2016/12/24付 ビルボード Hot 100 トップ10解説
1位 (先週1位、最高位1位)
Rae Sremmurd (レイ・シュリマー) feat. Gucci Mane(グッチ・メイン) – Black Beatles
5週目の1位。
今週も主要チャート2冠ながらデジタル・セールスはビヨンセの “Check On It” 以来11年ぶりという低水準(70,000ダウンロード)での1位でストリーミングも先週から10%ダウン(38,000,000ストリーム)。フックの最後の『DJが(レコードに)針を落としたら じっとしてられないのさ』というフレーズはマネキン・チャレンジの終了の合図になっているようですが、この数字はそろそろ1位終了の合図かもしれません。
【解説・和訳】 Black Beatles / Rae Sremmurd(レイ・シュリマー)
2位 (先週2位、最高位2位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) feat. Daft Punk(ダフト・パンク) – Starboy
これで7週目の2位(非連続)。
トレードマークだったドレッドロック(髪型)を切り落としたことでも注目を集めたウィークエンド、この曲では『俺はスタイルを変えて どの道でも成功できる』と歌われています。
【解説・和訳】 Starboy / The Weeknd(ザ・ウィークエンド)
3位 (先週3位、最高位1位)
The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ) feat. Halsey(ホールジー) – Closer
今週もトップ3をキープ。
2016年の年間チャートでは10位にランクインしたこの曲、順位をスコア化したオールタイム・ランキングではファン.の “We Are Young”、ロードの “Royals”、ケイティ・ペリーの “Dark Horse” と並んで22位まで上昇しています。
【解説・和訳】Closer / The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)
4位 (先週5位、最高位4位)
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – 24K Magic
ワンランクアップで最高位復帰。
日本でも人気の高いこの曲、ビルボードの “Japan Hot Overseas” というチャートでは1位を獲得、そしてブルーノ本人がツイートしたこともあって「24K Magic – Bruno Marsをおばあちゃんが踊ってみた!」というビデオも話題になっています。
5位 (先週4位、最高位4位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) feat. Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ) – Side To Side
アップダウンを交互(Side to Side)に繰り返して今週は5位。
YouTubeでの再生回数が5億回に到達したこの曲のビデオ、アリアナにとって5億超えは “Focus” 以来5曲目で、好調の下支えになっているようです。
6位 (先週6位、最高位5位)
Zay Hilfigerrr(ゼイ・ヒルフィガー) feat. Zayion McCall(ゼイオン・マッコール) – Juju On That Beat (TZ Anthem)
変わらず6位。
この曲のトップ10入りを後押ししたのはハロウィーン(10/31)に放送された米人気番組「エレン・ショー」でのパフォーマンスですが、ちなみにテレビやクラブなどでパフォーマンスするアーティストのギャラは相場で5万ドル~15万ドル。ゼイとゼイオンは二人で2万ドル程度ということですが、それでもすでに100万ドル稼いだそうです。(※情報源はビルボード誌)
7位 (先週8位、最高位7位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) – Don’t Wanna Know
ワンランクアップで最高位更新。
コメディアンのサラ・シルバーマンとヴィンス・ヴォーン、俳優のエド・ヘルムズ、元プロバスケットボール選手のシャキール・オニールがカメオ出演しているこの曲のビデオ、再生回数はようやく1億回に到達しようとしています。
8位 (先週7位、最高位4位)
DJ Snake(DJ・スネーク) feat. Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – Let Me Love You
ワンランクダウン。
46年の歴史を誇る米ラジオ番組 “American Top 40” では1位を獲得したこの曲、DJ・スネークはフランス人としては最多となる2曲目だそうで、デヴィッド・ゲッタとダフト・パンクに一歩差をつけています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20
9位 (先週9位、最高位2位)
Twenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ) – Heathens
変わらずトップ10をキープ。
グラミーではベスト・ロックなど3部門にノミネートされたこの曲(他 “Stressed Out” が最優秀レコードなど2部門にノミネート)、2016年の年間チャートでは21位にランクインしています。(”Stressed Out” は5位にランクイン)
Machine Gun Kelly(マシン・ガン・ケリー) X Camila Cabello(カミラ・カベロ) – Bad Things
マシン・ガン・ケリー(MGK)、カミラ・カベロともに初のトップ10。
グッド・ガールがバッド・ボーイと性的な関係にハマってしまうという曲で、ジェイ・ZのようにラップするMGKと悲哀感が漂うフィフス・ハーモニーのカミラのヴォーカルが印象的なややファーストテンポのバラード。ちなみにこの曲のレーベルはショーン・コムズ(パフ・ダディ)が設立した「バッド・ボーイ・レコード」。
トップ10圏外ではアレッシア・カラの “Scars To Your Beautiful” が15位→13位、マライア・キャリーの “All I Want for Christmas Is You” が23位→17位、リアーナの “Love On The Brain” が30位→20位などとなっています。
また、来週はゼインと(今日12/13が誕生日の)テイラー・スウィフトのコラボ曲 “I Don’t Wanna Live Forever” が初登場で1位を獲得できるかどうかに注目が集まっています。
以上、最新のチャートでした。