ビルボード Hot 100(2017/02/04付) トップ10解説

 
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2017/02/04付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右上矢印 (先週2位、最高位1位)
Migos(ミーゴス) feat. Lil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート) – Bad And Boujee
返り咲きで2週目の1位。
俳優のドナルド・グローヴァーがゴールデン・グローブの授賞式で、「今までのベスト・ソング」と絶賛したことでも注目を集めたこの曲、「レインドロップ、ドロップ・トップ」というフレーズを拡散させただけでなく、”Boujee” とミススペルしたタイトル、それに際どいドレスを着た女性がカップラーメンを食べているジャケ写など、話題を集めるための「仕掛け」がたくさんあることから、やや大げさな気もするこのコメントに「マーケティングの匂い」を感じるのは私だけではないかもしれません。
【解説・和訳】Bad And Boujee / Migos(ミーゴス)


2位右下矢印 (先週1位、最高位1位)
Ed Sheeran(エド・シーラン) – Shape Of You
1週でトップの座から陥落。
もともとリアーナ(が歌うこと)をイメージして書いたというエド・シーランのこの曲、マルーン5の “Don’t Wanna Know” と同じくマリンバ(実際はおそらくデジタル・パーカッション)のリフが印象的で、ブリッジ部分を除き終始このサウンドが鳴り響いています。
【解説・和訳】Shape Of You / Ed Sheeran(エド・シーラン)


3位右矢印 (先週3位、最高位1位)
Rae Sremmurd (レイ・シュリマー) feat. Gucci Mane(グッチ・メイン) – Black Beatles
トップ3をキープ。
ビルボードの某記者が “Blockbusting Song” と呼ぶこの曲、「ブロックバスティング」とは、主に不動産業者が地区が変貌することを告げることで住宅の売却を促す方法ですが、もともとは近所に黒人が引っ越してくると言って白人に不安を与えて追い出すことだそうで、12週も続いたチェインスモーカーズ(白人)の「退屈」でそろそろ「交代」が必要だった “Closer” を追い出した曲、ということのようです。
【解説・和訳】 Black Beatles / Rae Sremmurd(レイ・シュリマー)


4位右上矢印 (先週5位、最高位1位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) feat. Halsey(ホールジー) – Closer
リバウンドでワンランクアップ。
トップ10滞在はこれで25週目。これはフェティ・ワップの “Trap Queen”(2015年、最高位2位、トップ10滞在25週)以来、ビルボード史上12曲目の記録。順位をスコア化したオールタイム・ランキングではサンタナ ft. ロブ・トーマスの “Smooth” と並び2位となっています。
【解説・和訳】Closer / The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)


5位右下矢印 (先週4位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) feat. Daft Punk(ダフト・パンク) – Starboy
ワンランクダウン。
トップ10滞在17週となったこの曲、順位をスコア化したオールタイム・ランキングでは自身の “Can’t Feel My Face” を抜き、デスティニーズ・チャイルドの “Independent Women Part I” などと並んで81位まで上昇、トップ100入りしています。
【解説・和訳】 Starboy / The Weeknd(ザ・ウィークエンド)

これで先週に続きトップ5はすべて1位獲得曲。これは2012/03/03以来、約5年ぶりだそうで、2週以上続けてとなると2011/01/29(6週連続)以来の記録だそうです。


6位右上矢印 (先週10位、最高位6位)
Machine Gun Kelly(マシン・ガン・ケリー) X Camila Cabello(カミラ・カベロ) – Bad Things
4ランクアップで最高位更新。
フィフス・ハーモニーを脱退した理由は「セクシーであることを強要されていたから」と明かしたカミラ・カベロ、このことにずっと不快感を持っていたようで、この曲のように自分の意思で自分を表現できるソロの道を選んだと語っています。

7位アップ (先週-位、最高位6位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) – Paris
チェインスモーカーズは4曲目のトップ10。
“Closer” に続いてアンドリュー・タガートと、クレジットはされていないものの “Don’t Let Me Down” の共同ソングライターのエミリー・ウォーレンがボーカルを務めているこの曲、恋人の両親から逃れるためのパリに滞在したという友人の実話にインスパイアされたものだそうです。


8位アップ (先週12位、最高位6位)
ZAYN(ゼイン) & Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – I Don’t Wanna Live Forever (Fifty Shades Darker)
5週ぶりにトップ10復帰。
ブレイクアップ(破局)・ソングではあるものの、アデルっぽい怨念とマルーン5っぽい未練も感じられるこの曲、ブリッジでは『僕は今タクシーの中、運転手に告げたのは君の住所。僕はどうなってるんだ?』と歌われています。
【解説・和訳】I Don’t Wanna Live Forever / ゼイン & テイラー・スウィフト
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – ヒット曲ベスト20


9位右下矢印 (先週8位、最高位7位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) – Don’t Wanna Know
今週もラジオは制したもののワンランクダウン。
最高位7位ながらこれで11週目のトップ10。これはカニエ・ウェスト ft. T・ペインの “Good Life”、ベイビー・バッシュ ft. フランキー・Jの “Suga Suga”、ニュー・エディションの “I’m Still In Love With You”、リチャード・マークスの “Now And Forever” の4曲と並んでビルボード史上3位タイの記録となっています。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト10


10位右下矢印 (先週7位、最高位4位)
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – 24K Magic
3ランクダウン。
先週金曜日(1/20)は「Mステ」に生出演して『日本に引っ越してきたい』と言っていたブルーノ・マーズ、”Treasure” とこの曲をメドレーでパフォーマンスし、「ブルーノマーズ」がTwitterのトレンドのトップになるほど大きな反響を呼んでいます。
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – ヒット曲ベスト10

トップ10圏外ではビッグ・ショーンの “Bounce Back” が16位→15位、リアーナの “Love On The Brain” が19位→17位、ザ・ウィークエンド ft. ダフト・パンクの “I Feel It Coming” が22位→19位などとなっています。

以上、最新チャートのトップ10でした。

 
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