【解説・和訳】Billie Jean / マイケル・ジャクソン

 
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1983年の今日(3月5日)、1位を獲得した Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)の “Billie Jean” を解説・和訳しました。

息子はマイケルの子だと主張するストーカー女性のことを歌った曲で、ベースラインとヴォーカル・ハイカップ(※)という歌唱法が特徴的なダンス・ポップ。
(※しゃっくりのように息を短く吸って声を出す歌い方)

ソングライターはマイケル自身、プロデューサーは前作のアルバム “Off The Wall” に続いてクインシー・ジョーンズですが、彼らはこの曲で3つのバトルを展開しています。

1つは “Billie Jean” というタイトル。
クインシーは、テニスプレーヤーのビリー・ジーン・キングを連想するので “Not My Lover” に変更すべきだと主張、対してマイケルは『実在する誰のことでもない』とピシャリ。

2つ目はマイケルの共同プロデューサーとしての立場。
マイケルは自分一人で仕上げたデモテープが曲としてほぼ完成していたことから、共同プロデューサーとして名前をクレジットすることを(その分のロイヤリティを)要求、クインシーはそれから2、3日後に(しぶしぶ?)承諾。

そして3つ目がイントロの長さ。
クインシーは『イントロの間にヒゲがそれるじゃないか』とその長さを指摘、対してマイケルは『何言ってんだ!これは踊るための曲なんだ』と一蹴。

3戦3勝のマイケルがクインシーを卒業した曲と言えるかもしれません。

一冊の本になるくらい多くのエピソードがあるこの曲ですが、ビデオをめぐるMTVとのバトルも有名で、80年代の初め頃までは「人種差別番組」と言われ、黒人アーティストの曲をほとんど流していなかったMTVに対して、当時のコロンビアレコードのウォルター・イエトニコフ社長が電話で『うちのマイケル・ジャクソンのビデオは流していないそうじゃないか。であればうちの会社のアーティストの曲は全部引き上げるよ』と圧力をかけたと言われており、翌日からヘビロテで流されたそうです。

【リンク】
当時(1983/03/05)のチャート
マイケル・ジャクソンのヒット曲

【和訳】
[Verse 1]
彼女は美しい銀幕のスターみたい
それはいいけど どういう意味なの?
君のダンスの相手は絶対に僕だって?
彼女は言ったんだ
僕しかいないって
彼女の名前はビリー・ジーン
みんなの注目が彼女に注がれ
誰もが彼女と踊りたがった

[Pre-Hook 1]
いつも言われてた
行動には気を付けろって
女の子のハートをもてあそんじゃいけないって
ママも言っていた
愛する人に気を付けなさい
気を付けないと
ウソが真実になってしまうよ

[Hook]
ビリー・ジーンは僕の恋人じゃない
彼女がそうだと言ってるだけさ
その子供だって僕の子じゃない
恋人じゃないし
父親でもない

[Verse 2]
40日間 昼も夜も
法は彼女の味方
彼女のたくらみに
誰が立ち向かえるんだ
フロアで踊ったのを
みんなが目撃してる
僕の話を真剣に聞いて
考え直すんだ
僕を見て
彼女は3時まで踊ってたと言った
子供が泣いている写真を見せて
似てると言う
一緒に踊ったせいなのか?

[Pre-Hook 2]
いつも言われてた
行動には気を付けろって
女の子のハートをもてあそんじゃいけないって
そばに来ると
彼女はいい香りがした
何か起こると思った
僕を部屋に誘ったんだ

[Hook]

[Outro]
ビリー・ジーンは僕の恋人じゃない
ビリー・ジーンは僕の恋人じゃない
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