【解説・和訳】Black Or White / マイケル・ジャクソン

 
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1991年の今日(12月7日)、1位を獲得した Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)の “Black Or White” を解説・和訳しました。

一昨日亡くなった南アフリカの元大統領でノーベル平和賞も受賞したネルソン・マンデラ氏がアパルトヘイト撤廃に向けて最も尽力していたのが1991年。

ちょうどその頃ヒットしていたマイケルのこの曲は、「黒人か白人かなんて関係ない」という自分の価値判断を言っているのではなく、実はマンデラ氏にインスパイアされたポリティカル・ソング(政治的な曲)で、ある政府や団体への「批判と怒り」をぶつけてるのかもしれない、当時私はそう考えていました。

しかし、曲の内容が最も映像に反映されている部分(ビデオの最後)、つまりマイケルが「ヒトラーは生きている」、「黒人は出ていけ」、「メキシコ移民は来るな」と書かれた車を壊したり、「KKK(白人至上主義団体)最高」と書かれたガラスを割ったりするシーンは長すぎるとか暴力的という理由でカット。

さらには、ビデオの冒頭でエアー・ギターを弾く(映画「ホーム・アローン」に主演して人気絶頂の頃の)マコーレー・カルキン、そのシーンで実際にギターを弾いている元ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュ、顔が次々と別人に変わっていくモーフィング、これらに関心の目が向けられたことにより、曲の背景にあるものが見えにくくなってしまったような気がします。

この時期、あえてマイケルがこういう曲を書き、尋常ではない怒りをぶつけたということは、何か特定の出来事や事件などにインスパイアされたに違いない、私は今でもそう思っています。

【リンク】
当時(1991/12/07付)のチャート
マイケル・ジャクソンのヒット曲

【和訳】
[Verse 1]
土曜の騒ぎに 彼女を連れてったのさ
あの娘とかって? そうさ
僕らは何一つ変わらない
僕は奇跡を信じる
そして今夜 奇跡が起こったんだ

[Hook]
君が僕の恋人のことを考えてるんなら
黒か白かなんてことは 関係ないのさ

[Verse 2]
サタディ・サンに 僕のメッセージが印刷されてる(※)
僕は記者たちに 誰にも負けないと
言わなきゃならなかった
僕は平等について話した
君が間違っていようが
正しかろうが 真実さ
(※ローリング・ストーン誌の記者に黒人は表紙に載せられないと言われたことに怒ったマイケルのメッセージのこと?)

[Hook]

[Bridge]
悪い奴にはウンザリなんだ
こんな話はウンザリなんだ
事態が悪くなったときに
お茶を濁すような仕事には
ウンザリなんだ
お前の兄貴なんか怖くない
シーツなんか怖くない
僕は誰も恐れない
どんなにみじめになっても

[Rap Performance]
ギャングやクラブや国のための防衛が
人と人との関係に悲しみをもたらす
それは世界的スケールでの泥レース
両方の話を聞いてみたいもんだ
人種の問題じゃない 場所と顔ぶれの問題さ
お前の血の源が お前の住む場所なんだ
輝きが失せていった
俺は生涯有色人種と呼ばれて生きる気はない

僕と同じ意見だなんて言わないでくれ
君は僕の顔に泥を塗ったんだから

[Hook]

君が僕の兄弟のことを考えてるんなら
黒か白かなんてことは 関係ないのさ

黒と白を乗り越えるのは難しい
黒と白を
黒と白を乗り越えるのは難しい
黒と白を
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NelsonMandela_MichaelJackson

 
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