。
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20


9位右下矢印 (先週6位、最高位5位)
Lil Nas X(リル・ナズ・X) – Panini
こちらも3ランクダウン。
トップ10にランクインしてからは毎週順位が変動しているこの曲、冒頭では『パニーニ、meanie(ミニー:卑怯者)になるなよ』、『なぜ俺をteeny(ティニー:小さな存在)のままにしようとする?』『これは俺の夢で、genie(ジニー:精霊)に願ったんだ』と韻を踏んで歌われており、売れたら応援が嫉妬に変わった自分のファンとテレビアニメ「チャウダー」に登場するパニーニを重ね合わせた、なかなか良く出来た歌詞だと思います。


10位右下矢印 (先週9位、最高位1位)
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ) – bad guy
これでトップ10内すべての順位に滞在したことになるこの曲、トップ10滞在はビルボード史上9曲目の30週となり、サンタナ ft. ロブ・トーマスの “Smooth”(1999年、最高位1位)の記録と並んでいます。
【解説・和訳】 bad guy / ビリー・アイリッシュ

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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