ビルボード Hot 100(2020/03/07付) トップ10解説

 
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2020/03/07付 ビルボード Hot 100 トップ10解説

1位右矢印 (先週1位、最高位1位)
Roddy Ricch(ロディ・リッチ) – The Box
今週もストリーミングを制して8週目の1位。
トップ10内では引き続きクリス・クロスの “Jump”(1992年)と全く同じ動き(3位→8週1位)をしているこの曲、ロディが「自分で監督したからちょっと時間がかかった」というオフィシャル・ビデオは土曜日(2/29)にリリースされており、来週はトップ10滞在10週目で3位に落ちた “Jump” とは違う動き(1位継続)になると思われます。(レディー・ガガの新曲が気になるところですが…)


2位右矢印 (先週2位、最高位2位)
Future(フューチャー) feat. Drake(ドレイク) – Life Is Good
2位変わらず。
フューチャーのパートのヴァース2では『トン単位でラック(※1000ドルの束)がある、セリーナ(・ウィリアムズ:史上最高と称される女性テニス選手)を呼ぶぜ』と、過去にドレイクと噂があったセリーナの名前がラップされているこの曲、これで7週連続2位となり、Hot 100デビューからの連続2位の記録を更新しています。
Drake(ドレイク) – ヒット曲ベスト20


3位右矢印 (先週3位、最高位1位)
Post Malone(ポスト・マローン) – Circles
今週もラジオを制してトップ3をキープ。
先週、人気司会者ジェームス・コーデンの番組の名物コーナー「カープール・カラオケ」でBTS(防弾少年団)が歌ったこの曲、これでトップ5はビルボード史上16曲目(13位タイ)の21週となり、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではビリー・アイリッシュの “bad guy”(2019年、最高位1位)と並び23位→18位に上昇しています。
【解説・和訳】 Circles / ポスト・マローン

4位アップ (先週-位、最高位4位)
BTS(防弾少年団) – ON
BTSは3曲目のトップ10。
アルバム “Map of the Soul: 7″(アルバムチャートで初登場1位)のリリース効果でセールスを制しキャリアハイとなる4位で初登場。2013年にリリースされた “N.O” の続編(BTS曰く「再起動」)のような曲で、痛みと恐怖がどのようにモチベーションになるかについて歌われています。


5位右矢印 (先週5位、最高位5位)
Dua Lipa(デュア・リパ) – Don’t Start Now
変わらずトップ5をキープ。
先週はシドニーのマルディグラ(ゲイとレズビアンのためのクラブ)にサム・スミスと共に出演したデュア・リパ。「あなたたちの愛とプライドをお祝いする」とコメントし、この曲をパフォーマンスしています。


6位右矢印 (先週6位、最高位4位)
Arizona Zervas(アリゾナ・ザーヴァス) – Roxanne
こちらも変わらず。
最高位を更新するほどの効果はなかったオフィシャル・ビデオ(のリリース)。そのビデオは90年代に公開された「恋はデジャ・ブ 」、「パルプ・フィクション」、「トレインスポッティング」という3つの映画と2000年代に公開された「キル・ビル」、「50回目のファースト・キス」という2つの映画、合わせて5つの映画がモチーフになっているそうです。


7位右下矢印 (先週4位、最高位4位)
Tones And I(トーンズ・アンド・アイ) – Dance Monkey
3ランクダウン。
ここにきてアメリカでのプロモーションを強化しているトーンズ・アンド・アイ。先週はモーニング・ショーに出演し、「20億回以上ストリーミングされている曲」と紹介されたこの曲をパフォーマンスしています。


8位右上矢印 (先週10位、最高位8位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – Blinding Lights
2ランクアップで最高位更新。
イギリスをはじめ世界18か国で1位を獲得しているこの曲、リリースは(曲が使用されている)メルセデスベンツの新車のCM発表に合わせて行われ、オフィシャル・ビデオでもその車が使われていることから、メルセデスベンツとのコラボ曲と言えるかもしれません。
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) – ヒット曲ベスト20


9位右下矢印 (先週7位、最高位2位)
Maroon 5(マルーン5) – Memories
2ランクダウン。
値下げでジャンプアップ(9位→2位)、コービー・ブライアント(1か月ほど前に飛行機事故で亡くなったバスケ選手)の追悼パフォーマンス(スーパーボウルの前夜祭)でトップ5をキープし続けたこの曲、これでトップ10滞在は17週、そしてマルーン5の通算では212週目のトップ10となり、グループ(またはデュオ)としては歴代1位のビートルズと並んでいます。
Maroon 5(マルーン5) – ヒット曲ベスト20


10位右下矢印 (先週8位、最高位1位)
Lewis Capaldi(ルイス・キャパルディ) – Someone You Loved
同じく2ランクダウン。
トップ10内では7位以外全ての順位に滞在したこの曲、これでトップ10はビルボード史上28曲目の25週となり、Hot 100(10位以内)の順位をもとにスコア化したオールタイム・チャートではT.I.の “Whatever You Like”(2008年、最高位1位)と並び69位→68位に上昇しています。
【解説・和訳】 Someone You Loved / ルイス・キャパルディ

以上、最新のトップ10紹介でした。

 
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