【解説】I Feel For You / チャカ・カーン

 
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1984年の今日(11月24日)、最高位3位を記録した Chaka Khan(チャカ・カーン)の “I Feel For You” について解説しました。

「あなたを感じてる」という官能的な曲で、スタッター効果が施されたラップとハーモニカが印象的なR&Bダンス・ポップ。

ソングライターはご存知プリンス。当時はまだ珍しかったラップを披露しているのは『ヒップホップを非暴力化する』と語っているメリー・メル。ベースとシンセサイザーは “Don’t Disturb This Groove”(1987年、最高位4位)のヒットで知られるザ・システムのデイビット・フランク。そして、ハーモニカはマーヴィン・ゲイの葬儀に出席した日に録音したというスティーヴィー・ワンダー。

良くも悪くも「チャカ、チャカ、チャカ、チャカ・カーン」というスタッカートの効いたラップが特徴的なこの曲ですが、これはリピート・マシーンの誤操作というアクシデントから生まれたもので、チャカ・カーン本人は自分の名前が何度も繰り返されることが我慢できないくらい嫌だったそうですが、評論家には『ポップファンに(チャカ・カーンにも?)臆することなくラップとダンス・ポップを統合させたところが天才的』と評されています。

俺は君をロックさせるんだ、チャカ・カーン
君をロックさせるんだ
君を感じさせる
チャカ・カーン、俺がしたいことを聞いてくれ
俺を感じるかい 俺が君を感じるように
チャカ・カーン、俺がしたいことを聞いてくれ

とラップするメリー・メル、そして

ベイビー、ベイビー、あなたを見ていると
身体の内側から熱くなる
あなたがしてくれることには
私を満足させる何かがあるの
 :
 :
あなたを感じてる
あなたのことが好きみたい

と歌うチャカ・カーン。そして二人を讃えるように鳴り響くスティーヴィー・ワンダーのハーモニカ、グラミーで最優秀R&Bソング受賞というのも頷ける佳曲だと思います。

ちなみに、この週の2位はプリンスの “Purple Rain”、そして10位はスティーヴィー・ワンダーの “I Just Called To Say I Love You”。

【リンク】
当時(1984/11/24)のチャート
チャカ・カーンのヒット曲

 
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