ビルボード Hot 100(2017/11/04付) トップ10解説

 
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2017/11/04付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) feat. 21 Savage(21サヴェージ) – Rockstar
今週もストリーミングを制して2週目の1位。
タイトルに “Rock” が付いている曲としてはクリーン・バンディットの “Rockabye”(2017年、最高位9位)以来のトップ10、1位獲得はLMFAOの “Party Rock Anthem”(2011年)以来となったこの曲、歌詞にはハード・ロック・バンドAC/DCのリード・シンガーだったボン・スコット、ザ・ドアーズのカリスマ的ヴォーカリストの(ジム・)モリソンの名前が登場しています。


2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Cardi B(カーディ・B) – Bodak Yellow (Money Moves)
主要チャート全てでポイント減ながら2位をキープ。
1本約100万円かけて美しい歯を手に入れたというカーディ・Bのこの曲、ヴァース1ではそのことが『お金を稼いで歯を治した。安くはないわよ』とラップされていますが、ちなみに、DJキャレド、トニー・ブラクストン、バスタ・ライムスらも治療してきたというこの歯医者は、おかげで売り上げが3倍になったと喜んでいるそうです。
【解説・和訳】Bodak Yellow / Cardi B(カーディ・B)


3位右矢印 (先週3位、最高位3位)
Logic(ロジック) featuring Alessia Cara(アレッシア・カラ) & Khalid(カリッド) – 1-800-273-8255
ラジオ10%増も3位変わらず。
タイトルに電話番号が含まれる曲としては、トミー・ツートーンの “867-5309/Jenny”(最高位4位)以来35年ぶりでビルボード史上2曲目のトップ10ヒットとなったこの曲、ただ、”867-5309/Jenny” とは違って番号が歌詞には出てこないため、「なかなか覚えられない」という指摘もあるようです。


4位右上矢印 (先週5位、最高位4位)
Portugal. The Man(ポルトガル・ザ・マン) – Feel It Still
ワンランクアップで最高位更新。
ラジオ・フレンドリーな長さ(2:43)と歌詞(放送禁止用語なし)で今週もラジオを制したポップなこの曲、ビルボードではロックに分類されており、ホット・ロックのチャートでは4週目の1位を獲得しています。


5位右上矢印 (先週8位、最高位5位)
Imagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ) – Thunder
再上昇で3ランクアップしてトップ5入り。
今週もセールスを制したこの曲、こちらもビルボードではロックにカテゴライズされていますが、これでポルトガル・ザ・マンの “Feel It Still” とともにトップ5に2曲のロックがチャートイン。これは2016/09/10付のチャートでトゥエンティ・ワン・パイロッツの “Heathans” と “Ride” がそれぞれ4位、5位となって以来で、異なるロックバンドでとなると2007/02/17付のチャートでフォール・アウト・ボーイの “This Ain’t A Scene, It’s An Arms Race” が3位、ドートリーの “It’s Not Over” が4位となって以来、約10年ぶり。


6位右矢印 (先週6位、最高位3位)
J Balvin(J・バルヴィン) & Willy William(ウィリー・ウィリアム) feat. Beyonce(ビヨンセ) – Mi Gente
今週も変わらず6位。
ビルボード誌では「カラーとダンスの爆発」と評され、週5000万回のペースで再生回数を伸ばしているこの曲のビデオ、インスタグラムでも注目を集めているイタリアの作家で億万長者のジャンルカ・バッキがカメオ出演していることも影響しているようです。
Beyonce(ビヨンセ) – ヒット曲ベスト20


7位右上矢印 (先週9位、最高位7位)
Demi Lovato(デミ・ロヴァート) – Sorry Not Sorry
2ランクアップでデミにとってはキャリアハイとなる7位。
ショーン・メンデスの “There’s Nothing Holdin’ Me Back” と同様、一部の評論家にはオーバーパワー(力が入り過ぎ)と評されているこの曲、オースティン・マホーンの “Dirty Work” を手掛けたショーン・ダグラスがソングライター(の一人)になっていることから、『ダーティ・ワークの次はオーバーワーク(やり過ぎ)だ』という声も上がっているようです。


8位右下矢印 (先週7位、最高位5位)
Sam Smith(サム・スミス) – Too Good at Goodbyes
初登場5位の後、一旦トップ10圏外に落ちて先週は5ランクアップでトップ10復帰も今週はワンランクダウンという浮き沈みが激しいこの曲、沈んだ表情のサム・スミスが印象的なビデオの再生回数は上昇率トップ(前週比26%増)に浮上しています。


9位右上矢印 (先週10位、最高位3位)
French Montana(フレンチ・モンタナ) feat. Swae Lee(スワエ・リー) – Unforgettable
フレンチ・モンタナが最初はザ・ウィークエンドだと思ったというスワエ・リーのヴォーカルが際立つこの曲、ヴァース2では『彼女は男を家に残して去った。もう彼を愛してはいない』と歌われていますが、これはザ・ウィークエンドの “Wicked Games” から拝借した歌詞だそうです。


10位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – Look What You Made Me Do
一気に6ランクダウンでトップ5から陥落。
ポップ・ソングのチャートでも1位から7位と大きくランクダウンで、25年の歴史を誇る同チャートで1位から最も大きくダウンした曲となっています。またラジオのチャートでも5位から20位にダウンで、トップ5からダウンした曲としてはカニエ・ウェストの “Gold Digger” が5位から16位にダウンして以来、12年ぶりの大幅ダウンとなっています。
【解説・和訳】Look What You Made Me Do / テイラー・スウィフト
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – ヒット曲ベスト20

トップ10圏外ではグッチ・メイン ft. ミーゴスの “I Get The Bag” が24位→11位、ピンクの “What About Us” が23位→13位、エド・シーランの “Perfect” が22位→18位、カミラ・カベロ ft. ヤング・サグの “Havana” が26位→20位などとなっています。

以上、最新チャートのトップ10でした。

 
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