ビルボード Hot 100(2020/02/15付) トップ10解説

 
ビッグバナー広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

2020/02/15付 ビルボード Hot 100 トップ10解説


1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Roddy Ricch(ロディ・リッチ) – The Box
今週もストリーミングを制して5週目の1位。
ストリーミングは6%減ながらまだ6,000万回超とハイレベル、セールスは7%アップでトップ10入り(16位→9位)、ラジオはこれで3週連続伸び率1位(25位→15位)で今週も1位安泰だったこの曲、撮影済みというビデオのリリースは2位との差が縮まるまで温存という戦略なのかもしれません。


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
Future(フューチャー) feat. Drake(ドレイク) – Life Is Good
2位変わらず。
アップルストアのようなところで働いているシーンではリンゴではなく桃のロゴが使用されるなど、ビデオにはアトランタ(フューチャーの故郷。特産品は桃)の小ネタが詰まっているこの曲、これでトップ10入りして4週連続2位となっていますが、これは最終的に1位獲得は出来なかったサイの “Gangnam Style”(2012年、最高位2位)以来となっています。(※Hot 100初登場から4週連続2位は最終的に1位を獲得したマライア・キャリーの “Always Be My Baby” 以来)
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)


3位右矢印 (先週3位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Circles
再びラジオを制してトップ3をキープ。
トップ5はこれでビルボード史上39曲目(29位タイ)の18週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではロビン・シック ft. T.I. & ファレルの “Blurred Lines”(2013年、最高位1位)と並んで59位→45位に上昇しています。
【解説・和訳】 Circles / ポスト・マローン


4位右矢印 (先週4位、最高位2位)
Maroon 5(マルーン5) – Memories
4位変わらず。
今は亡きマネージャーに向けて『共有した想い出に乾杯、君はもう居ないけど居てくれたらという願いに乾杯』と歌われているこの曲、1位獲得は届かぬ願いになったと言わざるを得ませんが、トップ10にはまだしばらく居てくれると思います。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20(更新)


5位右上矢印 (先週7位、最高位5位)
Tones And I(トーンズ・アンド・アイ) – Dance Monkey
2ランクアップでトップ5入り。
ピアノの旋律と一度聴いたら忘れられないユニークなハイトーン・ヴォイスが印象的で、イギリスやオーストラリアでは歴史的大ヒットとなっているこの曲、Spotifyのデイリー・グローバル・チャートでは113日目の1位を獲得し、ポスト・マローン ft. 21サヴェージの “rockstar” に並んで歴代1位タイとなっています。


6位右下矢印 (先週5位、最高位1位)
Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) – Someone You Loved
ワンランクダウンでトップ5から3度目の陥落。
これでビルボード史上63曲目のトップ10滞在22週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではケイティ・ペリー ft. カニエ・ウェストの “E.T.”(2011年、最高位1位)、カーディ・B、バッド・バニー&J.バルヴィンの “I Like It”(2018年、最高位1位)など4曲と並んで87位に上昇、トップ100入りしています。
【解説・和訳】 Someone You Loved / ルイス・キャパルディ


7位右上矢印 (先週8位、最高位4位)
Arizona Zervas(アリゾナ・ザーヴァス) – Roxanne
ワンランクアップ。
ネイティブには “Rock Sand” と聞こえるというこの曲、30年近く毎週欠かさず観ているテレビ神奈川の「ビルボード全米TOP40」では「ロクサン」と紹介されていてちょっと気になりますが、正式な日本語表記はないようです。(ちなみに、ポリスの同名異曲 “Roxanne” の日本語表記は「ロクサーヌ」)


8位右下矢印 (先週6位、最高位4位)
Dan + Shay(ダン+シェイ) & Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – 10,000 Hours
2ランクダウン。
個人的には結婚記念日(かつ愛妻の誕生日)とリリース日(10月4日)が同じということもあり、多少の思い入れはあるこの結婚賛歌、最高位が4位以下の曲(トップ3に入れなかった曲)としてはリル・テッカの “Ransom” 以来、ビルボード史上73曲目のトップ10滞在13週目となっています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20


9位右矢印 (先週9位、最高位9位)
Dua Lipa(デュア・リパ) – Don’t Start Now
ストリーミング伸び率トップながら9位変わらず。
ヴァース2では『あなたは「サヨナラ」という言葉で私を傷つけようとしたわよね』と歌われているこの曲、この部分の歌詞が同じディスコ・ポップで同じテーマ(破局後のセルフ・エンパワーメント)の1979年に1位を獲得したグロリア・ゲイナーの “I Will Survive” の歌詞とほぼ同じで、さらに『あなたを生き抜く(surviveする)のには時間がかかったけど』と続いていることもあり、ちょっとした話題になっています。


10位右矢印 (先週10位、最高位8位)
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ) – everything i wanted
変わらずトップ10をキープ。
グラミー主要4部門を含む5冠に「ふさわしい」かどうかを自問している様子もあったビリー・アイリッシュ。この曲のフックでは、(兄のフィニアスの言葉として?)『君の自分に対する見方を僕が変えてあげられたなら、「お前にはふさわくない」って声がどうして聞こえてくるかなんて気にしなくなるのに』と歌われています。

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
0
  • このエントリーをはてなブックマークに追加