2020/02/08付 ビルボード Hot 100 トップ10解説
1位 (先週1位、最高位1位)
Roddy Ricch(ロディ・リッチ) – The Box
今週もストリーミングを制して4週目の1位。
トップ10内では今のところクリス・クロスの “Jump”(1992年)と全く同じ動き(トップ10には3位で登場、のち8週連続1位)をしているこの曲、レーベル(アトランティック)側が「撮影済み」と明かしたオフィシャル・ビデオが近いうちに公開される見込みで、今後も “Jump” と同じ動きになる(1位継続する)と思われます。
2位 (先週2位、最高位2位)
Future(フューチャー) feat. Drake(ドレイク) – Life Is Good
2位変わらず。
『いつも通り週末も働いて…』という歌詞で始まり、バイトのCMソングとしても使えそうなこの曲、「仕事で金が儲かって仕方がない、人生は最高」という内容になってます。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20(更新)
3位 (先週4位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Circles
ワンランクアップでトップ3復帰。
トップ10滞在はビルボード史上62曲目の22週となったこの曲、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではカニエ・ウェスト ft. ジェイミー・フォックスの “Gold Digger”(2005年、最高位1位)、リゾの “Truth Hurts”(2019年、最高位1位)と並んで73位→59位に上昇しています。
【解説・和訳】 Circles / ポスト・マローン
4位 (先週5位、最高位2位)
Maroon 5(マルーン5) – Memories
ラジオを制してワンランクアップ。
グループ(またはデュオ)としての通算トップ10滞在週では歴代1位のビートルズ(212週)にあと4週と迫っているマルーン5。彼らのヒット曲ランキングではトップ10滞在13週となったこの曲が “Animals”(2014年、最高位3位)を抜いて7位に上昇しています。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20(更新&アダムのソロも追加)
5位 (先週8位、最高位1位)
Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) – Someone You Loved
3ランクアップでトップ5復帰。
これでビルボード史上82曲目のトップ10滞在21週となったこの曲、一発ヒットランキング(トップ20ヒットが1曲しかないアーティストの曲をトップ10での順位をもとにスコア化したランキング)ではトニー・リッチ・プロジェクトの “Nobody Knows”(1996年、最高位2位)を抜いて4位に上昇しています。
【解説・和訳】 Someone You Loved / ルイス・キャパルディ
6位 (先週6位、最高位4位)
Dan + Shay(ダン+シェイ) & Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – 10,000 Hours
6位変わらず。
カントリーのチャートでは17週目の1位となったこの曲、ジャスティン・ビーバーのヒット曲ランキングでは “Beauty And A Beat”(2013年、最高位5位)を抜いて11位に上昇しています。また、ジャスティンは通算のトップ10滞在が213週となり、ビートルズを抜いて単独9位となっています。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20(更新)
7位 (先週7位、最高位7位)
Tones And I(トーンズ・アンド・アイ) – Dance Monkey
こちらも変わらずで最高位をキープ。
先週は豪森林火災の支援を目的としたチャリティー公演を開催し、トーンズ・アンド・アイ。消防隊員への敬意と被害者への哀悼を表し、この曲を含む数曲をパフォーマンスしています。
8位 (先週9位、最高位4位)
Arizona Zervas(アリゾナ・ザーヴァス) – Roxanne
ワンランクアップ。
掴みのイントロ、エフェクトを効かせつつやや音節を伸ばして「ロクサーヌ」と歌うヴォーカル、そして軽快なリズムが印象的なこの曲、これでトップ10滞在は10週に達しています。
9位 (先週15位、最高位9位)
Dua Lipa(デュア・リパ) – Don’t Start Now
デュア・リパは2曲目のトップ10。
人生の第一章を閉じ、新しい人生をスタートさせるという破局をポジティブに捉えたディスコ・ポップ。『誰かと踊る私を見たくないなら、簡単に引き止められると信じたいなら、顔を出さないで、出てこないで』と歌われています。
10位 (先週23位、最高位8位)
Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ) – everything i wanted
10週ぶりにトップ10復帰。
グラミーではクリストファー・クロス以来、39年ぶり2度目となる主要4部門(最優秀楽曲、最優秀レコード、最優秀アルバム、新人賞)を独占したビリー・アイリッシュ。この曲の急上昇の要因はビデオのリリース。そのビデオはビリーが兄のフィニアスと(死に場所を探して?)ドライブして、ついには車ごと海に入って行くという内容になっています。
以上、最新のトップ10紹介でした。