【解説】Walk Like An Egyptian / Bangles(バングルズ)

 
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1986年の今日(12月20日)、1位を獲得した Bangles(バングルズ)の “Walk Like An Egyptian” について解説しました。

揺れるフェリーで乗客がバランスを保つのに苦労しているのを見た時に着想を得たという曲で、エジプトの伝統的な音楽を取り入れたエキゾチックな雰囲気が特徴的なポップ・ロック。

ソングライターのリアム・スタンバーグによると、揺れるフェリーで乗客が慎重に足を踏み出し、腕をぎこちなく動かしていた様子が古代エジプトの墓画に描かれた人間の姿を想起させ、「エジプト人のように歩きなさい」という言葉が浮かんだことがきっかけとなって出来たというこの曲は、この年の年間1位を獲得し、バングルズにとって最大のヒット曲となったものの彼女たちの友情を壊すきっかけとなっています。

というのも、プロデューサーのデヴィッド・カーンのアイデアでボーカルは3人で持ち回るスタイルがとられていますが、彼に気に入られずボーカルから外されたデビー・パターソンは本職のドラムも叩かせてもらえず(代わりにドラムマシーンを使用)、タンバリン&バックボーカルを担当させれられたからです。

歌詞は、
ドーナツショップでいつもたむろしている警官も
円を握りしめた日本人も
クレムリンに電話する党員たちも
中国人だって
みんな古代エジプト人みたいに歩くのよ

というような他愛もない内容になっています。

ちなみに、この曲のソングライターは当初、”Mickey” のヒットで有名な Toni Basil(トニー・バジル)にオファーを出したものの断らたそうです。

また、2011年には「アラブの春」と言われる中東・アラブ諸国における民主化運動の高まりを受けてテーマ曲的に使われ、中東の若者たちの間でリバイバルヒットしています。

【リンク】
当時(1986/12/20付)のチャート
バングルズのヒット曲

 
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