【解説・和訳】 Closer / The Chainsmokers (ザ・チェインスモーカーズ)

 
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The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) ft. Halsey(ホールジー)の “Closer” を和訳しました。

初めてヴォーカルを担当するというアンドリュー・タガートとホールジーのデュエット形式になっている復縁がテーマの曲で、2016/09/03付のチャートではいきなり5ランクアップのサプライズで1位を獲得しています。

チェインスモーカーズの二人はこの曲について『破局した理由にきちんと向き合って元恋人と復縁した人たちに捧げる曲』とツイートしていますが、『この女の子のメイン・コンセプトは実は親が金持ちってこと』とも語っており、評論家には「ロマンティック・コメディ」と評されています。

歌詞はやや不可解な部分もありますが、フック部分についてはローバー、コーナー、ショルダー、ボルダーと韻を踏んでいるだけで、言葉遊びの要素が強いような気がします。

要は、自分はアル中気味で車はボロボロ(即ち貧乏)なので(親が)金持ちの元カノと復縁した、と示唆しているところが「ロマンティック・コメディ」と評される所以かもしれません。

【リンク】
ザ・チェインスモーカーズのヒット曲

【和訳】
[Verse 1]
ヘイ、君に会う前まではちゃんとしてたんだ
僕は飲み過ぎるんでそれが問題なんだけど でもいいんだ
ヘイ、君の友達に言っといてよ この前はどうもって
もう二度と会いたくないけどね

[Pre-Hook]
君を傷付けたのはわかってる
ボロボロの車で引っ越して
4年間連絡もなし
今日 ホテルのバーで見かけた君は可愛くて
ガマンできない
ガマンできないんだ

[Hook]
だからベイビー
僕を抱き寄せてくれよ
(レンジ)ローバーの後部座席で
自分じゃ買えっこないのはわかってる
君の肩のダトゥーに噛みつき
マットレスの端っこからシーツを剥がす
ボルダーのルームメイトから盗んだやつさ
僕らはあの頃と変わらない

[Post-Hook]
僕らはあの頃と変わらない
僕らはあの頃と変わらない

[Verse 2] … Halsey
あなたは出会った時と同じように素敵
どうして別れたのか忘れちゃったわ
私どうかしてたみたい
ツーソンでよく聴いてたブリンク182の曲をかけて

[Pre-Hook]

[Hook]

[Post-Hook]

[Hook]

僕らはあの頃と変わらない
僕らはあの頃と変わらない
 :

【ビルボード Hot 100 トップ10解説より】
2017/03/25付
今週もトップ10をキープ。
トップ10滞在はこれで32週目。約19年という深い眠りに入っていたリアン・ライムスの “How Do I Live” の記録と並び、ビルボード史上最長となっています。

2017/03/18付
5ランクダウンながら史上2位タイとなる31週目のトップ10。
いまだにリリック・ビデオは1日400万回以上再生されているこの曲、カラオケで人気があることとも関係がありそうですが、このこともトップ10長期滞在の下支えになっているようです。

2017/03/11付
今週もトップ5をキープ。
トップ10はこれで30週目。トップ5滞在週、デビューからの連続トップ10滞在週の二つの記録も更新して、いよいよオールタイム(TOP10滞在中の順位をスコア化したランキング)での1位が視野に入ってきています。

2017/03/04付
2ランクアップでトップ5復帰。
トップ10滞在はLMFAOの “Party Rock Anthem” と並ぶ29週目でビルボード史上4位。そしてトップ5は26週となり、マーク・ロンソン ft. ブルーノ・マーズの “Uptown Funk!”、リアン・ライムスの “How Do I Live” を抜く新記録となっています。

2017/02/25付
2ランクダウンでトップ5から陥落。
グラミーでは “Don’t Let Me Down” でベスト・ダンス・レコーディング賞を獲得したチェインスモーカーズ、トップ5滞在週の新記録とはならなかったものの、デビューからの連続トップ10滞在記録は28週に伸ばしています。

2017/02/18付
2ランクダウンでトップ3から陥落。
21週でマーク・ロンソン ft. ブルーノ・マーズの “Uptown Funk!” と並んでいた3位以内滞在週の新記録はならず。一方、トップ5の滞在は25週となり、”Uptown Funk!”、リアン・ライムスの “How Do I Live” と並んで1位タイとなっています。

2017/02/11付
ワンランクアップでトップ3復帰。
「歌える曲」ということでカラオケでも人気がありそうなこの曲、トップ10滞在は半年となる26週目で、サヴェージ・ガーデンの “Truly Madly Deeply”(1998年、最高位1位)と並び5位、ビルボード史上6曲目の記録となっています。

2017/02/04付
リバウンドでワンランクアップ。
トップ10滞在はこれで25週目。これはフェティ・ワップの “Trap Queen”(2015年、最高位2位、トップ10滞在25週)以来、ビルボード史上12曲目の記録。順位をスコア化したオールタイム・ランキングではサンタナ ft. ロブ・トーマスの “Smooth” と並び2位となっています。

2017/01/28付
再びトップ3から陥落。
リリック・ビデオとしては史上初の再生回数10億回超えを果たしたこの曲、トップ10滞在は24週でビルボード史上18曲目ですが、トップ10デビューした曲としてはエド・シーランが書いたジャスティン・ビーバーの “Love Yourself” を抜いて最長記録となっています。

2017/01/21付
再上昇でトップ3復帰。
子宮内膜症で手術を受けるというホールジーの貢献度も大きいこのこの曲、トップ10滞在は前作の “Don’t Let Me Down” と並ぶ23週となり、順位をスコア化したオールタイム・ランキングではトニー・ブラクストンの “Un-Break My Heart” とマライア・キャリーの “We Belong Together” を抜いて4位まで上昇しています。

2017/01/14付
ワンランクダウンでトップ3から陥落。
自身の “Don’t Let Me Down” に続いてビルボード史上41曲目となるトップ10滞在22週となったこの曲、順位をスコア化したオールタイム・ランキングでは6位まで上昇してきています。

2017/01/07付
今週もトップ3をキープ。
トランプ次期大統領が歌っている(ように編集してある)バージョンから犬の鳴き声のバージョンまであるこの曲、順位をスコア化したオールタイム・ランキングではついにトップ10入り(ロス・デル・リオの “Macarena” と並び10位)を果たしています。

2016/12/31付
ラジオでトップから陥落も3位をキープ。
ついにトップ10滞在が20週となったこの曲、順位をスコア化したオールタイム・ランキングではブラック・アイド・ピーズの “I Gotta Feeling” と並び12位まで上昇しています。

2016/12/24付
今週もトップ3をキープ。
2016年の年間チャートでは10位にランクインしたこの曲、順位をスコア化したオールタイム・ランキングではファン.の “We Are Young”、ロードの “Royals”、ケイティ・ペリーの “Dark Horse” と並んで22位まで上昇しています。

2016/12/17付
ワンランクダウンもトップ3はキープ。
トップ10滞在はこれで18週目。順位をスコア化したオールタイム・ランキングではテイラー・スウィフトの “Shake It Off”、ウィズ・カリファ ft. チャーリー・プースの “See You Again” などと並び36位まで上昇しています。

2016/12/10付
AMAでのパフォーマンス効果もあって2位キープ。
Googleの動画検索で “Chainsmokers Closer” と検索して1ページ目に表示されないこの曲のオフィシャル・ビデオ、その影響もあってか再生回数はまだ約7千万回(リリック・ビデオの10分の1程度)。ちなみに、日本語字幕付きビデオ(チェインスモーカーズのVEVOのアカウントからリリースされています)のほうは1ページ目に表示されていて再生回数は約14万回。

2016/12/03付
ラジオを制して2位キープ。
日曜日に開催されたAmerican Music Awards(以下、AMA)でこの曲をパフォーマンスしたチェインスモーカーズとホールジー、ヴォーカルのアンドリュー・タガートとホールジーの「化学反応」はMTV Video Music Awards の時よりは小さ目だったと評されています。

2016/11/26付
ついに12週でトップ陥落。
新人賞にあたるビルボード誌の2016年ライジング・スターに選ばれたホールジー、11/20に開催されるAmerican Music Awards(以下、AMA)ではチェインスモーカーズと共にこの曲をパフォーマンスすることが決定しています。

2016/11/19付
今週も主要3冠で12週目の1位。
先週のオフィシャル・ビデオのリリースに続き今度はEP版がリリースされたこの曲、ビルボードは16週1位を獲得したマライア・キャリー&ボーイズ・II・メンの “One Sweet Day” の記録が視野に入ったと報じていましたが、来週は陥落もあり得るようです。

2016/11/12付
今週も主要3冠で今年最長となる11週目の1位。
このタイミングでリリースされたこの曲のオフィシャル・ビデオ、ヴォーカルのアンドリュー・タガートとホールジーの仲が今までになく「クローサー」(より近い)になっているということでも話題になっており、1週間で2,000万回超の再生回数を記録しています。

2016/11/05付
今週も主要3冠でビルボード史上35曲目となる10週目の1位。
“Don’t Let Me Down” のヴォーカルはリアーナに断られてよかったとか、レディ・ガガの新曲を最低と発言したなど、本意ではないことが記事になっているというチェインスモーカーズ、その彼らが『僕たちについてやっとまともなことを書いてくれた』という雑誌のこの曲に関するインタビュー記事によると、『言っているとおりの意味の(深い意味のない)曲をやりたかった。このコンセプトであまりセクシーではないセックス・シーンを描いた』そうで、決してダブルミーニングや難解な曲を批判しているわけではないようです。

2016/10/29付
主要3チャートを3週連続で制して9週目の1位。
MTV VMAsでのパフォーマンスがオフィシャルビデオになっているこの曲、ビルボード誌のインタビューでアンドリュー・タガートはその時のパフォーマンスについて、『本番では声をミックスしてくれるっていう話だったのにリヴァーブもかけてないし、レコードよりもヴォーカルが大き目でとにかく最悪。恥をかくために出たみたいなものだった。口パクするヤツらの気持ちがわかった』と語っています。

2016/10/22付
今週も主要部門3冠で8週目の1位。
2週連続3冠はマーク・ロンソン feat. ブルーノ・マーズの “Uptown Funk!” 以来の快挙となったこの曲、22歳になったばかりのホールジーが本日、ノルウェーのオスロで行われるノーベル平和賞コンサートでパフォーマンスするとみられています。

2016/10/15付
主要部門3冠で7週目の1位。
デジタル、ストリーミング、ラジオを同時に制したのはアデルの “Hello” 以来。また7週1位はデュオとしてはロス・デル・リオの “Macarena”(14週)、アウトキャストの “Hey Ya!”(9週)に次ぐ3番目の記録となっています。

2016/10/08付
今週も主要部門2冠で6週目の1位。
ラジオでも2位に上昇し、アメリカでは5分毎に放送されている(という計算になる)この曲、首位固めとばかりにリミックス版がリリースされています。

2016/10/01付
今週も主要部門2冠で5週目の1位。
ビルボード誌の表紙になったチェインスモーカーズのこの曲、最近ではバウアーのヴァイラル・ヒット “Harlem Shake” 的な扱いをされているようで、曲がかかると変な格好をした人たちが踊り出すというビデオが拡散されていることがストリーミングのポイントを下支えしているようです。

2016/09/24付
今週も主要部門2冠で4週目の1位。
ソングライターとしてザ・フレイのリード・シンガー、アイザック・スレイドとギタリストのジョー・キングの名前が9月2日から追加されたこの曲、以前から噂になっていた彼らの “Over My Head (Cable Car)” (2006年、最高位8位)との類似性を認める形になっていますが、チェインスモーカーズの二人は今のところノーコメントを通しているようです。

2016/09/17付
VMAs効果もあって今週も2冠で3週目の1位。
ヴァース2では『一緒にツーソン(※アリゾナ州の都市)で聴いてたBlink-182の曲をかけて』と歌われていますが、実際にチェインスモーカーズの二人はBlink-182の曲をよく聴いていたそうで、この曲自体がBlink-182の “I Miss You” にインスパイアされたものだそうです。

2016/09/10付
今週もデジタルとストリーミングの2冠で2週目の1位。
サマソニ(8/20 幕張メッセ)ではホールジーなし&口パクだったチェインスモーカーズ、今週日曜日(8/28)に開催された “MTV Video Music Awards”(以下、VMAs)ではホールジーありの生歌でこの曲をパフォーマンスしています。

2016/09/03付
チェインスモーカーズ、ホールジー共に初のNo.1。
デジタルとストリーミングの2冠、ラジオでも上昇率トップで前週の6位から一気に1位を獲得。前No.1の “Cheep Thrills” が23週かかったのとは対照的にチャートイン後わずか3週間でトップに立ったこの曲ですが、これは初登場1位を除くとテイラー・スウィフトの “Blank Space” 以来のスピード記録で、5ランクアップでの1位獲得は同じくテイラー・スウィフトの “Bad Blood” が53位から1位になって以来のビッグ・ジャンプだそうです。さらに、デュオまたはグループとしてはマジックの “Rude” 以来2年ぶり、デュオとしてはマックルモア&ライアン・ルイスの “Can’t Hold Us” 以来3年ぶりのNo.1ソングとなっています。

2016/08/27付
ストリーミングとラジオが急伸して3ランクアップ。
復縁がテーマのロマンティック・コメディと評されているこの曲、『(自分で買ったわけじゃない)ローバー(※高級車)の後部座席で抱き寄せて』と歌われていますが、チェインスモーカーズのアンドリュー・タガートは『この女の子のメイン・コンセプトは実は(親が)金持ちってこと』と語っています。

2016/08/20付
チェインスモーカーズは3曲目、ホールジーは初のトップ10。
デジタルチャートを制して初登場。初めてヴォーカルを担当するというアンドリュー・タガートとホールジーのデュエット形式になっている復縁がテーマの曲。チェインスモーカーズの二人はこの曲について『破局(broke up)した理由にきちんと向き合って元恋人と復縁(hooked up:イチャつくというニュアンス)した人たちに捧げる曲』とツイートしています。

 
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コメント

  1. はろ より:

    VMAで初めてホールジー見たのですが、美人でした。声も良いですね。

    • ユニバーサルによると、ホールジーはポップスターに必要な要素すべてを持ち合わせている要注目の新人だそうです。