ビルボード Hot 100(2017/02/18付) トップ10解説

 
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2017/02/18付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右上矢印 (先週2位、最高位1位)
Ed Sheeran(エド・シーラン) – Shape Of You
主要3チャートでは無冠ながら返り咲きで2週目の1位。
『恋人を探すのにクラブはベストな場所じゃないから、バーが僕の行く場所なんだ』という歌い出しで始まるこの曲、これは「バーで出会った女性と恋に堕ちる」という曲全体のイメージがワンフレーズでストレートに描かれており、「掴み」としてはなかなかいい歌詞だと思います。
【解説・和訳】Shape Of You / Ed Sheeran(エド・シーラン)


2位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Migos(ミーゴス) feat. Lil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート) – Bad And Boujee
再びトップの座から陥落。
“Day ’N’ Nite”(2009年、最高位3位)のヒットで知られるキッド・カディと “I Try”(2000年、最高位5位:グラミー主要2部門のノミネート曲)で名をはせたメイシー・グレイが歌詞に登場するこの曲、両者ともディスられているよう感じられますが、クレームは入っていないようです。
【解説・和訳】Bad And Boujee / Migos(ミーゴス)


3位右上矢印 (先週5位、最高位3位)
ZAYN(ゼイン) & Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – I Don’t Wanna Live Forever (Fifty Shades Darker)
値下げで売上が伸びてトップ3入り。
オフィシャル・ビデオがリリースされ、映画 “Fifty Shades Darker” の公開(2/10)も近づいて注目度が上がってきているこの曲、ゼインは先週木曜日にアコースティック・バージョンのビデオをリリース、そしてテイラーは土曜日にスーパー・ボウルの前夜祭でパフォーマンスしています。
【解説・和訳】I Don’t Wanna Live Forever / ゼイン & テイラー・スウィフト
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – ヒット曲ベスト20(更新)


4位右矢印 (先週4位、最高位4位)
Machine Gun Kelly(マシン・ガン・ケリー) X Camila Cabello(カミラ・カベロ) – Bad Things
変わらず最高位をキープ。
先週はフィフス・ハーモニー脱退後、初めてTV(米人気トーク番組「エレン・デジェネレス・ショー」)に出演したカミラ・カベロ、マシン・ガン・ケリーと共にこの曲をパフォーマンスして好評を得ています。ちなみに6500万人のフォロワーがいるエレンは、このパフォーマンスを “Good Things” とツイートしています。


5位右下矢印 (先週3位、最高位1位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) feat. Halsey(ホールジー) – Closer
2ランクダウンでトップ3から陥落。
21週でマーク・ロンソン ft. ブルーノ・マーズの “Uptown Funk!” と並んでいた3位以内滞在週の新記録はならず。一方、トップ5の滞在は25週となり、”Uptown Funk!”、リアン・ライムスの “How Do I Live” と並んで1位タイとなっています。
【解説・和訳】Closer / The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)


6位右上矢印 (先週7位、最高位6位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) – Don’t Wanna Know
ワンランクアップで最高位更新。
今週もラジオを制したこの曲、ケンドリック・ラマーにとってはテイラー・スウィフトにフィーチャーされた “Bad Blood” と並び自己最長となる13週目のトップ10。また、トップ5に入っていない曲としてはフィリップ・フィリップスの “Home”(2013年、最高位6位)など3曲と並んでビルボード史上4位の記録となっています。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト10


7位右上矢印 (先週8位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) feat. Daft Punk(ダフト・パンク) – Starboy
再上昇でワンランクアップ。
YouTubeでの再生回数が6億回(おそらくミュージックビデオとしてはちょうど100位前後) を超えたこの曲、順位をスコア化したオールタイム・ランキングではエド・シーランの “Thinking Out Loud” など6曲と並び62位まで上昇しています。
【解説・和訳】 Starboy / The Weeknd(ザ・ウィークエンド)


8位右上矢印 (先週9位、最高位8位)
Drake(ドレイク) – Fake Love
ワンランクアップで最高位更新。
ドレイクのYouTubeでの公式アカウントは “DrakeVEVO” ですが、”Drake” というアカウントから公式風のビデオが出ているこの曲、約9分半という長さで7分ごろから(シングルとは別バージョン?)の曲が始まっており、フェイクかどうか見極めが難しいビデオになっています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)


9位右下矢印 (先週6位、最高位1位)
Rae Sremmurd (レイ・シュリマー) feat. Gucci Mane(グッチ・メイン) – Black Beatles
今週も3ランクダウン。
タイトルに “Black” が含まれる1位獲得曲はウィズ・カリファの “Black And Yellow” 以来、この曲が史上8曲目ですが、その中で7週1位はマイケル・ジャクソンの “Black Or White” と並んで最長。また、同じくトップ10にランクインした曲としては、イギー・アゼリア ft. リタ・オラの “Black Widow” を抜いて全21曲中の最長となる14週目のトップ10となっています。
【解説・和訳】 Black Beatles / Rae Sremmurd(レイ・シュリマー)


10位右矢印 (先週10位、最高位10位)
Alessia Cara(アレッシア・カラ) – Scars To Your Beautiful
変わらずトップ10をキープ。
昔、シャワー中にいきなり髪が抜けてしまい、高校の友達に指をさされて笑われたというアレッシア、彼女はこの曲について『見た目が人と違うことを気にするすべての人を勇気付けたい』と語っています。

トップ10圏外では、チェインスモーカーズの “Paris” が再上昇で13位→11位、ザ・ウィークエンド ft. ダフト・パンクの “I Feel It Coming” が18位→16位、ミーゴスの “T-Shirt” が37位→19位などとなっています。

以上、最新チャートのトップ10でした。

 
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コメント

  1. はろ より:

    ご無沙汰していますが、毎週読んでいます!今回のグラミー賞どうなりますかね?アレッシアが新人賞にノミネートされなかったのは何ででしょう?

    • お久しぶりです。
      アレッシアは二人の女性カントリー・シンガー(ケルシー・バレリーニとマレン・モリス)に押し出されちゃった感じですね。
      以下、主要4部門の私の当たらない(?)予想です。

      最優秀アルバム:”25″(アデル)
      最優秀楽曲:”Love Yourself”(ジャスティン・ビーバー)
      最優秀レコード:”Formation”(ビヨンセ)
      最優秀新人:アンダーソン・パーク

  2. リーダー より:

    いつも楽しみにしております。
    「主要3チャートでは無冠ながら返り咲きで2週目の1位」
    これって主要3チャートのトップと差が無く,どのチャートでも安定した好成績を残していると考えてよろしいのでしょうか?
    あと,エド・シーランは「Thinking Out Loud」が週間でも年間でも「Uptown Funk!」という2015年を代表する大ヒット曲が上に居たために2位どまりだったので,今回の1位獲得は個人的に嬉しいです。あとはTwentyOnePilotsが首位を奪取してくれれば・・・。

    • いつもありがとうございます。
      主要チャート無冠で1位の “Shape Of You” ですが、セールスは2位(1位:137,000、2位:115,000)、ラジオ3位(1位:1億29000万、3位:1億16000万)、ストリーミング2位(1位:5000万、2位:3170万)で、ストリーミングのみ “Bad And Boujee” が「異常値」なので大差になっています。

      エドのこの曲の1位は私も嬉しいです。Spotify、YouTubeなど、一人が何回視聴してもその全てがカウントされる(と思われる)ストリーミングだけ極端に飛び出て総合1位になるというのもどうかと思うので…