2016/11/26付 ビルボード Hot 100 トップ10解説
1位 (先週9位、最高位1位)
Rae Sremmurd (レイ・シュリマー) feat. Gucci Mane(グッチ・メイン) – Black Beatles
主要部門2冠でレイ・シュリマー(兄弟デュオ)、グッチ・メイン共に初の1位。
出演者全員がフリーズした状態で撮影した動画をネットにアップする「マネキン・チャレンジ」に使われて大ブレイクしているこの曲、ヒラリー・クリントンやビヨンセなどが参加したことでも話題になっていましたが、先週は本物のビートルズ、ポール・マッカートニーが自身のTwitterで “Love those Black Beatles” とコメントを付けて動画をアップしたこともメディアで大きく取り上げられています。
2位 (先週1位、最高位1位)
The Chainsmokers(チェインスモーカーズ) feat. Halsey(ホールジー) – Closer
ついに12週でトップ陥落。
新人賞にあたるビルボード誌の2016年ライジング・スターに選ばれたホールジー、11/20に開催されるAmerican Music Awards(以下、AMA)ではチェインスモーカーズと共にこの曲をパフォーマンスすることが決定しています。
【解説・和訳】Closer / チェインスモーカーズ feat. ホールジー
3位 (先週2位、最高位2位)
The Weeknd(ザ・ウィークエンド) feat. Daft Punk(ダフト・パンク) – Starboy
一歩後退で1位獲得ならず。
この曲が収録されている同名のアルバム “Starboy” のタイトルについて、ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューでデヴィッド・ボウイにインスパイアされたものであることを明かしたウィークエンド、『彼は究極の発明家だと思う』とも語っています。
4位 (先週3位、最高位2位)
Twenty One Pilots(トゥエンティ・ワン・パイロッツ) – Heathens
ワンランクダウンでトップ3から陥落。
オバマ大統領が歌うシリーズ(歌っているように編集されたビデオ)にも「採用」されているこの曲、その評価は良いもののチャートポイントへの影響は全くなかったようです。
(オバマ大統領が歌うHeathans)
5位 (先週4位、最高位4位)
DJ Snake(DJ・スネーク) feat. Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – Let Me Love You
同じくワンランクダウン。
今週はドイツ、スイス、イタリアが舞台となるジャスティンの “Purpose World Tour”、この曲は幕張メッセの時にはセットリストにありませんでしたが現在は加えられており、好評を得ているようです。
Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー) – ヒット曲ベスト20
6位 (先週7位、最高位5位)
Bruno Mars(ブルーノ・マーズ) – 24K Magic
デジタル・セールスが伸びて再上昇。
「いい意味で懲りないパーティ・ソング」、「ニュークリア(核)パワー・パーティ・アンセム」などと評されているこの曲、EMAに続きAMAでもオープニングを飾ることになっています。
7位 (先週6位、最高位6位)
Ariana Grande(アリアナ・グランデ) feat. Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ) – Side To Side
ラジオでは伸び率トップながらワンランクダウン。
アリアナが2オクターブのヴォーカル・スパン(幅)で歌うこの曲、AMAでは8月に開催されたMTV Video Music Awards に続きニッキーと一緒にパフォーマンスされるそうです。
8位 (先週8位、最高位8位)
Zay Hilfigerrr(ゼイ・ヒルフィガー) feat. Zayion McCall(ゼイオン・マッコール) – Juju On That Beat (TZ Anthem)
変わらず最高位をキープ。
この曲でサンプリングされているクライム・モブの “Knuck If You Buck” の使用許諾をわずか72時間で取ったというレーベルの敏腕シニア・ディレクターはこの曲について、『みんなダンス動画を探し続けてるし、それにひきつけられているってことだよ』と語っています。
9位 (先週5位、最高位5位)
D.R.A.M. feat. Lil Yachty(リル・ヤッチー) – Broccoli
4ランク大きくダウン。
この曲でブロッコリー(マリファナのスラング)を使用していることを示唆しているD.R.A.M.、先日はコロラド、ワシントン、オレゴン、カリフォルニアで新たに嗜好用マリファナが合法化され、これでアメリカでは8州(医療用としては28州)が使用を認めたことになるそうですが、彼が住んでいる(らしい)ヴァージニア州では違法のようです。
10位 (先週11位、最高位9位)
Maroon 5(マルーン5) feat. Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー) – Don’t Wanna Know
3週間ぶりにトップ10復帰。
“Just Dance 2017” というビデオゲームにフィーチャーされているこの曲、ポケモンGO風のビデオが話題になっている割に再生回数は伸びていませんが、ビルボードによるとアルバムリリースのタイミングによってはその効果で更なる上昇も期待できるそうです。
2016年の集計年度は今週が最後。週末に年間チャート(ベスト10)の予想記事を投稿する予定です。
以上、最新のチャートでした。
コメント
自分は、リアーナfeat.ドレイクのWorkだと、思います!Closer12週連続1位は、年間チャートトップ5入りますか?
こんばんは。いつも楽しみにしております。
正直,予想外のチャートアクションでした。
8ランクアップという大ジャンプは久しぶりに見ました。
解説にある通り,米国内では,そのような形で流行っていたんですね。
年間TOPですか・・・。
個人的にはTwentyOnePilotsが,どこまでTOP10にランクインさせてくるか期待しています。
あと年間TOPは昨年から劇的な復活を果たしたJustinBieberと予想しています。
いつもありがとうございます。
トップ10内からの8ランク以上のジャンプアップで1位獲得はウィズ・カリファ feat. チャーリー・プースの “See You Again”(2015年4月、10位→1位)以来だそうです。
年間1位、私もジャスティンはかなり有力だと思っています。