ビルボード Hot 100(2019/12/21付) トップ10解説

 
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2019/12/21付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右上矢印 (先週3位、最高位1位)
Mariah Carey(マライア・キャリー) – All I Want For Christmas Is You
マライア・キャリーは19曲目の1位。
セールスとストリーミングの2冠。プレゼントは要らないからクリスマスには最愛の人と共に過ごしたいと切望する気持ちが歌われているこの曲、リリース25年目にしてようやくではあるものの1位を獲得したことにより、名実ともにマライアの代表曲と言える存在になったと思います。また、マライア・キャリーはこれで通算80週目の1位となり、エルビス・プレスリー(Hot 100以前の記録を含む)を抜いて1位獲得週がビルボード歴代単独1位となっています。


2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Circles
変わらず2位をキープ。
タイトルに “Circle” が付く曲としてはビリー・プレストンの “Will It Go Round In Circles” 以来、約46年ぶりのナンバーワン・ヒットとなったこの曲、まだまだ1位返り咲きの可能性も考えられ、”red circle”(赤丸=上昇マーク)は取れていません。


3位右上矢印 (先週8位、最高位3位)
Brenda Lee(ブレンダ・リー) – Rockin’ Around The Christmas Tree
5ランクアップでトップ3入り。
バール・アイヴスの “A Holly Jolly Christmas” やジーン・オートリーの “Rudolph The Red-Nosed Reindeer”(赤鼻のトナカイ)なども手がけているクリスマス・ソング専門(?)のソングライター、ジョニー・マークスが書いたこの曲、歌詞は「ツリーを囲って踊ったらクリスマス気分も盛り上がる」という内容になっています。


4位右矢印 (先週4位、最高位1位)
Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) – Someone You Loved
4位変わらず。
元オアシスのノエル・ギャラガーとSNS上でバトルとなったものの、ノエルの弟のリアムには「あいつを怒らせてくれてありがとう」と感謝されたというルイス・キャパルディのこの曲、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)ではブルー・カントゥレルの “Hit ’Em Up Style (Oops!)”(2001年、最高位2位)など5曲を抜いて20位→15位に上昇しています。


5位右上矢印 (先週6位、最高位3位)
Lizzo(リゾ) – Good As Hell
ワンランクアップでトップ5復帰。
風邪(インフルエンザ?)のためボストン公演(15日)を開演の数時間前にキャンセルしたリゾ、メディアはこぞって『リゾの気分は残念ながら “Good As Hell”(最高)ではなかった』と報じていますが、ある意味、この曲のいい宣伝効果になったかもしれません。


6位右上矢印 (先週7位、最高位5位)
Arizona Zervas(アリゾナ・ザーヴァス) – Roxanne
こちらもワンランクアップ。
ビルボードの取材で、Spotifyのプレイリストからの再生は全体の28%に過ぎず、アリゾナ・ザーヴァスのコアなファンがピンポイントで積極的に再生しているということが明らかになったこの曲、タイトルの「ロクサーヌ」は普通にある女の子の名前ですが、某DJによると、日本だと「ゆうこ」だそうです。


7位右下矢印 (先週5位、最高位4位)
Maroon 5(マルーン5) – Memories
2ランクダウンでトップ5から陥落。
全編アダム・レヴィーンのアップでシンプルな作りになっているこの曲のビデオ、週1,000万回でも多いところ、毎週5,000万回以上再生されており、トップ10キープの下支えになっています。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20


8位アップ (先週-位、最高位2位)
Juice WRLD(ジュース・ワールド) – Lucid Dreams
訃報を受けてトップ10復帰。
眠っていながら夢を見ていることに気が付いている状態を歌ったジュース・ワールドの最大のヒット曲。これでトップ10滞在は26週となり、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではアッシャー&アリシア・キーズの “My Boo”(2004年、最高位1位)など3曲と並んで95位に上昇、トップ100入りしています。

9位アップ (先週13位、最高位9位)
Tones And I(トーンズ・アンド・アイ) – Dance Monkey
トーンズ・アンド・アイは初のトップ10。
路上ライブ中に酔っ払いに絡まれた夜のことを歌った曲。オーストラリア(トーンズ・アンド・アイの本国)では2019/08/11付で1位を獲得、その後20週連続でその座をキープしています。(エド・シーランの “Shape Of You” を抜き、オーストラリアのチャート史上最長1位記録)


10位アップ (先週18位、最高位10位)
Burl Ives(バール・アイヴス) – A Holly Jolly Christmas
こちらも1年ぶりにトップ10復帰。
1964年にリリースされているクリスマスの定番ソング。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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