ビルボード Hot 100(2019/11/02付) トップ10解説

 
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2019/11/02付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右上矢印 (先週3位、最高位1位)
Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) – Someone You Loved
主要3チャートで無冠ながらルイス・キャパルディは初の1位。
これでスコットランド神話(スコットランド出身アーティストの連続1位獲得記録)も継続。またHot 100にランクイン後24週目での1位獲得となりましたが、これはHot 100初デビューのアーティストとしてはヴァーティカル・ホライズンの “Everything You Want”(26週目で1位獲得)に次ぐ記録だそうです。ちなみに1位獲得までにかかった週の最長記録はローンスターの “Amazed” で31週。


2位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Lizzo(リゾ) – Truth Hurts
今週もラジオは制したものの再び1位陥落。
年間チャートではトップ10入りの可能性が見えてきたこの曲、問題になっている『DNA検査したら~私は100%ビッチ』の歌詞についてリゾは、ミーナ・ライオネスという女性のツイートにインスパイアされたものであり(彼女の名前はソングライターに追加)、訴えを起こしているジャスティン・レイセンの曲のパクリではないと完全否定しています。
【解説・和訳】 Truth Hurts / Lizzo(リゾ)


3位右下矢印 (先週2位、最高位1位)
Shawn Mendes(ショーン・メンデス) & Camila Cabello(カミラ・カベロ) – Señorita
こちらもワンランクダウン。
YouTubeではLike数がマーク・ロンソン ft. ブルーノ・マーズの “Uptown Funk!” を抜いて歴代9位となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではTLCの “Creep”(1995年、最高位1位)、LMFAOの “Sexy And I Know It” など4曲と並び97位→71位に上昇しています。
【解説・和訳】 Senorita / ショーン・メンデス&カミラ・カベロ


4位右矢印 (先週4位、最高位4位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Circles
4位変わらずで最高位をキープ。
ジャンル的にはファンキーな雰囲気も持ち合わせたサイケデリック・ポップとされているこの曲、自身の “Wow.” 以来、ビルボード史上41曲目のトップ10内5連騰とはならなかったものの好調を維持。ちなみにトップ10内での連続上昇記録はアバの “Dancing Queen”(1977年、最高位1位)、ジョン・レノンの ” (Just Like) Starting Over”(1980年、最高位1位)、ケリー・クラークソンの “Since U Been Gone”(2005年、最高位2位)など8曲の6連騰。


5位右矢印 (先週5位、最高位5位)
Chris Brown(クリス・ブラウン) feat. Drake(ドレイク) – No Guidance
こちらも変わらずで最高位をキープ。
トップ10滞在はこれで18週目。これはトップ3入りしていない曲としてはビルボード史上10曲目でイマジン・ドラゴンズの “Thunder”(2017年、最高位4位)など4曲と並び6位タイの記録となっています。
Chris Brown(クリス・ブラウン) – ヒット曲ベスト20
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20


6位右上矢印 (先週9位、最高位5位)
Lil Nas X(リル・ナズ・X) – Panini
3ランクアップ。
全25種類のリミックス版をリリースするというツイートはやはりジョークだったと思われるリル・ナズ・X。この曲に関しては “Old Town Road” のようなプロモーションは行われておらず、今週の上昇は他の曲が落ちたことが要因。更なるブレイク(最高位更新)は難しいかもしれません。


7位右下矢印 (先週6位、最高位1位)
Travis Scott(トラヴィス・スコット) – HIGHEST IN THE ROOM
今週もストリーミングは制したもののワンランクダウン。
トラヴィスの子供を産んでいる当時の恋人(元恋人になったばかり)のカイリー・ジェンナーに向けたものと言われていて、実は半年前にカイリーが出演している化粧品広告で使われていたこの曲、7インチ・ビニール(ビニール=樹脂製プラスチックのレコード)、カセット、CD、デジタルとバラエティーに富んだフォーマットでリリースされていますが、セールスは激減しています。


8位右下矢印 (先週7位、最高位4位)
Lil Tecca(リル・テッカ) – Ran$om
こちらもワンランクダウン。
メロディはビター・スウィートと評されているこの曲、このメロディは今年 “Look Back At It”(最高位27位)を小ヒットさせたア・ブギー・ウィット・ダ・フーディの助けを借りてできたものだと言われています。


9位右下矢印 (先週8位、最高位1位)
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ) – bad guy
同じくワンランクダウン。
トップ10滞在30週まであと1週、そしてトップ10内すべての順位に滞在は残り10位のみとなっているこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではアッシャー ft. リル・ジョン&リュダクリスの “Yeah!”(2004年、最高位1位)、ゴティエ ft. キンブラの “Somebody That I Used To Know”(2012年、最高位1位)の2曲の年間1位ソングを抜いて20位→19位に上昇しています。
【解説・和訳】 bad guy / ビリー・アイリッシュ


10位アップ (先週11位、最高位4位)
Dan + Shay(ダン+シェイ) & Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – 10,000 Hours
1週でトップ10復帰。
カントリーのチャートを3週制しているこの曲、楽曲が良いだけでなく支持層が多いカントリーかつ結婚賛歌、そしてジャスティン初のカントリーという話題性も加わってロングヒットが期待できそうですが、1位獲得の可能性もゼロではないと思います。

トップ10圏外では、マルーン5の “Memories” が12位→11位、エド・シーラン ft. カリードの “Beautiful People” が14位→13位、リゾの “Good As Hell” が20位→14位、そしてセレーナ・ゴメス初の1位獲得が期待される “Lose You to Love Me” がセールスを制して初登場で15位などとなっています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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