ビルボード Hot 100(2017/02/11付) トップ10解説

 
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2017/02/11付 ビルボード Hot 100 トップ10解説



1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Migos(ミーゴス) feat. Lil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート) – Bad And Boujee
今週もストリーミングを制して3週目の1位。
ラッパーのリル・ウージー・ヴァートがフィーチャーされているこの曲、彼のミドルネームの「ウージー」は短機関銃の名前から取ったものだそうで、フックではそのことを活かしてダブルミーニングにしつつ、「ブージー」と「ウージー」で韻も踏んで『俺の女はバッドでブージー、ウージーと一緒に/ウージーで(武装して)薬物を作る』と歌われています。
【解説・和訳】Bad And Boujee / Migos(ミーゴス)

2位右矢印 (先週2位、最高位1位)
Ed Sheeran(エド・シーラン) – Shape Of You
今週も1位とは僅差の2位。
昨日(1/30)リリースされたばかりのこの曲のビデオ、エドがボクサーに扮してロッキー風にトレーニングするという内容になっており、歌詞とミスマッチのような気もしますが、『バーが僕の行く場所なんだ』(ヴァース1)、『食べ放題が僕らの行く場所なんだ』(ヴァース2)と歌われているとおり、実際にエドは一年の休養期間をバーでビールを飲んだり食べ放題に行ったりして過ごしたそうで、その結果20キロ以上増えた体重をもとに戻すためにトレーニングした、そしてこの曲のタイトルが “Shape Of You” (あなたの身体の形=あなたの体型)ということで、こういう内容になっているようです。
【解説・和訳】Shape Of You / Ed Sheeran(エド・シーラン)


3位右上矢印 (先週4位、最高位1位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) feat. Halsey(ホールジー) – Closer
ワンランクアップでトップ3復帰。
「歌える曲」ということでカラオケでも人気がありそうなこの曲、トップ10滞在は半年となる26週目で、サヴェージ・ガーデンの “Truly Madly Deeply”(1998年、最高位1位)と並び5位、ビルボード史上6曲目の記録となっています。
【解説・和訳】Closer / The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)


4位右上矢印 (先週6位、最高位4位)
Machine Gun Kelly(マシン・ガン・ケリー) X Camila Cabello(カミラ・カベロ) – Bad Things
2ランクアップで最高位更新。
この曲のヴォーカルにカミラ・カベロを起用した経緯として、マシン・ガン・ケリーとプロデューサーのザ・フューチャリスティックスは、『ヴォーカルにはオートチューンを使いたくなかった。それでいいシンガーを探していたらカミラ・カベロにたどり着いた。彼女は本物だし、ライブ・パフォーマーとしても素晴らしい』と語っています。

5位右上矢印 (先週8位、最高位5位)
ZAYN(ゼイン) & Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – I Don’t Wanna Live Forever (Fifty Shades Darker)
3ランクアップでトップ5入り。
先週(1/26)、テイラーとゼインの公式アカウントから同時に、さらにそのすぐ後に “Fifty Shades Of Darker” のアカウントからもリリースされたこの曲のビデオ、ジャスティン・ビーバーの “What Do You Mean?”、リアーナの “Work”、ザ・ウィークエンドの “Starboy” など多くの曲で使用され最近のトレンドになっているムード・ライトが特徴的な「ホテル・トラッシング(=ホテルの部屋をメチャクチャにする)・ビデオ」になっています。
【解説・和訳】I Don’t Wanna Live Forever / ゼイン & テイラー・スウィフト
Taylor Swift(テイラー・スウィフト) – ヒット曲ベスト20


6位右下矢印 (先週3位、最高位1位)
Rae Sremmurd (レイ・シュリマー) feat. Gucci Mane(グッチ・メイン) – Black Beatles
3ランクダウンでトップ3から陥落。
ラップ系の曲では、リスペクトする相手(多くはプロデューサーやレーベル名)の名前を呼ぶ「コールアウト」がイントロに入ることがよくありますが、この曲のイントロでは、ジョージ・ハリスンが富裕層に課されていた95%という税率を皮肉った “Taxman” とジョン・レノンの処女作 “Hello Little Girl” を思わせる歌詞が「コールアウト」されています。
【解説・和訳】 Black Beatles / Rae Sremmurd(レイ・シュリマー)


7位右上矢印 (先週9位、最高位7位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) – Don’t Wanna Know
2ランクアップで最高位復帰。
ビデオでは虫の着ぐるみは被ってもファレルの帽子を被ることは『ばかげてる』と言って拒否しているアダム・レヴィーンが歌うこの曲、American Top 40(ビルボードを世界的に有名にしたラジオ番組)では9曲目の1位を獲得、これはグループとしてはビートルズ(20曲)、スプリームス(12曲)に次ぐ3番目の記録だそうです。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト10


8位右下矢印 (先週5位、最高位1位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) feat. Daft Punk(ダフト・パンク) – Starboy
3ランクダウンでトップ5から陥落。
ヴァース1では『メインの女もいるし、サイドの女もいる』と歌っているザ・ウィークエンド、最近の「メインの女」はセレーナ・ゴメスと噂されていますが、彼女の元カレのジャスティン・ビーバーは『彼はセレーナに利用されているだけ。彼女はこれまでもニック・ジョナスやゼッドにも同じことをしてきた。自分が新曲を出す時、誰かとデートして話題を作るんだ。』と語っています。
【解説・和訳】 Starboy / The Weeknd(ザ・ウィークエンド)


9位アップ (先週11位、最高位9位)
Drake(ドレイク) – Fake Love
3週ぶりにトップ10復帰。
フックでは『ずっと長いこと落ち込んでるんだ 俺を尊敬してるように見えるけど…』と歌われているこの曲、これは作家でフォーク・シンガーでもあるリチャード・ファリーニャの小説 “Been Down So Long It Looks Like Up to Me” のタイトルそのままですが、このフレーズのオリジナルはブルース・シンガーのファーリー・ルイスで “I Will Turn Your Money Green” という曲で1928年に使われたのが最初だそうです。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20

10位アップ (先週13位、最高位10位)
Alessia Cara(アレッシア・カラ) – Scars To Your Beautiful
アレッシア・カラは2曲目のトップ10。
見た目重視の世の中が若い女の子にプレッシャーを与えていると感じたアレッシアが、その人それぞれの「らしさ」が大事、傷だってあなたの美しさだと歌っている曲。

トップ10圏外では、リアーナの “Love On The Brain” が17位→14位、ザ・ウィークエンド ft. ダフト・パンクの “I Feel It Coming” が19位→18位などとなっており、先週7位で初登場したチェインスモーカーズの “Paris” は13位に後退しています。

以上、今週から(さらに)ストリーミング重視の集計方法に変わった最新チャートのトップ10でした。

 
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