【解説・和訳】Bodak Yellow / Cardi B(カーディ・B)

 
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Cardi B(カーディ・B)“Bodak Yellow” を解説・和訳しました。

元ストリッパーという肩書とは決別すべく「今は私は踊らないで、お金を動かして(踊らせて)いる」という曲で、サスペンス・ドラマのBGMで流れるようなダークなビートが特徴的なヒップ・ホップ(トラップ)。

歌詞には出てこない “Bodak Yellow” というタイトルは “Tunnel Vision”(2017年、最高位6位)でブレイクし、この曲の共同ソングライターにもなっているコダック・ブラックの名前を「イジった」ものだそうで、カーディ・Bは、『”Kodak” ではなく “Bodak” としたのは私の名前がBで始まるから、”Black” ではなく ”Yellow” としたのは、私はイエロー・ビッチだから』と語っています。

【和訳】
[Intro]
KSR (※レーベル名)
カーディよ
言ったでしょ 私はヤツらがやりたくてもやれない女

[Hook]
言ったでしょ 私はあんたがやりたくてもやれない女
高級なの 靴底は赤 血染めの靴よ
(※赤の靴底が特徴的なルブタンの高級な靴を履いている&敵対する相手を踏みつけて血に染まったという意味?)
買い物するときは 両方買う 選びたくはない
私はせっかち 男はすぐ切り捨てる
だから安心しないことね
私はもう踊らなくていい 私がお金を動かしている
(※カーディは元ストリッパー。今は私がお金を躍らせているという意味)
言ってるでしょ 私はもう踊らない お金を(自分のほうに)動かしてるの
あなたと会っても口はきかない
つまりあなたとはやらないってこと
私がボスであなたはワーカー
(※B.o.Bの”We Still In This Bitch”でT.I.が歌っている歌詞の引用?)
私が動かしてるの
(※英詞の”bloody”は強調の意味。ただし、ここではギャングの意味もあり?カーディは元ギャングの一員。)

[Verse 1]
今度は彼女は誰に何をするって言ってるの? 見ものだわ
カーディ・B、私の居場所、私の立場はわかるでしょ
あなたがクラブに行くのはパーティのためだけ
でも私が行くとギャラが出るの
私は出入りが激しいから他の女たちはうんざりだろうけど
正直、誰が私を嫌っていても関係ない
私は半年でミックステープを2本出したけど
他のビッチにそんなことできる?
私はそんな女たちのことは気にしない
だから私を煩わせないで
ヤツらは(私の)写真を見て「ゴール」っていうの
私はヤツらのあこがれ
ベイプを着てリラックスするかも
(※ベイプ:ベイシング・エイプの略、日本のアパレルブランド)
あなたの恋人とリラックスするかも
あなたの恋人の上に乗って感じるかも
私のアソコは湖みたいに濡れる
彼の顔はそこで泳ぎたがるでしょうね OKよ
彼に好きなことをさせて
イブ・サンローランでも買ってもらおうかしら
それに新しい車も
馬のように急ぐときには
トランクが前にあるやつ
(※ロゴが馬のエンブレムでトランクが前にあるイタリアの高級車、フェラーリのこと)
私は街で最高の女
あなたも私のことは聞いたことあるはず
お金を稼いで歯を治した
安くはないわよ
ママの請求書を払ってあげる
のんびりしてる暇はないの
ヤツらは羨ましがるかもね
だって請求書に追われてるから

[Hook]

[Verse 2]
あんたが腰抜けなら撃たれる
あんたがグルーピーならOPP(アソコは誰か他の人のもの)
(※グルーピー:性的な関係を持ちたがるファン、OPP:Other Peoples Pussy)
私にまとわりつかないで
私の縄張りでうろつかないで
銀行口座をチェックしてわかったけど
私はリッチ 私はリッチ 私はリッチ
私が腰(の銃)に手を当てると
あんたも 彼も 彼女も逃げ回る
(※フリーク・ナスティの1997年、最高位15位のヒット曲、”Da’ Dip” の歌詞を引用?)
私は言うの「金は奪った、逃げろ」って
これってストーブみたいにホットよね
私のアソコはゴールドみたいに金ぴか
あのビッチに言っといて
自分の役割をわきまえろって
私はロールス・ロイスで来たのよ
タンクを満タンにしなきゃ
いや
アソコを安全に(妊娠しないようにして)満タンにしなきゃ
女たち全員に伝えないと
あんたたちの男は全員安全じゃないって
私はディナーに出かけてステーキ
現実が物語る
前は安いところに住んでたけど
今の家はゲート付き
宝石(charms)付きのロレックス
コーンフレーク(charms)みたい
(※宝石という意味のcharmとコーンフレークの商品名”Lucky Charms”を掛けた言葉遊び)
ビッチたちに思い知らせる必要があったの
忘れられないように
急いでメールをチェックするの
モナ・スコットからまたチェック(小切手)が届いてる
(※モナ・スコットはカーディが出演していたTV番組のプロデューサー)

[Hook]

【ビルボード Hot 100 トップ10解説より】
2018/01/13付
今週もトップ10をキープ。
これでトップ10滞在は20週目。HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではドレイクの “Hotline Bling”(2015年、最高位2位)などと並び101位まで上昇、トップ100入り目前となっています。

2018/01/06付
再上昇でトップ10復帰。
カーディ・Bはこれにより、ビートルズ、アシャンティに続き、デビュー後の3曲を同時にトップ10入りさせた3組目のアーティストとなっています。また、トップ10に3曲をランクインさせたアーティストとしてはチェインスモーカーズ以来、15組目となっています。

2017/12/23付
2ランクダウン。
これでトップ10では4位と10位以外すべて経験したことになるこの曲、本日発表された年間チャートではトップ10入りという(私の)予想は大きく外れ、24位止まりとなっています。

2017/12/16付
今週もワンランクダウン。
年間チャートではトップ10入りする可能性も十分にあると思われるこの曲、HOT100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイムチャートではTLCの “Waterfalls”(1995年、最高位1位)、デボラ・コックスの “Nobody’s Supposed To Be Here”(1998年、最高位2位)と並び114まで上昇していますが、トップ100入りできるかどうかは微妙となっています。

2017/12/09付
ワンランクダウンでトップ5から陥落。
“Money” がタイトルに付くナンバーワン・ソングとしてはダイア・ストレイツの “Money For Nothing”(1985年、3週1位)、ノトーリアス・B.I.G. ft. パフ・ダディ&メイスの “Mo Money Mo Problems”(1997年、2週1位)、リュダクリス ft. ファレルの “Money Maker”(2006年、2週1位)に次いで4曲目となったこの曲、売り上げは意外と少なくアメリカ国内ではまだゴールド認定(50万枚相当:ストリーミングによるみなし売り上げ含む)で、1位獲得曲としてはあまり稼げていないほうかもしれません。

2017/12/02付
2ランクダウンでトップ3から陥落。
ローリング・ストーン誌の表紙を飾ったカーディ・Bのこの曲、タイトルは元々コダック・ブラックのラップのフローを盗んでいると噂になっていたことを逆手に取って付けたものだそうで、同誌のインタビューでは『たくさんマネしてきたからどんなラッパーのフローでもマネできる。ある日はコダック・ブラックみたいにラップして、次のステージではミーク・ミルみたいにラップする。その次はミーゴスみたいに聴こえるかも』と語っています。

2017/11/25付
今週もトップ3をキープ。
iTunesでは1か月以上継続して値下げしているこの曲、その効果もあって累計のチャートポイントは着実に積み上がっており、年間チャートではトップ10入り当確だと思われます。(年間チャートのトップ10予想は近日中にアップします。)

2017/11/18付
ワンランクダウンもトップ3はこれで12週目。
先週までは一発ヒットランキング(※ここでの一発屋の定義は20位以内にランクインした曲が1曲のみのアーティスト)で20位だったこの曲、ミーゴス、ニッキー・ミナージュと共演している “MotorSport” が今週14位で初登場したため、このランキングからは消えています。

2017/11/11付
今週も主要チャート全てでポイント減ながら2位をキープ。
10/27にステージ上でミーゴスのオフセットからプロポーズを受け、翌日には『もちろん、彼は(”Bad And Boujee” のキラーフレーズにちなんで)レインドロップの形の指輪をくれた』とツイートしたカーディ・B。ただ、ご祝儀でこの曲の売り上げやストリーミングが伸びるという状況にはなっていないようです。

2017/11/04付
主要チャート全てでポイント減ながら2位をキープ。
1本約100万円かけて美しい歯を手に入れたというカーディ・Bのこの曲、ヴァース1ではそのことが『お金を稼いで歯を治した。安くはないわよ』とラップされていますが、ちなみに、DJキャレド、トニー・ブラクストン、バスタ・ライムスらも治療してきたというこの歯医者は、おかげで売り上げが3倍になったと喜んでいるそうです。

2017/10/28付
3週でトップの座から陥落。
10/10に開催された “BET Hip-Hop Awards 2017” ではベスト・ニュー・ヒップホップ・アーティストに選ばれたカーディ・B、この曲はシングル・オブ・ザ・イヤーを受賞し、翌日の25歳の誕生日は最高の一日になったようです。

2017/10/21付
主要チャート無冠ながら3週目の1位。
赤の靴底が特徴的なルブタンの高級靴を90足持っているというカーディ・Bのこの曲、フックでは敵対する相手を踏みつけて血に染まったという意味も持たせつつ『高級なの 靴底は赤 血染めの靴よ』とラップされており、この歌詞とカーディ・Bのことを知ったデザイナーのクリスチャン・ルブタンは一度本人に会ってみたいとコメントしています。

2017/10/14付
ストリーミングを制して2週目の1位。
Twitterでは自身への批判的な投稿に過敏に反応しているカーディ・B、この曲ではヘイター(成功に嫉妬して嫌がらせする人)たちに向けて『私の立場はわかるでしょ?あなたがクラブに行くのはパーティのためだけ。でも私が行くとギャラが出るの』などと口撃しています。

2017/10/07付
主要チャート無冠ながらカーディ・Bは初となる1位を獲得。
値下げ効果でセールスが12位から3位に急上昇、ストリーミングは2位に後退したものの数字は伸びたこともあり、女性ラッパーとしては史上5人目(ローリン・ヒル、リル・キム、ショーナ、イギー・アゼリア以来)、女性ソロ・アーティストのデビュー曲としてはメーガン・トレーナーの “All About That Bass” 以来の1位となっています。

2017/09/30付
ストリーミングは制したものの2位変わらず。
タイトルは歌詞に出てこないもののサブタイトルの “Money Moves” がキラー・フレーズになっているこの曲、昔はお金のためにストリッパーとして踊っていたけど、今はお金のほうが踊っている(自分の方へ動いてきている)という過去と現在の自分の状況を表す「圧縮された言葉」になっていると思います。

2017/09/23付
ワンランクアップで最高位更新。
1位獲得となればタイトルに “Yellow” が付く曲としてはウィズ・カリファの “Black And Yellow” 以来、ビルボード史上5曲目(Hot100では4曲目)となるこの曲、人気TVシリーズ「インセキュア」のシーズン2で使用されていることもヒットの一因となっているようです。

2017/09/16付
変わらずトップ3をキープ。
ヴァース1で『それに新しい車も(男が買ってくれる)。馬のように急ぐときには。トランクは前にあるのよ。』というフレーズが出てくるこの曲、これはロゴが馬のエンブレムでトランクが前(エンジンは後ろ)にあるイタリアの高級車、フェラーリのこと。カーディ・Bがストリッパーとして働いていたラスベガスのストリップ・クラブが “Crazy Horse” という名前なので「馬つながり」で自分の過去と現在を対比させているような気がします。

2017/09/09付
ストリーミングが好調で今週もトップ3をキープ。
『私はおかしい人間だが音楽にはまじめに取り組んでいる』、『共演したいのはレディ・ガガ』と語っているカーディ・B、VMAsではこの曲を披露していますが、Pre-Show(前座)でのパフォーマンスだったためビルボードの評価対象外になっています。(ちなみに評価1位はケンドリック・ラマーの “DNA.” ~ “Humble.”)

2017/09/02付
5ランクアップでトップ3入り。
ミーゴスのオフセットとクエヴォの二股交際が報じられているカーディ・Bのブレイクスルー・ヒットとなったこの曲、ストリーミング15%アップ(同チャート2位)、セールス23%アップ(同チャート12位)、ラジオ30%アップ(同チャート28位)と主要チャート全てで大きく上昇。女性ラッパーのトップ3入りはイギー・アゼリア ft. チャーリー・XCXの “Fancy”(2014年、最高位1位)以来、また、女性アーティストの単独でのトップ3入りはメーガン・トレーナーの “No”(2016年、最高位3位)以来となっています。

2017/08/26付
カーディ・Bは初となるトップ10。
チャートポイントのおよそ4分の3をストリーミングで稼いで急上昇。女性ソロ・アーティストのデビュー曲としてはチャートイン4週目でトップ10入りしたメーガン・トレイナーの “All About That Bass” に次ぐスピード出世となったこの曲、タイトルは今年 “Tunnel Vision” をヒットさせた(最高位6位)コダック・ブラックの名前を「イジった」ものだそうで、”Kodak” ではなく “Bodak” としたのは『私の名前がBで始まるから』、”Yellow” は『私はイエロー・ビッチだから』と語っています。フックでは「ストリッパー」という昔の肩書と決別すべく『今は踊らないでお金を動かしている』とラップされています。

 
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